【Q】
Amazonのサクラレビューって三種類あると思ってて、
①複数アカウントやレビューを金で買って書いてもらってる純全たるサクラ
②著者の取り巻きや受講者・ファンなど、悪い言い方をすれば著者の信者
③著者のお友達による、義理やお返し・身内びいきのレビュー
正直、「物語思考」のレビューにも②や③を感じます。
けんすうさんは②や③のレビューをどう思いますか?
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質問したい人はプロフ欄のマシュマロから!
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【A】
これ、かなり誤解されやすいんですが「取り巻きや信者、お友達によるレビューが簡単に集まるなら、マジで誰も苦労しない」が答えかなあ、と。
あまりピンとこないと思うので説明しますと・・・。基本的に、ファンに見える人であっても、「モノを買って、それに対して良い評価をわざわざ投稿してもらう」というのをしてくれる人っていうのはけっこう少数派なんです。
なんでも買います!という狂信的な人って世の中にあまりいません。ご自身のことを考えてみてもわかると思うんですが「この人であったらどんな作品でも買う、そして良い評価をつける!」というの、ほとんどないと思うんですよね。そういう対象がいたとしても、1や2人くらいが限度だと思います。
Amazonレビューで、信者的な人がレビューを書くというのは、ゼロとは言わないんですが、例えば、100万フォロワーくらいある人でも、良いレビューを「信者」に書いてもらうのは結構苦労するはずです。というのも、だいたいの人は「その人が好きというよりも、作品や作ったものが好き」という状態なので、その作品が良くなければ、逆方向に働きます(つまり、好きだけどつまらなかったら、苦言を言いたくなる)。
ファンが多い人の本とか作品で、内容がよくなかったら荒れやすいのはこのためです。アンチが騒いでいる、とかではなくて、どちらかというとファンが悪い評価をつけるんです。アンチはあまりいちいち作品を買って中身を見た上で書いたりはしてくれないんで(嫌いな人にそこまで時間と工数をかける人は稀)。
もちろん、信者だから良い評価をつけるという人もいますし、アンチだから悪い評価をとりあえずつける、という人もいるはいるんですが、多分恐ろしく少人数です。ファンやアンチが結構いそうな人ですら、話を聞く限り、「それぞれ4-5人」みたいな感じの感覚ですね。
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なので、ここでいうところの2〜3が簡単に成り立つなら、本当に楽な話と思います。もちろん、「ファンが喜ぶ作品を作って、ファンが良い評価をつける」はすごくあると思うんですが、これをサクラと呼ぶのはちょっと語弊があるというか、斜めに見過ぎかなと。
特に僕みたいに、芸能人じゃない人とか、人間性で売っている人じゃないが、ビジネス書を書いた、みたいな時に、「信者や身内を使ってレビューを増やす」はかなり難しいです。そもそもそういう人がほとんどいないんですね。好意的に見てくれる人、投稿とかを好きと言ってくれる人はいても、「お金を払って買った本の中身が、微妙だったとしても、Amazonレビューをよく書いてやるか」みたいなところまで行ってくれる人は、、まあほとんどいないですね・・・。
むしろ、そのくらいの温度感で好きと言ってくれる人ほど、ぬるいものを出した時には批判してきてくれます。有名な人の本のレビューがたまに荒れるのはそのためかなと。
ちなみに物語思考、③は今のところ一件も知らないですね。義理とかお返しとかだったら僕に直接「書きましたよ!」と言った方が得だと思うんですが、誰も言ってこないので、おそらくほぼありません。「買いましたよ、読みましたよ」は結構言ってもらえるんですけどね・・・。僕もお友達の本のレビューをAmazonで書くことはないので、あまり期待できないです。
そんなことをするよりも、普通に買ったよ、っていうだけで義理とかお返しになるというのと、Amazonレビュー、基本的にほぼ匿名でやっている人が多いので、仮にAmazonでレビューを書く人でも、相手にバレたくないというのもあるのかも。
Twitterに書いてくれるとかは、友達パワーは使えると思うんですけど、Amazonのレビューで発揮するのは相当難易度が高いです。僕は「無理」と思っているので、お願いすることすら無駄だとすら思っています。
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というので、外から見ていると「順調にレビューが集まっている = きっと信者が書いたり身内が書いているに違いない」と思ってしまう気持ちはとてもよくわかるんですが、そこまで世の中は甘くなく、そんな楽な手法ができるなら、みんな苦労しないんじゃないかな・・・と思いました!
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