長々と滝沢歌舞伎に関する記事を書いてきたのだが、ようやくこの記事で最後になる。
最後は、三宅さん・佐久間くんの関係の後日談と、この1ヶ月ほどで知った滝沢座長とSnow Manの絆のこと、トニセンがラジオで語った滝沢歌舞伎2016感想の文字起こしをしてみる。
最後なのでもう書きたいこと全部盛りにしてみた。
もくじ
三宅健と佐久間大介の関係がおもしろい件〜後日編〜
三宅さんは滝沢歌舞伎が終了した翌日に放送された「三宅健のラヂオ」冒頭で、さっそく「佐久間ロス」を彷彿とさせるような言葉を放っている。
相変わらずどんな流れが求められているかをわかっている人だなあとつくづく思った。
三宅「2016年5月16日、月曜24時を回りました。
さあ、というわけで三宅健のラヂオ。始まりました。
おい佐久間!佐ー久間!ああ、そうかもういねえのか。そうだ。昨日で滝沢歌舞伎終わったんだった。いないんだ。」
(中略)
三宅「滝沢歌舞伎も無事終了。Snow Man佐久間とも無事卒業ということでね、えー、これからは平穏な日々が続いていくと思います。
いやー解放されたぜ!本当に。なんかもうしつこさを通り越したからな。なあ?」
マネージャー「そうですねえ…」
三宅「お前よく知ってるんだろ、あいつのことを。」
マネ「はい(笑)」
三宅「Jr.についてた時期があるわけでしょ?あれすごいなアイツねぇ。何者なのかね、彼は。」
マネ「昔とだいぶ変わったとは思います。」
三宅「あ、あんな子じゃなかったの?」
マネ「あんな子じゃなかったと…どこでどう変わったんですかね(笑)」
三宅「そうなの。前はどういう子だったのちなみに?」
マネ「前は……でも、あそこまでグイグイ来るような子ではなかったです。」
三宅「そうなの?」
マネ「はい。」
三宅「どこで誰が教えたんだよそういうの。」
マネ「(笑)」
三宅「いい、もうあいつの話はやめよう。」
マネ「(笑)」
(「三宅健のラヂオ」2016年5月16日放送)
これはおそらく滝沢歌舞伎がまだ終了していない段階で収録されたものだろう。
では実際のところ滝沢歌舞伎の全日程が終了したあとで佐久間くんの猛アピールはどうなったのか。
佐久間くんは毎日電話していた。
三宅さん、ではなく三宅さんのマネージャーに。
公演中、あれだけ「番号は教えない」と頑なだった三宅さん。
本当の本当に電話番号を教えなかったそうだ。
「そんなこと言って、結局教えてあげるんでしょう…?」なんて思っていた方。というか私なのだが、びっくりである。
毎日マネージャーさんに電話をし、Snow Manのコンサート(ジャニーズ銀座2016公演、シアタークリエにて4日間)が始まっていること、いつ来るんですか?といった内容を伝えてもらっていた。
その甲斐あってか三宅さんは5月19日公演に来場。
その場で「しつこいんだよ。うちのマネージャーはそれで精神的に参っています。もうやめてください。」と言われたのだが「やめるなら健くんの番号教えてください!」
と食い下がる始末。
その公演内のとあるコーナーで「名前に漢数字の入っているジャニーズタレント」を答える際に、深澤くんが佐久間くんより先に「三宅健」を答えてしまい、佐久間くんは「それどう考えても俺が答えるやつじゃん!チッ」と舌打ち。
さらに「みやけけんを漢字で書け」の問いに佐久間くんがフリップに書いたのは
♡ ♡ ♡
三宅健
♡♡♡♡
と、ハートで囲まれた「三宅健」だった。
強火っぷり衰えず。
ちなみに佐久間くんのソロはV6の「蝶」である。
それに対して「どうでした!?」と聞かれた三宅さんの返答は、
「佐久間お前はさあ、アゴさえ上げてりゃーいいと思ってんだろ。
お前そのうち顔見えなくなるぞ」
…うん、あまり佐久間くんのことを知らない私でも最近いろいろ見ていて思っていた。
確かにアゴめっちゃ上げている。
でもだからといってそのうち顔見えなくなるぞ、なんて言葉が思いつくまでの発想力はなく、ましてや真正面からそこをバッサリ斬っちゃうあたり本当に三宅さんらしい。
しかもここはSnow Manのホームとも言える単独公演の場である。
三宅健すごい。
ちなみにやっぱりこの日も電話番号は教えてもらえず。
佐久間くんはクリエ公演中に三宅さんのことをストレートに好き、すごい興味津々、惹きつけられるものがあるといった言葉で表現していたが、私が圧倒的に気になったのはこれである。
「俺にとって健くんは二次元に近いのかも」
わかる。
私からすれば、佐久間くんだって「あちら側の人」なのだが、なんだろうかこの「いよいよこちら側に来よったぞ…」という感じ。
以前文字起こししたラジオの中でも
「V6ファンのみなさんと健くんのファンのみなさん!ぼく、みんなと、おなじです!!!」
という、お、おお…そうなん…?とどういうことなのかこちらが戸惑うような発言をされていたのも記憶に新しいのだが、あながち間違っていないのかもしれない。
果たして佐久間くんが三宅さんの連絡先を教えてもらえる日はやってくるのだろうか。今後の続報に期待している。
ちなみにこの記事を書いている最中に更新されたジャニーズWeb内の三宅さんの連載がやばいことになっていた。
最初の2行を読んで思わず「佐久間くんにハッキングされた?」もしくは「私は三宅さんのページを見ているつもりで佐久間くんのページに飛んでいたの?」と大混乱してしまった。
とにかくなんだかんだ言って三宅さんは佐久間くんのことを相当気に入っているのは確かだ、ということがわかる冒頭2行だった。
滝沢座長とSnow Manのこと
Snow Manは元々6人よりも多いメンバーで「Mis Snow Man」として活動していた。
活動していく中で人数が減り、やがてMis Snow Manとして結成された時の原型はなくなっていく。一時は5人にまで減り不安も抱く日々も過ごした。
そんな中、彼らは2012年5月3日から「Snow Man」として活動を開始する。
その発表は2012年の滝沢歌舞伎内で行われた。
翌2013年渡辺くんが読み上げた滝沢さんへの手紙の中には、その時の事がこう綴られている。
僕たちはいろいろ人たちと、いろいろなグループで活動していました。
そうしているうちに僕たちは6人になり、
不安に思いながらも先輩たちの背中を見てただがむしゃらに励んでいました。
そして、1人が受験で休業して、気づいたら5人になっていました。
それでも数々の仕事をしながら毎日を過ごしていました。
2012年の春、休業を終えた1人が復帰して、また6人になった僕たちを
タッキーは滝沢歌舞伎の舞台で以前よりも重要なポジションで出演させてくれましたね。
それでも僕たちの不安が消えることはありませんでした。そんなある日、タッキーは僕たちを楽屋に呼び、こう言いました。
「君たちのグループ名が決まりました。Snow Manです。」
僕らが耳を疑うと「お前らがグループ名を守ったんだよ」と言ってくれましたね。
何気なく言ってくれたタッキーの言葉に、それまでの不安が自信に変わり、ここから僕たちの新生Snow Manとしての活動が始まりました。
今年、一連の滝沢さんのインタビューを読んでいて度々「Snow Manには厳しくしている」という内容に出くわした。
滝沢秀明とSnow Man、そこにはどんな繋がりがあるのだろう?と思っていた。
2014年の滝沢歌舞伎の千秋楽で、滝沢さんからSnow Manへ宛てた手紙が読み上げられた。その中で印象的だった言葉がある。
この間、SnowManのとあるメンバーがステージでこんなことを言っていました。
「Jr.のトップになる」
そのとき、胸が痛くなりました。
思いっきり怒ってやろうかと思いました。
この数年、どうやったらSnowManが大きく見えるか、どうやったらいいグループになるかをすごく考えてきました。
今の目標がJr.のトップ、それは違うと思う。
目標にすべきことは、デビューをして、本物のSnowManになることが目標だと思う。
時間はあるようでないかもしれないから。
心で思っていても口に出せない恐怖があるのかもしれないね。
かつてJr.のトップにいた人が語っているからこそこの言葉はより一層重みを増す。
ここ数ヶ月で滝沢歌舞伎関連のことが掲載された雑誌を何冊も購入したのだが、その中にはケンタッキーの後にSnow Manが載っているものがいくつもあった。
そんな姿を見ていて私は、彼らがバックの中でも重要なポジションを担っているのだろうなあと思った。言ってみれば2列目、主役を支える上で重要なところにいるのだろうな、と。それくらいに実力のあるグループなのだろうなとなんとなく思ったのだが、実際そうだった。
しかし、はじめからそんなに達者だったわけではなかった。
先ほどの滝沢さんからSnow Manに宛てた手紙、その中には各メンバーへ当てた内容もある。その文面を私は涙なしにはたどれなかった。
印象的だったものをいくつか抜粋する。
佐久間へ。
君はすごく魅力があると思う。
芝居をもっとやらせたい、もっと踊らせたい、色々思ってるよ。
でも、佐久間はなかなか前に出ようとしないよね。
岩本と深澤が前へ出たりすると、いつも遠慮がちだよね。
それは良くないと思う。
自信を持って、もっともっと前へ出てください。
渡辺へ。
渡辺は、怒っても怒っても何度言っても忘れてしまうことがあるね。
ここ数年、本当に悩んでいました。
こんなJr.初めてだ、俺が諦めたらダメだと思いながらも、今回言うのは最後にしようと決め、稽古中にみんなの前で"もっと真剣になれよ"と言ったのを覚えていますか?
その一言には色々な意味がありました。
その答えを今言うつもりはないけど、いつか自分に後輩ができたときに答えが見つかると思います。
それからの渡辺はもっと変わると思うよ。
どんなに時間がかかっても俺は諦めないので、大きな渡辺になってください。
岩本へ。
普段、岩本と話すことはあまりないけれど、言いたいことがあっても、芝居がちょっと違うなと思っても、実はあえてあまり言わないようにしています。
それは、岩本の感性をみたいから。
これからものびのびやってください。
演舞場に入ってから初めて2人だけで話をしたよね。
時間としてはあまり長くなかったけど、心の目と目を合わせて初めて話せた気がする。
体が大きい割には、落ち込むと凄く小さくなる岩本。
大丈夫、君にはSnowManもいるし、俺もいるよ。
そして、皆がいる。
佐久間くんが遠慮がちでなかなか前に出ようとしなかったこと。
渡辺くんが座長がさじを投げたくなるくらい何度言っても忘れちゃう子だったこと。
岩本くんが体が大きいのに落ち込むとすごく小さくなっていたこと。
阿部くんが「もっと肩の力を抜いてもいいんじゃないかな」と座長に言われるくらい頑固なこと。
宮舘くんが自分の意見を前に出さない、おとなしいタイプだったこと。
深澤くんが過去に何度も座長とぶつかり合って、楽屋で泣いたこともあったこと。
そこには私が知らなかったSnow Manの姿があった。
滝沢さんはSnow Manに期待しているからこそもっとクオリティの高いものを要求する。Snow Manはそれをしっかり受け止めて応える。
その中で生まれた信頼が、今の関係を築いているのだと知った。
長い時間をかけて作ってきた滝沢座長による舞台は、その中でSnow Manをぐんと成長させてきたのだろう。
こうして後ろにつく彼らがしっかりと育ってきたことも、もしかすると今年の「三宅さんをキャストに加える」という新たな試みにつながった1つの要因なのかもしれない。
今年滝沢歌舞伎2016の千秋楽で深澤くんが読み上げた滝沢さんへの手紙には、こうあった。
Snow Manというグループは最初は本当にどうしようもないグループでしたが、滝沢くんに出会い、本当に少しずつではありますが形になり、必死に前を向いて進んでいくこと、みんな切磋琢磨し自信を持つことができました。「Snow Manという名を守っていけ」と言って下さった滝沢くん。僕たちはちゃんと出来ていますか?これからは守るだけではなくとことん攻めていきます。Snow Manのためなら僕はなんだってやってやります。
私はグループを大事にする人が好きである。深澤くんめっちゃいい子やん…!とホロっときてしまった。
どのタイミングだったか忘れたのだが、私はある時、ふと思い出した。
いろんな雑誌でSnow Manを見かけ、滝沢歌舞伎のレポートをたどる日々の中で毎日のように名前を聞いていたからかすっかり頭から抜けていた。
彼らはまだあくまでジャニーズJr.であってデビューしていないのだ、と。
「ジャニーズJr.」としっかり表記されるとあぁこの子たちはデビュー前なんだな、と認識できるのだが、グループ名だけの表記になるとなんだかもうデビューしているように錯覚してしまうのだ。
こんなにしっかりと「Snow Man」という形を持っているようでいて、まだ未来は約束されていない。
そのことを改めて思い出した時、なんだかとても心もとなく切ない気持ちになった。
彼らの最終目標は支える側で終わることではなく、ゆくゆくは中心に立ち、支えられる側になることだろう。
そして、きっと支えられる側になった時に今こうして叩き込まれていることの1つ1つが大きく活きてくるのだろう。
大成したその姿を見ることを誰よりも心待ちにしているのは、もしかすると滝沢座長なのかもしれない。
しかしまあ、いろんな情報を調べているうちにたどり着く滝沢さんの言葉の1つ1つの深いこと。
以前記事を書いた頃はこのことに感動していた。
河合郁人さん・有岡大貴さんがJr.時代、舞台でふざけていて滝沢さんに怒られたことがあるらしい。
「誰の舞台だと思ってるんだ?」と聞かれ「タッキーの舞台です」と答えたところ、滝沢さんはこう答えたそうだ。
「違うだろ!これはみんなの舞台なんだ」
その視点の角度は様々だ。
時に俯瞰から。でもまたある時にはすぐ隣で同じ目線で語りかけるように。
ある時は先輩として。ある時は後輩として。
広い視野を持っているのがわかるし、厳しさの裏には誠実さと優しさがにじみ出ている。きっと「滝沢秀明・名言集」が作れるくらいに名言があるのではないだろうか。
トニセンのラジオで3人が語った「滝沢歌舞伎2016」感想
5月28日放送のトニセンのラジオ「V6 Next Generation」では、滝沢歌舞伎の感想が話題にあがった。
内容はケガをした三宅さんのこと、滝沢さんのこと、そしてJr.のこと。
井ノ原「滝沢歌舞伎にうちの三宅くんがね、出てて。骨もおったりなんかしちゃったんですけど。最後までやりきったということでね。お二人は、坂本くんも長野くんもそれぞれバラバラで観に行ったの?」
長野「バラです。俺、でも岡田が一緒でしたね。」
井ノ原「あー、そうか。」
長野「横で見てましたね。」
井ノ原「坂本くんは1人で?」
坂本「1人で。」
井ノ原「僕もたぶんメンバーの中で最後に。1人で行きましたけどねー。どうでした?たぶんその時と俺、違うのかな?健も怪我してたし。だいぶ俺は治ってきた頃だったから。(※5/10に来場)」
坂本「あーそうかそうか!なるほどなるほど。」
井ノ原「違うのかもしれないけどね。」
長野「そうだねえ。でも俺見たタイミング(※5/6に来場)でもう、まぁ折ってるのはね、見てる人もみなさん知ってるんですけども、全然普通に。うん。そう感じさせない、っていうのも言わないほうがいいくらい普通にやってた。わぁすごいなあよくやってるなー…」
井ノ原「すごいよくやってたよねー、俺もすごい踊りもキレッキレだったし。健のところでコーナーだけでもやっぱ三宅健ワールドになってて、俺はすごく好きでしたけどね。」
長野「うんうん。」
坂本「俺ね、まだ、まだちょっと。若干…後半の殺陣とか。ちょっと足を引きずってるっぽい、ことあったんだけど逆に知ってるから、踊ってるシーンが普通すぎてドキドキしちゃってたの。(※4/24に来場)」
井ノ原「そうかそうか。」
坂本「これ絶対無理してるなとか思っちゃって。」
井ノ原「そっかー。」
坂本「そのうちちょっと親心じゃないけど心配しながら見ちゃってたんだけど。でもやっぱり、もちろん健はちゃんとやってるし滝沢も滝沢でちゃんとやってる。何がびっくりしたかっていうとやっぱりJr.のみんなのその、役割?自分たちがやる役割をちゃんとこなしてるっていうのが。ちょっとねえ、なんか昔のJr.とは違うなっていう(笑)」
井ノ原「んー…昔のJr.は(笑)」
坂本「(笑)」
井ノ原「お芝居できなかったからねぇ(笑)」
長野「(笑)」
井ノ原「『だんごになるな!』って言われてたからね。かたまっちゃってみんな。」
坂本「みんな怖いからさ(笑)」
井ノ原「怖いから、見られたくないから後ろ隠れちゃって(笑)」
坂本「そう、意外とみんな前出てくんの苦手だから(笑)」
井ノ原「そうそう(笑)」
長野「全然だめだね(笑)」
井ノ原「そうだね。ちゃんとみんなしてるよね。どっかから役者さん連れて来たんじゃないかってくらいちゃんと声出てる子もいるしさあ。」
坂本「そう!」
井ノ原「ねえ。」
坂本「歌もうまいし踊りもうまいし。」
井ノ原「もうちょっとだからねえ、ジャニーズの作品に出るのもいいんだけどもいろいろ羽ばたいてね。いろんな現場でやったらいいのになあって思う。」
坂本「そう、京本くんみたいにね。」
井ノ原「佐久間くんはねえ、俺びっくりしたね。佐久間くんあの殿様役みたいなやっててさあ、あの小判取られちゃう…」
長野「渡しちゃうやつね(笑)」
井ノ原「あーいつ、達者だよ!」
坂本「あのスッとした顔の子ね。」
井ノ原「そうそう!あの子は達者だね。で、『佐久間いいなあ!』って健に言ったらさ、『あいついいでしょ!?』って言ってた。で見に来る役者さんとかみんな「あの子いいね」って言うって言ってたから、あーやっぱそうなんだなーって思って。」
坂本「彼オールマイティーになんでもできそうだね。」
井ノ原「オールマイティーだねえ。」
坂本「ねえ。」
井ノ原「あの、Snow Manってグループの子たちはねえ。ほんとにあの、仕切りもいいしね。飲み行った時も。(笑)」
坂本「そうなんだ、行ったことあるんだ?」
井ノ原「仕切りめちゃくちゃいいよ。」
長野「あの子たちが?」
井ノ原「うん。」
長野「へー!」
井ノ原「タッキーにすごい鍛えられてるっていうか。」
長野「あー、なるほどねぇ。」
坂本「なるほどねぇ。」
井ノ原「もう終わった後、どんだけ騒いでもゴミ一つなく。」
長野「(笑)えらいね。」
井ノ原「ナイス!って言っとくけどね、いつも。」
長野「もーいろんな意味で鍛えられてるんだね。舞台の上でもそうですし、プライベートでも鍛えられてるっていうね。」
井ノ原「んー。」
坂本「やっぱでも滝沢が素晴らしいんだよねまたね、あれ。」
長野「素晴らしいね。座長として。」
V6のメンバーそれぞれが滝沢歌舞伎を鑑賞し、当然なのだがやっぱり五者五様の心配があったのだとわかる。
森田さんは森田さんで、三宅さんがケガをしたことを知りなるべく早く行きたいな、と思いメンバーの中で一番早く来場した。
そしてかけた言葉が「お前の踊りを見に来たんだから踊れよ」である。
この言葉をかけられるのはきっと森田さんだけだろう。心配しながらもあえてこの言葉をかけるあたりに剛健コンビの関係性があらわれていると思う。
話を戻す。
井ノ原さんはSnow Manと飲んだことがあり、その場での仕切りがめちゃくちゃよかったと絶賛している。舞台に立つ姿勢だけではなく、もはや処世術までも座長から学んでいるようだ。
なかでも特に絶賛されているのが佐久間くん。
その話の中にはなんだかんだで評価している三宅さんの姿も見えて微笑ましい。
できれば佐久間くん本人にトニセンが絶賛していたこと、三宅さんが「あいついいでしょ!?」と言っていた事実が伝わることを願うばかりである。
さらに話題は続く。
井ノ原「健の居場所っていうかさ、それがなんか、なんつーのかなあ。やっぱり一緒に、共に頑張ってるんだけど、やっぱり誰か一人締めてくれる人が必要になってくるじゃないですか。そういうポジションに今まではいなかったんだけど、あの中に入ると最終的にしめるのが健になるっていうか。きゅっと締まってたから、それはなんか自分の中でもいろいろ考えて、例えばギャグ的なものには一切のらないとか。そういう決め事をちゃんとこなしてたというかちゃんと守ってたんじゃないかなあっていうか。」
長野「そうだねえ。だってあのSnow Manの子がアドリブで話すところ、化粧しながらね。そういうシーンもあるんですけれども、そこで振ると『ああ?(ぶっきらぼうな声色)』」
井ノ原「ははは。(笑)」
長野「うわあ三宅健だぁ…って(笑)あまりにも三宅健だ!って思う瞬間もあったりとかね(笑)」
井ノ原「(笑)いいよいいよそれでいいよ!って思ってたけどね。」
長野「そうそうそう(笑)」
坂本「あそこは健だったね。」
長野「健だったよね、そのまま。」
坂本「滝沢が振っても『え?(ぶっきらぼうな声色)』」
長野「(笑)」
井ノ原「『何が?(ぶっきらぼうな声色)』」
長野「(笑)『あー、そうっすねえ。』(笑)」
坂本「『今メイクしてるから』、いやそらそうだろ!そういうシーンだから!」
3人「(笑)」
井ノ原「いやまあまあ、とにかくやりきったなというか。」
長野「そうですね。」
井ノ原「いろいろあったけど、やっぱりね、足折れてなかったらどうだったんだろうとかって思うこともあるけど」
坂本「あるけどね。」
井ノ原「逆にね、もしかするとそれでなんか一つになれた部分もきっとあったと思うし、うん。」
坂本「何はともあれお客さんの答えがね、一番ですからね。」
井ノ原「そうですよね。大事にいたらなかったんでそれはそれで1つの経験としてね。彼に残ったんじゃないかと。」
坂本「ね。」
長野「はい。」
井ノ原「素晴らしかったですよ。お疲れさまでした。」
あまりにも三宅健、と長野さんが称した場面の1つが、私もしつこいくらいにまとめた佐久間くんとの絡みである。
そう、あまりにも三宅健だった。
「うわあ三宅健だぁ…」という長野さんの言葉と同じことを思った、なんていうのもおこがましいのだがとにかくそういった感情を抱いたのは確かだった。
その「あまりにも三宅健」がキレイに活きるような突撃をかましてくる佐久間くんは見事に空回りしていて、というかさせられていて、それも坂本さんが言う「自分たちがやる役割をちゃんとこなしている」の1つなのだろうなぁと私は解釈する。
「滝沢歌舞伎2016」が終わって感じていること
滝沢さんが各々に役割を与える、その裏にはこんな思いがある。
「といっても僕は、別に”後輩の面倒を見ている”というつもりはないんですよ。劇場は色んな人が集まる場所だから、僕ひとりで全員を100%喜ばすことは不可能。だったらキャスト全員を輝かせて、お客さん全員を笑顔にしたいというのが僕の目的であって、後輩のために頑張っているわけじゃない、というのはぜひ言っておきたいです(笑)。」
(「STAGE SQUARE」vol.19/2016年2月27日発行)
「僕は育ててないですよ。みんなが自分で育たなきゃいけないから、「やろうぜ!」と言ってるだけで。彼らに「君には代わりはいないんだよ」と伝えて、「俺がこの作品にいなきゃダメなんだ!」という意識に変えていく。だけど実際は僕が変えているようで、自分たちで変わっていってるんですよね。じゃなかったら、僕、大変ですもん(笑)。」
(「TV navi SMILE」/2016年3月28日発行)
前にも言ったが何度でも言う。最高にかっこいい。
この言葉たちを雑誌で読んだ時、すごい言葉だなあと思った。
こう言えるようになるまで積み重ねてきたものがあるのだろうなあとぼんやり思った。
この1ヶ月ほどの間で出会った過去のお話、そして今年の滝沢歌舞伎の公演レポートを読み漁っているうちにその言葉たちはさらに深みを増していった。
正直三宅さんが滝沢歌舞伎に出演すると決まった時、手放しで喜べなかったところがあった。
それは後輩でもある滝沢座長がメインとなる舞台に出演することで、どこかから疎まれる結果になりやしないだろうかという不安も感じたからだ。
滝沢座長がメインになり過ぎれば三宅さん側のファンは物足りないかもしれない。
逆に三宅さんを立てすぎれば滝沢さんのファンから見れば満足できるわけもなく。
後輩が座長で先輩がゲストで、果たしてどういったものが出来上がるのか。
おそらくそのなんともいえない微妙なバランスの中で均衡を取るのはとても難しいだろう。双方のファンみんなが納得するようなものなんてあるのだろうかと、そこがとても不安だった。
そして滅多に絡むことのないジャニーズJr.に囲まれた三宅さんはどういう立ち振る舞いをするのか。
まったく想像のつかなかった滝沢歌舞伎が幕が上がってみれば…
いや、幕が上がる前からか。
本屋へ行けばケンタッキーが表紙の雑誌が並び、ケンタッキーフライドチキンのCM出演も決まり、幕が上がってから聞こえてきたのは「凄いステージになっている」という感想。
そこにあったのは、お二方がいたからこそ出来上がったと言えるような滝沢歌舞伎だった。
それぞれのファンが「もっといろんな人に伝わればいいのに」と常々思っているような魅力がたっぷりと詰まった、キラキラした世界だった。
三宅さんはJr.とも想像した以上にコミュニケーションをとっていた。
滝沢歌舞伎終了後、シアタークリエに足を運んだのは1度ではない。Snow Man、They武道、SixTONESと3回も観に行っているのだ。律儀というか几帳面というか、とにかく思っていた以上にJr.との距離が近づいたのだなあと思った。
その陰には体制をしっかりと整えた上で「身1つで来てくれれば」とまで発言していたくらいの滝沢座長の気遣いもあった。
三宅さんは三宅さんで、その思いに応えながら「自分が今回参加する意味を考えた上で、自分にしかできないこと」を模索する。
V6の最新コンサートDVDに収められた特典映像の中に「みんなで足つぼマッサージを受ける」という企画があった。
それぞれ体の中で悪いところが指摘されたのだが三宅さんの悪いところはまさかの「頭」だった。
頭が悪いといっても、頭の使いすぎ、という意味である。
いつでもファンの心理を読んで、先回りして望むものを用意してくる三宅さんのプロアイドルぶりには驚かされるばかりだ。頭の使いすぎを指摘されたところで納得しすぎて困る。「でしょうね…」という感想を抱くしかなかった。
「Maybe」では手話を取り入れたダンスを披露したが、その手話ひとつにしても作詞家さんに直接会って話をした上で手話をつけた。
歌詞の意味を忠実に再現するために。
解釈のズレで本来の意味から遠のいてしまわないように、それでいて要約しすぎて説明的になりすぎないように…と、かなり複雑な気遣いがあったそうだ。
あまりにも楽曲に対して真摯すぎる。
そこまで考える?というところまで考えている。
そりゃあ頭も疲れるだろう。使いすぎである。
とんでもない難易度になったという「MASK DANCE」は、三宅さんが滝沢歌舞伎について考えた上で「滝沢歌舞伎をずっと見てきた人たちが見たことのないようなダンスを」と思いオーダーした振付だ。
振付をされたYOSHIEさんについては以前書いたのでこちらの記事参照。
滝沢歌舞伎が終わったあとのジャニーズWeb内の連載で、三宅さんは出演者それぞれにあてたメッセージを綴った。Jr.に対しても1人ずつ、全員に。
そのどれもが凝った言葉ではなく素直な言葉で、しっかりと自分が接する時間の中でそれぞれに思ったこと。
名前はくん付けであったりあだ名であったり呼び捨てであったり、そこからも本当に飾らずに書いていることが伝わる。
そして全員へのメッセージの最後を締めくくるのは、佐久間くんへのとても短い文章だった。
何も知らなければ短いその文章はとても抽象的で、もしかするとこれまでの佐久間くんと三宅さんの絡みを知らなければ「当たり障りのない文面だなあ」と思うかもしれない。
でもこれまでの一連の流れを見てきて、私はこの短い一文を最後に据えたことにとても意味があるような気がしている。
当然、三宅さんは「ファンが求めているもの」を先読みした上でそれ以上のものをこちらに提示してくるようなプロアイドルでいらっしゃるので「佐久間へのコメントを最後に置くこと」がどんな意味を持つかもしっかり理解しているだろう。
わかった上でわざとやっている、それを念頭に置いた上で、私はこう思う。
ケガをしてもなお公演に全力で挑む中で、気に病むところが全くなかったということはきっと無いはずだ。
まわりにも負担をかけてしまったのは事実で、演出は一部が変更になってしまった。
そんな中で佐久間くんは日増しにグイグイ来ていた。
そりゃあもうウザいくらいのテンションで毎日毎日ものすごい濃ゆい発言をし、楽屋でもピッタリとマークし、奇想天外な行動をかましてはバカみたいに空回っていた。
でも、もしかすると、そのウザいくらいにグイグイ来る姿に救われた部分もあるのではないかなあ、と思ってしまうのだ。
天真爛漫でまっすぐででもほぼ全部空回っていて、それでも毎日毎日同じ事を繰り返す。
実際気持ちがしんどい時に救われるのは、しんどく思っている自分がバカバカしく思えてきてしまうくらいのしょうもないことで大笑いしている瞬間だったりする。
もしかすると、佐久間くんのあの空回りっぷりはそういった類のものだったのではないか。
そこまで考えてようやく、私自身もその姿に元気をもらっていたのだなぁと気付いた。
公演の中で、三宅さんは「俺はお前を笑顔にするためにやっているんだから」と滝沢さんに言っていた。
それはどこまで本気でどこまでネタなのだろうかと思っていたが、それについても滝沢さん宛てのメッセージとして改めて綴っていた。
全てを背負って強くあるだけではなくて、時にはJr.の頃のような無邪気な笑顔を見せてほしいこと。
今回は年上の自分がいることで少しでもそんな時間ができればいいな、と思ったこと。
そんな思いを抱きながら、2ヶ月間に及ぶ稽古と本番をやりきった。
その文章に感動していたら、すぐに滝沢さんもそのメッセージへの返信を「公開恋文」なんて称して綴った。
「ケンタッキー」コンビという名称から「おいしい関係」とたびたび表現されていたお二人の関係は、想像以上に結びつきが深いものになったのではないか。
期待をはるかに上回る化学反応を見せてくれた滝沢歌舞伎2016が終わってしまい寂しさを感じている一方で、とんでもないものを残してくれたことに私はいまだに感動している。
情報を追う間に出会えた感情もたくさんあった。
知らなかったこともたくさん知ることができた。
結果的にしつこいくらいに滝沢歌舞伎関連で何記事も書きつらねる自分がいて、そのことに一番驚いているのは私自身だ。
ようやく大体書きたいことは書ききったと思うので、これにて滝沢歌舞伎関連の記事は終了にしようと思う。
これからも「おいしい関係」が続くことを期待しつつ、あわよくばケンタッキーでCDデビューしてほしいと願いつつ、Snow Manがデビューできることも願いつつ。
とりあえずは撮影はされている映像たちがDVDとしてきちんと発売されることを心待ちにしていようと思う。
発売された暁には、またやいのやいの言わせてもらうことになるだろう。
その日を楽しみにしている。
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