D&D第5版用アドベンチャー『バルダーズ・ゲート:地獄の戦場アヴェルヌス』は近日発売予定です。それって舞台はバルダーズ・ゲートなのか地獄の戦場アヴェルヌスなのかとおっしゃる方もいらっしゃいましょう。前半がバルダーズ・ゲートで後半が地獄です。
西のバルダーズ・ゲートと東のエルタレル、この2つの街は長年反目を続けてきた。だがバルダーズ・ゲート大公が招かれてエルタレルへ向ったとき、エルタレルは大公もろとも地上から消滅した! この大事件の真相は? そして大公を失い混乱に陥ったバルダーズ・ゲートの運命は? 謎は謎を呼びすべての道は地獄の戦場アヴェルヌスに通ずる……そういう話です。
後半の地獄にはあきらかにムチャな強さを誇る大悪魔とかも出てきますので、「敵ぜんぶと戦わない」「敵の求めるものは何であるかを理解する」のが大事です。
そもそも出てくる悪魔を敵にするかどうかはあなたがたの判断しだいです。悪魔の存在を感知したからといってぜんぶぶっころそうとしているとあなたが死にます。「悪どうしは必ずしも仲よくない」「多くの悪役にとって、PCを積極的に殺しても利益はない」ことを頭に入れておきましょう。戦闘、(異なる次元界の)探険、(悪魔とかとの)社交的やりとりの全部がバランスよく入ったアドベンチャーをお楽しみください。
なおサプリメント『モルデンカイネンの敵対者大全』は諸次元界のモンスターに焦点をあてた一冊であり、DMの方はあわせてお使いいただくことでいっそうセッションを充実させることができます。
文:桂令夫