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夕張鹿鳴館を無償譲渡/小樽市の業者に

2009/04/30 16:52

 無償譲渡が決まった観光施設「夕張鹿鳴館」=20日、北海道夕張市
 無償譲渡が決まった観光施設「夕張鹿鳴館」=20日、北海道夕張市

 財政再建団体の北海道夕張市は30日、老朽化のため閉鎖中の観光施設「夕張鹿鳴館」(旧北炭鹿ノ谷倶楽部)を、小樽市の産業廃棄物処理会社「テクノ」に無償で譲渡すると発表した。テクノは約2000万円をかけて補修工事を進め、8月中には一般公開を再開させたいとしている。

 鹿鳴館は1913年、炭鉱会社の迎賓館として建てられ、閉山後の84年以降は夕張市が所有。財政破綻で2007年、市内の観光会社が管理運営を引き受けていたが、倒壊の危険があるとして指定管理を返上し、存廃問題が浮上していた。

 テクノは今後、学生らが合宿や研修に利用する宿泊施設として活用するほか、レストランを開設し、市内外からの観光客誘致も目指す。

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