赤ちゃんにも優しい! キャンピングカー旅行に密着取材!
今まで何回かご紹介してきたように、キャンピングカーは『子育ての味方』です(関連記事)。実際、ユーザーご夫婦に赤ちゃんが生まれ、このたびキャンピングカーデビューを果たしたと聞き、取材させていただきました。出産前と後で、遊び方や乗り方はどう変わったでしょうか。
『初めてのキャンピングカー』はどうだった?
以前、この連載に登場していただいた荒木さんご夫妻。アドリア社Twin540SPTに250ccバイクを積んで、キャンピングカー旅を楽しむアクティブなおふたりですが、前回の記事から約1年経った今年の1月、待望の長男、優太くんが誕生しました!
新米パパ・ママになった登希夫さんと聡美さんですが、初めての出産・子育ては予想外の体験ばかりだったとか。まず里帰り出産から戻ってきたら、いきなり夫婦そろってインフルエンザに! 幸い優太くんは発症せずにすみましたが、いきなりのアクシデントです。その後も子育てに奮闘する日々ですが、もともとがアクティブなおふたり。どちらからともなく「いつから出かけられるかな?」と考え始めます。
優太君のキャンピングカーデビューは、生後2カ月のころ。神奈川県で行われたキャンピングカー仲間のオフ会だったそうです。
「先輩ユーザーから聞かされてはいましたが、実際出かけてみたら本当に新生児を連れていても問題ありませんでしたね」と登希夫さん。出産後、キャンピングカー旅のために新たに用意したものといえば、ベビーシートぐらいで済みました。
「普段使っている乗用車にも取り付けられて、キャンピングカーにも使えるもの。そして台座から外すとベビーカーにもなるタイプのものを見つけました」
荒木さんが見つけたのはイギリス・Joie社のjuva。出産前からあれこれ研究していたようです。「ダイネット(食卓部分)のシートにうまく固定できるかどうか心配だったんですが、最新式のISOFIX方式ではなく、従来型の3点式シートベルトで固定するタイプを選んだので問題なくセットできました」
ISOFIX方式は世界共通規格。クルマのシート側の金具に差し込むだけで固定・装着できるようになっていますが、荒木さんのキャンピングカーにはISOFIXは対応していません(最近は標準装備の車両も出始めています)。
さて肝心なのは優太君です。「どうなるかなー?」という両親の心配をよそに、走行中もいたってご機嫌だったとか。自宅からオフ会会場までの1時間半ほどのドライブを、ぐずることもなく楽しんだ様子。
ただ、このときは問題がひとつ。ママの聡美さんが育児疲れのピークで、かなりのグロッキー状態。ほぼキャンピングカーのベッドで過ごすハメになってしまったとか。
「さすがにちょっと早かったかな(笑)」と登希夫さん。
赤ちゃん連れでキャンピングカーを楽しむには、パパ・ママの体調もそろって元気なタイミングを選ぶことが大切なようです。
いよいよ2回目のキャンピングカー旅!
今回の取材は、そんなデビューから約1カ月後。同じくキャンピングカー仲間の集まりで、今度は栃木県の那須塩原まで足を延ばしました。相変わらず優太くんはドライブ好きで、ベビーシートでドライブを堪能。むしろ停車中はご機嫌が悪いそうで「寝ている間はいいんですが、起きているとグズるんです」。せっかく目的地に到着したのに、パパはずっと優太君をあやすお仕事で手が離せません。
今回は聡美さんも元気! キャンピングカー仲間の先輩ママたちから、色々なアドバイスをもらえたのも嬉しかったようです。
実は荒木家にはもう一組、親子がいます。愛犬のケルベロス(意味は「地獄の番犬!」)はスピッツの女の子(3歳)。昨年3月、初めての出産で4匹のママになったのです。
「そういう意味では、ケルは聡美よりも先輩ですよね」と登希夫さんは笑います。
昨年4月にはよちよちの子犬たちを連れてキャンピングカー旅を体験しましたが、今回はケルベロスと娘犬のサラマンダー(意味は「火の精霊」)も同行しての2家族の旅です。(あとの3匹の子犬たちは、離乳後、里親に迎えられて幸せに暮らしています)。
「去年は子犬連れ。今年は我が子連れ。どちらも気を遣う存在ですが、出かける上でストレスも制約もまったくないのは本当に素晴らしいですね」
赤ちゃんの泣き声、おむつ替え、授乳もどんと来い! 何より、暑さ・寒さをきちんとしのげるので安心です。
「出産前と変わらないペースで遊べますね。もうキャンピングカーのない生活は考えられないです。今の車だと優太が大きくなったり、2番目が生まれたりしたらちょっと手狭になるからどうしようかな……。そうそう! 妻の実家に行くとアウェー感がすごく、僕だけはキャンピングカーで寝てるので、それも助かってます(笑)」
……新米お父さん、いろんな意味でがんばって!