【独自】債権回収で行方不明者も…SNSで話題の回収屋「釈迦憎」リーダーが初めて明かす「広島事件」「杉並事件」の真相
依頼主が動画で「釈迦憎に依頼」と
X氏はこう説明する。
「報道で初めて窃盗事件の発生を知りました。事件発生日の12月29日も張り込みをさせていましたが、そんな報告は上がっていなかった。だから私は当初、張り込みをさせていた3人を疑ったんです。
3人と私は直接一度も会ったこともなく、他の仲間を通じて依頼したグループでした。私の知らぬところで彼らが空き巣に入り、ネコババしたのではと勘繰りました。しかし、人を通じて彼らに何度も執拗に確認し、監視下において身辺調査もしましたが、急に生活が贅沢になるなど羽振りが良くなった様子もうかがえなかった」
X氏は依頼主であるAさんにも連絡をとったという。すると、Aさんは「これは捏造事件だ。(会社経営者の男性らは)こういうことをよくする連中だ」などと、経営者男性の自作自演の可能性を主張していたという。
その後、会社経営者の男性の妻が2月、当時は参議院議員でありながらドバイに滞在し続けていたガーシー氏のオンラインサロンに出演。広島県海田町の強盗致死事件を踏まえて、Aさんが「殺人犯の釈迦憎」に依頼した事件だと動画内で言及された。
配信を見て憤ったというX氏は、そもそもの依頼者であるAさんが1月にSNSでのライブ配信で、「釈迦憎と連絡をとっている」旨を明かしたために起きた誤解だと感じたという。海田の事件で今泉被告は10月4日までに、伊藤被告は11月29日にそれぞれ逮捕されており、少なくとも12月29日の杉並の事件の実行犯ではない。X氏はAさんの責任を追及しようとしたが、連絡がつかなくなったという。
「海田の事件とは全く違い、杉並ではあくまで張り込みをしていただけ。こちらとしては悪い風評を立てられ、Aさんには責任を感じてもらいたかった」(X氏)
警視庁は9月13日までに実行犯の3人を窃盗などの容疑で逮捕した。X氏は言う。
「今回逮捕された3人のうち、1人とは過去に面識がある人物でした。ですが、私たち釈迦憎のグループの一員ではない。私は自分が綺麗な仕事をしているとは思っていませんが、少なくとも泥棒などは絶対にしない」
X氏は現在、実行犯3人の指示役が誰だったのかを独自に人を通じて探っているが、真相にはいまだ辿り着けていないという。