先述の通り、REC-ONでは同じネットワーク内で最大2台、外部ネットワークから最大1台のデバイスで放送中の番組を視聴できる。デバイスごとにどうやれば視聴できるのか紹介する。
Androidスマートフォン/タブレットやiPhone/iPadで視聴する場合は、アイ・オー・データ機器がアプリストアで配信している「REC-ON App(アプリ)」が必要となる。本アプリを使えば、端末側でストリーミングの画質を調整したり、遠隔で録画予約したりできるので便利だ。
アプリをダウンロードして起動した後、本機と同じネットワークに接続した上で以下の手順を踏もう。
これだけで、外部ネットワーク(≒外出先)からの視聴も含めてセットアップは完了する。なお、外部ネットワークからの視聴を設定できる端末は最大6台までとなる。6台を超えて登録する場合は、本機の設定から使っていない端末の削除(設定解除)を行う必要がある。
外出先で視聴する場合(特にモバイル通信で視聴する場合)は、標準の「アプリ向け(MR4)」画質でも通信速度が不足する可能性がある。再生が途切れ途切れとなる場合は、画質設定を変更するといいだろう。
気になる遅延だが、アプリ向け画質(MR4)の場合、同一ネットワーク内なら4~7秒程度、外出先でのモバイル通信(NTTドコモの「5Gギガホ プレミア」)なら8~11秒程度だった。後者については「リアルタイム」からは若干遠い気もするが、「国内旅行中に自宅(ローカル)で見られる番組を見たい」いうニーズなら十分に満たせる。
Windows PCやMac(macOS)で視聴する場合も、REC-On Appの利用が推奨されている。ただし、いずれも純粋なWindows/macOS用アプリではない。
Windows PCでは、Microsoft Store経由で入手できる「Amazonアプリストア」を介して、Android版REC-ON Appをダウンロードすることになる。ダウンロード時はAmazonアカウントが必要だ。
ただ、筆者の環境ではうまく動作しなかった。厳密には、アプリは起動するのだが待てと暮らせどREC-ONを検出しなかった。ただし、Windows PCでは代替の視聴方法があるので後述する。
Macは、Apple Silicon(M1/M2/M3チップ)搭載のMacにおいてiPadOS版アプリをダウンロードして使う。M2チップを搭載する「13インチMacBook Air」で試してみたが、特に問題なく動作した。iOS版と同様に、同一ネットワーク内なら4~7秒程度の遅延で視聴できる。
macOSで本アプリを使って番組を見ている際にCommandキーとShiftキーを同時に押すと、スクリーンショットを撮ろうとしていると判断され、映像にボカシが入る。この辺はしっかりとしている。
Windows 11 PCでREC-ON Appがうまく動かない場合、あるいはWindows 10 PCで放送中の番組を視聴したい場合は、DLNAとDTCP-IPの両方に対応する動画再生アプリを使う方法を検討したい。筆者の自宅のネットワーク環境では、以下のアプリで視聴できることを確認した。
両アプリで放送中の番組を視聴する場合、本機から直接再生した場合と比べておおむね4~7秒ほど遅れる。今までレビューしてきた視聴方法とおおむね同様だ。
REC-ON App以外の動画再生アプリで視聴する場合は、アプリを購入する前に「体験版」を使って正常に視聴できるか確認することをお勧めする。
次は、本機のイチオシポイントであるキャストデバイス/スマートTVでの利用方法をチェックする。
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