日本維新の会の国会議員団が国際局を発足させ、最初の外遊先として中国を計画している。小沢鋭仁元環境相を団長に阪口直人国際局長や今井雅人、重徳和彦両衆院議員らが９月１１日から４日間、北京などを訪問し、王毅（ワンイー）外相らとの会談を調整している。

　民主党出身の小沢氏が民主党政権時代に築いた人脈を通じ、王氏ら中国側の幹部との面会を打診している。尖閣諸島をめぐる対立で首脳会談のめどが立たないなか、政党による対話を促進する狙いがある。

　ただ、維新の石原慎太郎共同代表は「中国嫌い」で通っている。参加を予定する議員によると、今回の訪中は石原氏の了承を得ずに計画しているという。反対された場合には同じメンバーが「議員有志」として訪問するという。