高齢女性の自宅で現金300万円を盗んだとして、京都府警は27日、府警捜査2課の警部補、林謙司被告(57)=窃盗罪で起訴=を別の窃盗容疑で再逮捕した。林容疑者は容疑を認めており、防犯指導の名目で訪問したとみられる。府警は、林容疑者が高齢者宅などで窃盗を繰り返し、被害総額が約1000万円に上る疑いがあるとみて調べている。
再逮捕容疑は府警伏見署刑事課に所属していた2020年10~11月、京都市伏見区の女性(87)宅で、現金300万円を盗んだとされる。府警は、特殊詐欺などの被害を防ぐために金融機関から寄せられた個人情報を林容疑者が悪用し、防犯指導などのために高齢者宅を訪れたとみている。
林容疑者は商業施設で万引きしたとして23年8月に書類送検された。その後、19年7月に変死事案の関係先として訪れた同区の女性宅で現金約10万円などを盗んだとして、逮捕・起訴されている。【水谷怜央那】
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