理性と知性の話を更に聞きたい、というリクエストが多かったから詳細に書く。
なぜ、泥棒がいけないのか、というテーマで説明するぞ。
①知性は、「刑罰を受けるからしない」じゃ。
わずかな金品のために3年も刑務所に入れられたら大損害じゃ。
つまり、知性は損得勘定をして損を認識して回避する力がある。
言い換えれば刑罰のリスクがなければ率先して盗む。大災害の直後で統治機能が麻痺していたら盗みまくるじゃろう。だって盗んだ方が得だから。東日本大震災の直後もそういう奴らがいたな。知性は卑劣じゃ。
②感性は、他人からの批判を意識して、美醜を判断基準にする。
盗みはダサいと認識するからしない。
言い換えばトレンディドラマで窃盗犯をイケメン俳優が演じて、盗みが他人から称賛されればやる。他人から称賛されるか非難されるかが基準じゃ。感情は狂うことがある。仲間内で賞賛しあい犯罪をする場合があるぞ。
③経験は、過去との対照じゃ。
過去、成功したことなどを基準にする。
馬鹿だと個人的経験しか認識しないが、賢ければ歴史を認識する。
過去に照らして盗みはどうなったか考える。善悪じゃ。
当然、昔から盗みは悪じゃから、経験を基準に行動する人は盗まない。
しかし、万引家族みたいに生育環境が窃盗だらけならやるじゃろう。経験は腐敗することがある。でも善とは何かを後天的に学習した経験は素晴らしいものじゃ。
④理性は生まれつきじゃ。窃盗をしないからしないのじゃ。
生まれつき所有権を認識するため、他人の所有権を侵害しない。理性は普遍じゃ。
ただし、理性しかないと理性は動かない。
理性はほかの機能との相互作用じゃ。
理性が知性の使用方法を定め、理性が感情を抑制し、理性が経験を陶冶する。理性だけしかないと理性はなにもしない。ボーっとしとるだけじゃ。
猿にもチンパンジーにも、知性や感情や経験はある。人間にくらべたら低次元じゃがな。しかし、理性はない。
まだ理性は機械でつくれない。しかし、知性を機械でつくることには成功している。
理性を矮小化した評価にフランクフルト学派っちゅうものがあり、理性を道具として位置付けて理性の主体性を否定して考えがあるが、
これはワシに言わせたら知性はあるが理性がないネアンデルタール人の考えじゃな。
理性は、酸欠や泥酔などで簡単に壊れてしまうが、理性を使えば株やFXも勝てる。
(何しろ未来がわかる能力なのだから。もし未来がわからないならば、残念ながらそれは理性の未熟または不存在証明となる)
ただ、理性は感情を抑制してしまうので、株で儲けてキャバクラやホストに行っても楽しいと感じなくなってしまう副作用がある。
理性が高まりすぎると、嬉しい、楽しい、興奮なども、なくなり、万物に裁判官みたいな視線になる。
だから、アルコールをぶち込んで理性を麻痺させて遊ぶわけじゃな。
また、保守主義は理性を『裸の理性』と批判し、経験の優位性を説いている。
理性は脆弱だから、理性主義は簡単に発狂主義になってしまうおそれがあるから、
経験という頑丈な器を使うべきだというのが保守主義じゃ。ワシもそう思う。
ただし、理性がない経験は、腐敗した成功経験を積むことがある。
例えば13才の女の子が拉致されても黙っていたら平和なんだからいいじゃないか、みたいな腐敗した経験則じゃ。
これを理性が批判する。
ワシが俯瞰すると、理性が狂い経験の時代になり、経験が腐り理性の時代になる、の繰り返しじゃな。
知性と感情(感性)は常にサポート役じゃ。
つまり、狂った理性の戦国時代から、平和で腐敗した江戸時代になり、腐敗に明治維新の理性が登場するも、また時代と共に理性が狂って(インフルエンザのパンデミックで脳がやられたかもな)、勝てない戦争に合理的価値観を見出し、
そしていままた腐敗した平和な戦後日本じゃ。
歴史はこの繰り返し。
じゃがいま必要なのは理性じゃ。
いまの日本をみてみ。腐ってるじゃろ。
議員会館のランチは豪勢で、自衛官と学校給食は受刑者以下のメシじゃ。
延命治療で2年寿命をのばすため若者数十人分の結婚費用や育児資金に使うべきお金を使う。
親子断絶の実子誘拐で子どもも片親もメンタル崩壊。裁判官は知らんぷり。
腐ってるよな。
理性の光がいまの時代、必要なんじゃ。
理性の太陽がこの国の深い闇を照らすときなんじゃ!
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