「管理業務主任者試験の難易度はどれほどなのか?」
「合格率は何%ほどあるのか?」
「合格点は何点なのか」
「宅建やマンション管理士とどちらが難しいのか?」

管理業務主任者試験の受験を検討されている方にとっては、非常に気になるところだと思います。

そこでこのコラムでは、管理業務主任者試験の難易度について、合格率や勉強法で見る難易度ランキング、他資格との比較などを用いて詳しく解説していきます。

マンション管理士試験・管理業務主任者試験の通信講座・予備校

令和4年度マンション管理士試験のアガルート受講生の合格率は44.86%(全国平均の3.9倍)

令和4年度管理業務主任者試験のアガルート受講生の合格率は70.05%(全国平均の3.71倍)

資料請求で対策ができる講義とテキストを無料でプレゼント!
  ・区分所有法 1冊
  ・講義時間 240分

2分で簡単無料体験(※会員登録後お申込みいただくと視聴できます)

20日間無料で講義を体験!

管理業務主任者試験の難易度はどれくらい?

例年合格率が20%前後である管理業務主任者試験の難易度は、他の不動産関連資格や難関資格と比較すると、「難関試験」というほどには高くありません

ただし、不動産管理に関する幅広い知識が求められるため、合格するには十分な学習と準備が必要です。

管理業務主任者試験の合格率の推移

令和4年度管理業務主任者試験の合格率は、18.9%でした。

受験者数16,217人に対し、合格者数3,065人です。

下記は合格率と受験者数、合格者数の推移です。

管理業務主任者試験の合格率推移
試験年度 受験者数 合格者数 合格率
令和4年 16,217名 3,065 18.9%
令和3年 16,538名 3,203 19.4%
令和2年 15,667名 3,739 23.9%
令和元年 15,591名 3,617 23.2%
平成30年 16,249名 3,531 21.7%
平成29年 16,950名 3,679 21.7%
平成28年 16,952名 3,816 22.5%
平成27年 17,021名 4,053 23.8%
平成26年 17,444名 3,761 21.0%
平成25年 18,852名 4,241 22.5%

管理業務主任者試験は平成13年からスタートしました。

管理業務主任者試験の合格率は、直近10年は20%前後で大きな変動はなく推移しています。

令和4年度の管理業務主任者試験の受験者数は16,217人で合格率は18.9%という結果です。

受験者数に関しては、開始時の平成13年は5万人以上が受験しましたが、その後の受験者数は2万人程度で推移。
年々減少傾向にあり、令和元年以降は1.5万人程度となっています。

ちなみに、不動産系資格として人気な宅建の受験者数は、毎年20万人程度です。

合格率で見る管理業務主任者難易度ランキング

管理業務主任者試験と他資格の例年の合格率を、低い順にランキング化しました。

ここでは社労士、不動産関連資格である宅建士、マンション管理士、比べられることがある土地家屋調査士、行政書士、社労士の合格率と比較しています。

ランキング 資格名 合格率
1位 社労士 6~7%
2位 マンション管理士 8~9%
3位 土地家屋調査士 8~9%
4位 行政書士 11~15%
5位 宅建士 13~17%
6位 管理業務主任者 20%前後

管理業務主任者試験の合格率は20%前後で、他試験と比べると比較的合格率は高い傾向にあります。

同じ不動産系の人気資格である宅建士の合格率は13~17%、マンション管理士や土地家屋調査士は8~9%ですから、これらの資格と比較すると管理業務主任者の難易度は高くないと言えそうです。

ただし、宅建士は人気の資格だけに、十分な勉強をせずに記念受験する人や会社で強制されて仕方なく受験している人が一定数存在していると言われています。

これに対し、管理業務主任者はマンション管理士とのダブル受験や、宅建を合格した後に受験する人が少なくありません。
十分な勉強をした人が多く受験していることによって合格率が上がっている側面も見受けられます。

単純に合格率の差だけでは難易度を測れないので、油断しないよう注意しましょう。

勉強時間でみる管理業務主任者の難易度ランキング

続いて、合格のために必要とされる勉強時間(目安)から、各資格の難易度を見ていきましょう。

ランキング 資格名 合格に必要とされる勉強時間(目安)
1位 社労士 約1,000時間
2位 土地家屋調査士 約1,000時間
3位 行政書士 約600~1,000時間
4位 マンション管理士 約500時間
5位 宅建士 約300~400時間
6位 管理業務主任者 約300時間

 

難関資格である社労士、土地家屋調査士、行政書士は約1000時間、同じ不動産関係の資格であるマンション管理士は約500時間、宅建士は約300~400時間の勉強時間が目安だと言われています。

これに対して、管理業務主任者の必要勉強時間は約300時間だとされているため、それほどの難関ではないことがわかります。

ただ、約300時間というのは、1日2時間の勉強を欠かさずしたとして150日、約5か月かかるわけですから、けっして楽な勉強量ではありません。

また、自分に不向きなテキストを使用することや、重要度の低い部分に時間をかけ過ぎるなど、勉強のやり方を間違えてしまった場合には300時間では足りなくなることもあります。
標準的に約300時間の勉強時間を要する管理業務主任者試験は、誰でも簡単に合格できる資格とは言えません。

一方で、資格講座などを上手に利用することで約300時間をかけずに合格ラインにもっていくことも可能ですから、自分に合った勉強方法を見つけることが大切になります。

関連コラム:管理業務主任者試験は独学で合格できる?必要な勉強時間やおすすめ勉強法も解説!

不動産資格・宅建士とマンション管理士と比べるとどちらが難しい?

ここで改めて、不動産関連で人気資格である、宅建士とマンション管理士を管理業務主任者と比較してみましょう。

宅建士と管理業務主任者はどちらが難しい?

人気の不動産資格である宅建士は、不動産の売買や賃貸物件のあっせんをする際の重要事項の説明をすることや、契約書類への記名・押印が許可される国家資格です。

管理業務者試験とは、民法や建築基準法、区分所有法などの法令関係で多くの出題範囲が共通しています。

民法の問題などでは、管理業務主任者と比べて宅建の方が深い内容を問うものが多く、難しい問題が出題される傾向に。
また、合格率や必要な勉強時間から見ても、宅建の方が難しい傾向が見て取れます。

しかし、管理業務主任者の試験範囲はマンションの会計や設備関係なども含まれており、かなり広い範囲に渡っています。

試験範囲の広さを考えると、管理業務主任者試験の方が難しく感じる人も少なくないのではないでしょうか。

関連コラム:宅建と管理業務主任者の難易度の違いとダブルライセンスの魅力を解説

マンション管理士と管理業務主任者はどちらが難しい?

同じマンションに関連する資格であることから、科目による出題の比重は違いますが、マンション管理士試験の出題範囲は宅建よりもさらに管理業務主任者に近くなります。

マンション管理士試験では、民法や区分所有法、設備関連などではかなり深い知識を求められるものや、問題文をよく読まないと間違える引っ掛け問題が少なくありません。

個々の問題の難易度はマンション管理士の方が高いと言えます。

ただし、標準管理委託契約書など、一部の項目については管理業務主任者試験の方が難しい問題も出題されるので注意が必要です。

関連コラム:マンション管理士の難易度や合格率は?偏差値で例えると?難しすぎるって本当?

管理業務主任者の難易度を大学の偏差値で例えると?

管理業務主任者の難易度を大学の偏差値に例えると、下記表となります。

大学 偏差値 試験
東京大学
京都大学
68~ 司法試験・予備試験
慶應大学
早稲田大学
智大学
65~67 不動産鑑定士・司法書士
弁理士
明治大学
青山学院大学
立教大学
中央大学
法政大学
60~64 土地家屋調査士・中小企業診断士
社労士・行政書士・技術士二次試験
通関士・マンション管理士・ケアマネジャー
日本大学
東洋大学駒澤大学
専修大学
55~56 技術士一次試験・宅建・測量士
管理業務主任者・社会福祉士
インテリアコーディネーター
※偏差値はあくまでも弊社で算出した数値となります。

管理業務主任者試験は偏差値55~56とされているので、比較的手が届きやすい資格だと言えそうです。

大学で例えると、日東駒専と同じくらいの難易度であると言えます。

また、不動産関連資格である「マンション管理士」より難易度は低く、「宅建」と同等の難易度ということがわかります。

まとめ

管理業務主任者試験の難易度はそれほど高くはありませんが誰でも簡単に合格できる資格ではありません。効率的に合格を勝ち取るためには、自分に合った勉強法を見つけることが重要です。

アガルート受講生の管理業務主任者試験の合格率は70.05%となり、全国平均の3.71倍となっています。

動画:【マン管・管業試験】なぜ全国平均の3倍以上の合格率に?裏側を大公開!|アガルートアカデミーより

計画的に正しく勉強すれば十分に合格できる資格ですので、是非とも挑戦してみてはいかがでしょうか。

▼管理業務主任者試験とマンション管理士試験の難易度について、アガルートの工藤講師が動画で解説しています。こちらもぜひ参考にしてください。

マンション管理士試験・管理業務主任者試験の通信講座・予備校

令和4年度マンション管理士試験のアガルート受講生の合格率は44.86%(全国平均の3.9倍)

令和4年度管理業務主任者試験のアガルート受講生の合格率は70.05%(全国平均の3.71倍)

資料請求で対策ができる講義とテキストを無料でプレゼント!
  ・区分所有法 1冊
  ・講義時間 240分

2分で簡単無料体験(※会員登録後お申込みいただくと視聴できます)

20日間無料で講義を体験!
function() { var tz = -9, // JST now = new Date(Date.now() - (tz * 60 - new Date().getTimezoneOffset()) * 60000), pad = function (n){return n<10 ? '0'+n : n}; return now.getFullYear() + '-' + pad(now.getMonth()+1) + '-' + pad(now.getDate()) + ' ' + pad(now.getHours()) + ':' + pad(now.getMinutes()) + ':' + pad(now.getSeconds()); }