路上にいたハトをひき殺した疑いで、50歳のタクシー運転手の男が逮捕された。目撃した女性が「ハトをひきましたよね」と声をかけると、運転手は「よけるべきはハトだ」と言って、その場から走り去ったという。
ハトの死因は外傷性ショック
警察署から現れたマスク姿の男。ハトをひき殺したとみられるタクシー運転手だ。

鳥獣保護法違反の疑いで逮捕されたのは、東京・中野区のタクシー運転手、小沢敦史容疑者(50)。12月5日朝、検察に身柄を送られた。
小沢容疑者は11月13日午後1時過ぎ、東京・新宿区西新宿の路上にいたハト1羽をタクシーでひき殺した疑いが持たれている。

警視庁によると、当時勤務中だったという小沢容疑者はタクシーに客を乗せておらず、青信号に変わった直後に車を急発進させ、目の前の路上にいたハトの群れに突っ込み、1羽をひき殺したとみられている。

小沢容疑者の行動を目撃した女性が「ハトをひきましたよね」と声をかけると、小沢容疑者は「よけるべきはハトだ」と言って、その場から走り去ったという。
その後、獣医師による解剖を行った結果、ハトの死因は外傷性ショックと特定された。
「道路は人間のものだ」容疑認める
今回、警視庁が容疑者逮捕に踏み切った理由について、フジテレビの上法解説委員は次の点を挙げる。

フジテレビ・上法玄解説委員:
ハトをひいたから人が逮捕されるかといったら、そういうことではなくて、やはり乱暴な運転があったということが大事なポイントです。車の急発進があってハトがひかれていたということ、プロのタクシードライバーがそういう運転をしていたというところに、非常に悪質性を感じて、今回の逮捕に踏み切ったということが言えると思います。

警視庁の調べに対し、小沢容疑者は「道路は人間のものだ。よけるべきなのはハトの方だ。殺すつもりはなかった」と供述し、容疑を認めている。
(「イット!」12月5日放送)