町長から性被害との訴え「一部虚偽だった」 元草津町議の代理人説明

吉村駿
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 群馬県草津町の元町議が「町長から性被害を受けた」と訴えた問題をめぐり、黒岩信忠町長が「虚偽の訴えで名誉を傷つけられた」として、元町議ら3人に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が15日、前橋地裁であった。弁論後、元町議の代理人弁護士が取材に応じ、性被害の訴えの一部について「虚偽だった」とした上で「胸や太ももを触られた」という主張を続ける方針を示した。

 元町議の新井祥子氏(54)は電子書籍の公表などを通じ、町長から町長室で肉体関係を強要されたなどと訴えていた。新井氏の代理人弁護士は取材に対し「肉体関係はなかった」と説明。新井氏も1日の弁論で、同様の発言をしたという。

 15日の口頭弁論では、電子書籍の著者(57)=名誉毀損(きそん)罪で公判中=が出廷し、「当時は新井氏の告白が真実に足りると思っていた」などと述べた。

 新井氏は2021年12月に黒岩町長を強制わいせつ容疑で告訴し、直後に黒岩町長も「事実無根だ」として新井氏を告訴。前橋地検は、黒岩町長を不起訴(嫌疑不十分)とする一方、新井氏を名誉毀損と虚偽告訴の罪で在宅起訴した。(吉村駿)

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