READY TO POP前書き


6月13日に配信された結成2周年記念「INI 2ND ANNIVERSARY PARTY」にて二度目となるアリーナツアー開催が発表されてから初日を控えた今日までの日々は、あっという間だったな〜というよりもひとつひとつの出来事がたしかなものとして、自分の中に質量を持ちながら残っている感覚の方が強い。普段なら感想はライブ後に書くけど前と後の移ろい込みで楽しみたいので、匠海くんに対する今の気持ちをメモしておく。


◾️キラキラについて
第二章の始まりと謳われた4枚目のシングルから、自分が惹かれている彼らのありのままの部分というか「本人らそのもの」を魅力ととらえて売り出そうとしてくれてるな〜と感じられたのが嬉しくて(超感覚的な感想!)続く5枚目がさらにそれを深掘りするような、"TAG My Favorite"というSNSのハッシュタグを連想させるコンセプトだと知った時はすごくすごくワクワクした!そのこともあってか今期の雑誌類の媒体は、改めて自身のキャラクターやグループ内での立ち位置などをラベリングするような質問や解答が多く見受けられ、そこでまた向き合うことになったのが「キラキラ」という言葉だった。

私のワクワクの真ん中に常にいてくれる尾崎匠海くんは結成当初から自身を「キラキラアイドル」と位置付けそれを突き詰めてくれている人だけれど、いつからかライブの自己紹介の際に"キラキラアイドル担当"と発言しなくなっていた(最近言えてないんだけど…というような言及はあった)。そのこと自体に何か意味が有るにしろ無いにしろ、匠海くんが決めたことならそれでいいんだよー、と思っていたし、個人的には自分の強みを磨いていく中でなにか他の武器も身に付けたからわざわざ特筆しなくなったのかもしれないなんて感じていて、だから今回こんなことまで教えてもらっていいのだろうかと思ってしまうくらい「キラキラ」の中身を話してくれたことに、未だに戸惑いを隠せないでいた。

これまでだったら絶対ここまでハッキリと話してくれなかったと思うけど、どうやら匠海くんはスイッチのオンオフを上手に使い分けているらしい。キラキラしたイメージとは反対に、おうちではカーテンを閉めて薄暗い中でお気に入りのキャンドルを付ける過ごし方をするのは、普段お仕事で照明をあててもらっているからかもしれないと話す(←この表現が好きすぎて狂った)。匠海くんはそうやって、自分だけのもので誰にも侵されることのない唯一の自由な場所である「心の中の部屋」も大切にしてくれる人だ。私は匠海くんがアイドルとしてキラキラしている時間が、そういったキラキラの服を脱いだ匠海くんのことも照らしてくれていたらいいなとずっと思っている。

ステージに立っている時は常に輝いていたいと話す匠海くんの"それ"はすごい。「楽しい!」っていうリアルタイムな感情そのものと、自分で魅せ方をコントロールしている部分が良い塩梅で全部ごちゃまぜになっているようで、歌いきってひと段落かなというタイミングでもパッと表情をきりかえてこちらを「わぁ!」という気持ちにさせてくれる。アイドルがパフォーマンス中に見せてくれるニュアンスは「楽曲の中の人」と「アイドル本人」と「アイドル本人の中の人」の3つに区切られるのかなと私は思っていて「楽曲の中の人」のときは体感としては"演じてる"感じがするんだけど完璧にそうじゃないときもあって、その中に垣間見える"中の人"のようなものを感じられると嬉しく思う。その点匠海くんは何かを憑依させたり演じるというよりは"曲を通して自分を表現したい人"だということを教えてくれたから、今見せてもらえているこの姿は今の彼自身であり、彼の見せたい姿なんだとパフォーマンスを見つめるのがもっともっと楽しくなっていった。好きなことをしてる人は輝いて見えるものだから、ライブが大好きだと話す匠海くんがそういうやりたいことと見せたい姿をまぜこぜにしたステージを見せてくれる瞬間はいわば掛け合いMAXの状態で、それを目にするたびに嬉しくて幸せでその度に「radiant」という英単語を噛み締めている。

radiant

形)
1. 晴れやかな、 キラキラ輝く ←匠海くん
2. 光を放つ、さんぜんとした、
   光り輝く、明るい ←匠海くん
3. 見るからに幸せそうな、喜びに満ちた、
   まばゆいばかりに美しい ←匠海くん

名)
1.光点 ←匠海くん………
2.流星群の放射点 ←匠海くんすぎるよ泣

ライブだけじゃない。ありたい姿という点においては、夏のとあるラジオも印象に残っている。推しの子のアニメが放送されていた時期に、いちアイドルオタクとして「愛ゆえの嘘」についてぐるぐると考えを巡らせる時間があった。夢を見せ続けるために嘘を吐くことはひとつの愛し方だよねと、主人公星野アイのようなアイドルになりたいとまで話すアイドルを見かけた時はすっかりへこんでしまった。そんな私をまた救い上げてくれたのはやっぱり匠海くんだった。とある日のラジオ内で「発言する時に気を付けていることがあれば教えて欲しい」というお便りがあり、匠海くんは「自分の言い方を考えながら言えることは言いたい」「俺は嘘つきたくない系です」と答えていた。レコメンドINIのコーナーで推しの子をオススメしていたのは匠海くんだ。推しが武道館いってくれたら死ぬも見ていたと話していたし、少なからずこちら側の視点に立ってアイドルを見つめたりもしているのだろう。その上で(多少言う言わないの選択はしつつも)匠海くんが選択してくれたアイドル像は「嘘はつかない愛」だった。匠海くんのキラキラはいつもやさしい配慮が敷かれている。


◾️
結成2周年を迎えた日、匠海くんがブログを上げてくれていた中で私をハッとさせたのが「わかっててほしいことがあって…」から始まる文章だった。デビューからこれまでダンスにつまづいてしまい追い込んだ時期があったり、グループへの還元のためにと角度を変え演技にもちからを入れたりしてきた人が、わざわざ枕詞を置いてこちら側に伝えてくれた「歌で人を幸せにしたい」ということ。雑誌類でも改めて自分を見つめ、根本に立ち返ってひとつの決意として「歌」を上げてくれているのが嬉しかった。匠海くんの歌が大好きだからだ。私は匠海くんが飽きたと言わない限り、マイクを手放さない限り、ずっと彼の歌を聴いて生きていきたいと思っているから。そして雑誌内での"ソロ活動"への言及。これは……これは匠海くん推し人生の中でも指折りのかなりすごいことじゃないか。グループのためみんなのためと頭を捻り走り続けてきた人が、ハッキリと言葉にしてくれたささやかな尾崎匠海個人としての夢。

それだけじゃない。匠海くんの中のアイドル像にはポジティブな姿だけを届けたいという信念が存在するようだけど、アーティストとしてならそうではないネガティヴな気持ちも作品として昇華してもいいのかもしれない、それはそれで誰かを助けることが出来るかもしれないと話している。これを読んだ時絶句してしまった。この人は別の角度からまた誰かの支えになろうとしていた。誰かのHEROになろうと。ファンミや雑誌類やメールでもずっと「アイドルであり、アーティストでもある」と必ずふたつに分けて話してくれている印象があるから、匠海くんらしい考え方だし楽しみでしかない。なんだろう、ここまで書いてみて、私は思っていたより匠海くんの歌に関しては望みを持っていないことに気付いた。匠海くん自身が誰より自分の歌に欲を持って頑張っているからかもしれない。 匠海くんが好きなように音楽を楽しんでくれればもうそれでいい。 それを遠くから見守っていたいだけ。デビュー公約に上げていてもなお他のメンバーの作詞の方が先に作品として生まれていくけれど、私は待てる、ずっと待てるよ。



◾️覚悟
なにかを好きになっていく過程というものは宝だ。一度きりでありそのときにしかないエネルギーがあるから。「この人のことをもっと知りたい!」と掻き立てられる新鮮さのような熱。INIも3年目に足を掛け、そういったものが少しずつ落ち着いてきてしまっている空気感をファンの一人として肌で感じでいる。そんな中10月の頭に匠海くんが上げてくれたブログは、いろんな意味で話題になった。「変化を恐れずにずっと変化し続けられるグループでいたい」とお話してくれた匠海くんの覚悟が、ひとつ形として現れる作品になったのがHANA_花だということ。どんな曲でも自分の見せる姿で納得させてみせるということ。私の好きな人が望む未来はいつも遠くて、そして大きい。きっと小さなことにいちいち躓いていられない。匠海くんの10年は覚悟だし、自信を持って言い切ってくれるかっこよさもずっと変わらない。普段から「どのタイミングで好きになってくれたとしても今応援してくれていることが嬉しい」と話してくれている。匠海くんは多分、私たちファンが勝手に離れたり勝手に戻ってきたりするものなのも分かっていてまるごと受け入れてくれている気がした。10年という広い視野で見れば、波があるのは当然のことだから。

私の心の部屋には「ロングスパン」という言葉が書かれた紙が壁に貼ってある。それは細く永く好きでいたいという意味で、それをギュっと握りしめていると他人のモヤモヤにはピントが合わずに、ただ好きの気持ちの輪郭だけがハッキリと彼らのことも自分のことも大切にしていられた。アイドルという仕事は心身に大きな負担がかかる業種であることは確かなことなのに、その苦痛が等身大で伝わる機会はそれほど多くない。本人たちのリアルな痛みは見えないせいで無視されやすいし、たまに明るみに出る場合も「苦痛を乗り越える姿」を描いたドキュメンタリーとして見られたりする。そうやっていつもいつもいつもこちら側の想像を遥かに超える場所にいてくれてることを知っている。匠海くんは背負う必要のないものまできっと背負ってくれていると思うから、そんな負担の一部にはなりたくない。想像力を忘れないというのは誰かに勝手に思いを乗せて応援していく中で絶対に忘れてはいけないことだ。


----------------キリトリ線----------------


いよいよ明日。自分で目にした彼らの姿が私のすべてだ。今回のツアーはいろんな人にとっていろんな意味合いを持つツアーになると思うけど、そんなこと全部黙らせちゃうようなライブを見せてくれるに決まってるので私個人としては楽しみが200%だし、セットリストや新曲、演出、衣装などなどまだ好き勝手予想できるから楽しい!個人的にはTAG MEが発売されるまでINItializeの冒頭のシャラランという音で一曲目が始まったら嬉しいなーとずっと思ってたけど、10THINGSでも良いな。ユニットコーナーはあるかな?もし、もし誰かが楽器なんか演奏し出したらその場で倒れる自信がある。Runawayも一緒に歌いたい。いつか言っていたように、最後だけ少し伸ばして何度も繰り返して。

匠海くんやみんなが楽しませようって思ってくれてるのと同じくらい、私も楽しませる!それくらいの気概でいる。それがぶつけ合いだからね。楽しいは自分で作れることを前回のツアーでド平面後方席でも暴れ回れた時に確信した!彼らが今どうしているか体や喉の調子はどうか全く知らないけれど、たった一度しか開催されない各7都市各14公演それぞれが、すべて大成功しますように。最後まで楽しく健康に走り抜けられますように。

INI、愛してるぞーーーーーー!!!!


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