② 成人式動画作成業務(令和3年8月)


随意契約理由書に、「市内に動画を作成する業者が1社しかいない」としていますが、少なくともS社はアキタカターンズ以上に能力があり、この理由は当たりません。



また、8月2日に起案し8月4日に契約が完了しているところを見ると、複数業者から見積を取得する余裕すらなかったことが分かり、随意契約理由は「とにかく付けた」以上のものではありません。



④  HP掲載コンテンツ制作業務(令和4年11月)


随意契約が可能とされる「予定価格が50万円を超えないこと」ぎりぎりの495,000円で、参考見積から契約金額まで同額であることから、極めて作為的であることがよく分かります。



さらに、この動画は市の公式ユーチューブチャンネルには掲載されていません。どうなったのでしょうか。


④ スマートホン教室開催支援事業(令和5年3月)


スマートホン教室は、安芸高田市が付設した光通信回線を使い、「お助けホン」や「あじさいネット」等の通信事業をしているCBBSが、令和4年には市の共催を受けて実施しています。

さらに、今年度も市の広報紙にもその案内が掲載され実施しています。



このように同様な事業が民間業者によって行われているのに、何故アキタカターンズ
に1,716,000円も掛けて委託しなければならないのでしょうか。



随意契約の理由は、「契約の性質又は目的が競争入札に適しないもの」となっていますが、実際にCBBSはスマートホン教室の開催をしているのですから、「アキタカターンズ以外にこの業務が出来ない性質や目的」があるはずがありません。

また、具体的な理由には、「事業の実績とノウハウがある。地域との調整を行いながら事業実施が期待できる」とされていますが、CBBSには、アキタカターンズ以上に十分な実績とノウハウがあるのは明らかです。



民間の事業者がやっている同様の事業に、虚偽の理由書を付けてまで、しかも高額の委託料を払ってまでアキタカターンズにやらせる。

アキタカターンズに便宜を図る以上の何らかの理由があると思うのは、勘ぐり過ぎでしょうか。


⑤ 地域おこし協力隊募集支援業務(令和3年5月~5年4月)


この業務は、協力隊員の募集業務をアキタカターンズに丸投げしたものですが、アキタカターンズの公益性や協力隊員が存在しないことから、随意契約の対象にならないことは明らかです。



さらに問題なのは、聴き取り調査によると、採用の面接等で不公正な評価が行われ、南沢議員の友人等が有利に取り扱われ、採用されたとの証言で出てきていることです。

安芸高田市が協力隊員を委嘱する人事に、営利を目的とする民間事業者が関わることの問題が如実に出ています。

1社随意契約がまかり通るようなでたらめな行政になると、こうしたことが起きるようになるのです。

なお、この協力隊員は、地元では次の市議会議員選挙に出馬すると言われています。

(次号に続く)