Safariは高速で軽く、バッテリーの消耗も少ないブラウザーです。
AppleはmacOS Sonomaと一緒にSafari 17をリリースし、専用のブラウジングプロファイルやウェブサイトを「アプリ」に変える機能など、たくさんの新機能を搭載しています。今回は、ぜひチェックしておきたい新機能をまとめてみました。
1. 仕事用とプライベート用に別々のプロファイルを設定
仕事用のノートPCでインターネットを自由に閲覧できるなら、仕事用とプライベート用に別々のプロファイルを作成しておくのがおすすめです。
この設定はとても簡単で、ブックマーク・ブラウザの拡張機能・履歴・クッキー・スタートページを分けることができます。
プロファイルを切り替えると、まるでまったく別のデバイスを使っているような感覚になるはず。
2. ブラウジング中のプライバシー保護が強化
Safari 17では、トラッカーブロックとブラウザフィンガープリントの保護機能が改善されました。これにより、いかがわしい広告会社がユーザーのブラウジング習慣について知ることが難しくなります。
また、SafariはトラッキングURLを削除してくれます。この機能はプライベートブラウジングモードでデフォルトで有効になっていますが、すべてのブラウジングウィンドウで有効にすることも可能です。
やり方は次のとおりです。
- Safariを開き、画面左上のSafariボタンをクリック。
- 「環境設定」>「詳細」と進む。
- 「高度なトラッキングとフィンガープリント保護を使用」の隣にあるドロップダウンメニューで、「すべてのブラウズ」を選択。
3. プライベートブラウジングの安全性がさらに強化
Safariでプライベートブラウジングモードを使うと、ブラウザはユーザーがタブの閲覧をやめると自動的にタブをロックします。
タブのロックを解除するには、Face ID・Touch ID、またはMacのパスワードを使う必要があります。プライベートなウィンドウを隠しておきたい場合に効果的です。
プライベートブラウジングモードでは、別の検索エンジンを設定することもできます。
Safariの「環境設定」>「検索」と進み、「プライベート検索エンジン」の隣にあるドロップダウンメニューで新しい検索エンジンを選択しましょう。
4. お気に入りのウェブページをDockに保存
特定のウェブページを定期的に訪れる場合、Safari 17ではページを「アプリ」に変換してDockに保存できます。
Dockに保存する方法はこちらをご覧ください。
5. MacのSafariタブが自動的に閉じる
開いているすべてのタブを自動的に閉じるよう指示できるようになりました。この機能はiPhoneやiPadでは数年前から利用できましたが、ついにMacでも利用できるようになりました。
Safariの「環境設定」>「タブ」>「タブを自動的に閉じる」でチェックしてみてください。
6. お気に入りバーに「ファビコン」が追加できる
「ファビコン」とは、ブラウザのタブなどに表示されるウェブサイトのアイコンのこと。
ウェブサイトのイメージを表現できるので、お気に入りバーにもファビコンを表示するようになったことは、見た目を重視するユーザーにはうれしい機能です。
アクセスしたいサイトを素早く見つけられるようにもなります。
7. ブラウザ拡張機能のアクセス範囲をより細かく制御
ブラウザ拡張機能のプライバシー保護の範囲を設定できます。
たとえば、YouTubeの拡張機能をYouTubeとほかの1つのサイトだけで使いたい場合、サイトごとに拡張機能を許可することができるようになりました。
8. リーディングリストをウィジェットに置ける
Safariのリーディングリストをよく使う人にはうれしい機能です。リーディングリストに保存していたウェブページを、デスクトップのウィジェットに追加できるようになりました。
macOS Sonomaはウィジェットをサポートしており、この機能を最大限に活用する方法について詳しいチュートリアルがあります。ウィジェットのサイズは3種類から選ぶことが可能です。