特別区Ⅰ類の受験の申込みをする際には、「面接カード」の提出が必要です。
この面接カードには、試験区分・受験番号・氏名(フリガナ)・最終学歴・職歴(在職期間)、そして、3つの質問に対する回答を書く欄があります。
受験の申込みはインターネット上で行われるので、全ての回答を済ませないと受験申し込み(送信)ができません。
この面接カードの3つの質問は、以下の通りです。
①あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。(250文字以内)
※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションしていただきます。②あなたが一つのことをやり遂げた経験を挙げ、その中で最も困難だと感じたことと、それをどのように乗り越えたかを教えてください。(250文字以内)
③目標達成に向けてチームで行った経験において、チームへの貢献につながったあなた独自のアイディアを、ご自身の役割とともに教えてください。(250文字以内)
文字数の指定もあるので、時間はかかると思います。
なお、受験申込期間は、例年3月中旬~4月初旬なので、じっくりと考えて記入しましょう。
2023年3月17日(金)~2023年 4月3日(月)
【令和5(2023)年度 特別区Ⅰ類1次試験・選考】
2023年4月30日(日)
(令和5年度特別区職員採用試験・選考 実施日程より引用)
この時期は、1次試験の勉強の追い込み期間ともいえるので、「面接カード」の記入があるのも忘れず、余裕を持って行うようにしましょう。
また、勉強時間をしっかり確保するためにも、面接カードに長く時間をかけるのはもったいないです。
そのため今回は、特別区Ⅰ類の面接カードについて、合格者の記入例を見ていただき、書き方から、3分間のプレゼンテーションの作り方まで、しっかりと学んでいただきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
なお、下記の記事では特別区の人気区・不人気区など、志望区について考察しています。
希望区選びで悩んでいる方は別途ご参照ください。
「面接カード」書き方の基本
面接カードの書き方には、3つのルールがあります。
このルールを守れていない申込みは無効となり、やり直しになってしまいますので注意してください。
3つのルールとは?
① スペース(空白)及び、改行は使えない
スペース(空白)と改行は使えません。
横に長い文章になってしまい、読みにくくはなりますが、使用不可となります。
つまり、”文字のみ”で、250字以内に納める必要がありますので、この点にも気をつけてください。
② 半角英数字は使えない
全て、”全角”の英数字が必要になりますので、250字をオーバーしてしまわないように気をつけてください。
タイピングに慣れている人ほど、半角英数字を利用していることが多いと思うので、全て”全角”になっているか、最終チェックも欠かせません。
③入力できる記号に制限がある
記号によって、使用できるものと使用できないものがあるので、下記をご参照ください。
, . ・ : ; ? ! “ _ 々 ー / ’ ” ( )+ − = < > ¥ % # & * @ 、 。
括弧やはてなマークといったよく使われている記号は入っているので、特に不便はないと思います。
書き終わったら、使用できない記号が含まれていないか必ず確認するようにしましょう。
提出後の見直しや修正は不可
1度送信した面接カードは、変更・修正・閲覧することができないので、注意してください。
送信前にどういった内容のものを送ったのか分かるように、スクショするなり、印刷するなりして、残しておくと安心です。
また、申込期間中であっても修正できないので、じっくりと考え、見直し、間違いがないことをよく確認してから送信してください。
令和3年度よりインターネットの受験申込が開始しましたが、それまでは名前の通り「面接カード」という紙のものを使用していました。
令和4年度以降、紙の面接カードは廃止されましたが、その名残で「面接カード」という名で呼ばれています。
入力の制限時間は30分
面接カードの入力フォームは、セキュリティ対策のため、30分でタイムアウトする仕様になっています。
そのため、そのまま入力する場合の制限時間は30分です。
しかし、入力フォームを開いてから30分なので、あらかじめWordやメモ帳を利用して文章を作っておくことで、時間を気にすることなく文章の作成が可能です。
第2次試験(人事委員会面接)の参考資料として”のみ”使われる
申込み時に面接カードを送信しますが、この面接カードは第2次試験(人事委員会面接)の時に使用するもので、第1次試験の合否には全く関係ありません。
あくまで、1次試験に合格した後の面接の時に見られるものとして考えておいてください。
具体的な「面接カード」の書き方
前述の通り、面接カードの記入欄には、3つの質問があります。
①あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。(250文字以内)
※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションしていただきます。②あなたが一つのことをやり遂げた経験を挙げ、その中で最も困難だと感じたことと、それをどのように乗り越えたかを教えてください。(250文字以内)
③目標達成に向けてチームで行った経験において、チームへの貢献につながったあなた独自のアイディアを、ご自身の役割とともに教えてください。(250文字以内)
今回は分かりやすいように回答例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
面接カードの1つ目の質問の書き方
①あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。(250文字以内)
※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションしていただきます。
特別区Ⅰ類の面接の際には、この質問について、だいたい3分間程度のプレゼンテーションが求められます。
プレゼンテーションの方法については記事の後半で紹介するので、まずはそれを踏まえた面接カードの書き方を紹介します。
まずは、上位合格者が書いた以下の回答例を見ていきましょう。
3つの質問の中でも最も重要なのが、この質問です。
回答例を見ると分かる通り、この質問の回答には、3つのポイントがあります。
2. 挑戦したい仕事(強みと絡めながら)
3. 志望動機(実体験などと絡めながら)
2つの回答例の両方とも、挑戦したい仕事内容を先に書いているのが分かります。
なぜなら、質問の内容にそう書いてあるからです。
問われたことに順番に回答していくというのが最重要課題です。
今回の質問の場合は、最初に”挑戦したい仕事内容”を問われているので、ここが、面接官が真っ先に聞きたい項目になります。
上手くプレゼンするコツとして「結論は先に」とよく言われますが、まさにその通りです。
面接カードの上でも、相手に問われていることを1番に回答してください。
ごくまれに、問われていることから少し逸れた内容まで深く触れてしまう人がいますが、それはナンセンスです。
合格したいという一心で自分を売り込みたいのは分かりますが、逆効果なので注意しましょう。
また、方法として、プレゼンテーション用の原稿を作成してから面接カードの内容を考える、という方法もありますが、そもそも第1次試験に受かることが前提となるので、あまりオススメはしません。
では、具体的な作成の方法についてご紹介していきます。
【1】自分の挑戦したい仕事について調査する
挑戦したい仕事が明確に決まっている人は良いですが、そもそもどんな仕事があるのか知らないことにはプレゼンテーションになりません。
まずは、調査することからはじめていきましょう。
オススメは、特別区が主催している説明会へ参加すること、OB訪問、公式サイトやSNS、新聞から情報収集することです。
例えば、当サイトのTwitterでも、話題となっている仕事内容について取り上げているので、ぜひフォローして探してみてください。
いろいろと見ていくと自分の興味ある仕事が出てくると思うので、いくつかピックアップしてみましょう。
だいたい2~3つほどピックアップしておくと、後々修正もしやすく安心です。
ちなみに、Twitter以外に下記の記事でも各区の取組や政策をまとめています。
随時更新しているので、こちらも定期的にご覧ください。
気になる仕事が見つかった後は、”なぜ、その施策をピックアップしたのか”、さらに詳しく深掘りしていきましょう。
実際の3分間のプレゼンテーションでは、その仕事の抱える課題、特別区行政としてどのように対策できるかを話せると良いので、この部分についても考えておきましょう。
【2】自分の長所、強みを見つける
次は、自分の強みを見つけることです。
明確に自分の強みが分かっている人は良いですが、そういう人ばかりではないですよね。
自分の強みが分からない人は、家族や友人に自分の強みを聞いてみるのも1つの方法です。
また、リクルートの提供している「グッドポイント診断」と呼ばれる”才能診断”をやってみるのも良いでしょう。
面接では、自分自身の主観的な評価よりも客観的評価の方が説得力があります。
上記の2つの方法は、どちらも人からの評価になるので、話の信憑性を高めることができます。
また、その評価について、実際に活きた経験談などがあるとなお良いですね。
よく面接時に聞かれる項目なので、しっかり準備しておきましょう。
【3】挑戦したい仕事、自分の強み、志望動機をまとめる
自分の強みは挑戦したい仕事にどう発揮されるのかを考えていきます。
強みというのは何にでも活かせるものですので、上手く仕事内容を結びつけて文章化していきましょう。
次に、志望動機についてです。
質問の意図としては、挑戦したい仕事に就きたい理由を問われていることとイコールなので、その部分を結びつけることが重要です。
例えば、
・特別区でないと、自分のやりたい○○はできない
といった内容にすると良いでしょう。
他には、
・この特別区をより良くしたい
などの理由もOKです。
志望動機は人それぞれあると思いますが、「別に特別区じゃなくてもいいのでは?」と思わせないことが大切です。
「特別区じゃないと達成しない」ということを強く出していけば、合格も近づきます。
面接官の中には、
・地元の自治体を選ばなかった理由は?
・NPO法人とは比較しましたか?
といった質問をしてくる人も必ずいます。
それらにきちんと受け答えできるよう、準備しておくことも重要です。
以上が3つある内の1つ目の質問の回答の書き方です。
3分間のプレゼンテーションの内容については、また、記事の後半で深くお伝えしていきます。
面接カードの2つ目の質問の書き方
②あなたが一つのことをやり遂げた経験を挙げ、その中で最も困難だと感じたことと、それをどのように乗り越えたかを教えてください。(250文字以内)
続いて、2つ目の質問の回答例を見ていきましょう。
こちらの質問では、受験者のストレスに対する耐性、職務遂行能力がみられています。
特別区の仕事というのは時に精神的に苦労するものもあります。
例えば、住民からの度重なるクレームなど、ストレスを抱える人も多いのです。
このご時世なのでなかなか難しいところではありますが、こういう状況下でもタフに頑張れる人が求められているんですね。
また、特別区の仕事内容としては、住民の生命や財産など、非常に重要度の高いものが多いです。
難しくとも、住民のために働かなくてはならないので、困難に立ち向かえる力もチェックされています。
2つ目の質問の回答のコツは、以下の3点です。
②困難を乗り越えた経験談を語る
③「あなた個人の考えと、そこでの行動」を意識する
一つひとつ、詳しく解説していきます。
① 仕事上発生しそうな困難をあげる
まずは、「① 仕事上発生しそうな困難をあげる」についてです。
なぜなら、面接官は実務上のストレス耐性をチェックしているからです。
回答例では「アルバイト初心者としての苦労」について、2つのケースとも上手く経験談として綴られています。
今回は実際の経験談ですが、高い目標に対しやり遂げた経験なども書き方としては間違っていなく、自信の目標達成力をアピールできます。
ただ、自分で設定した目標となるので、回答例の2つのケースのようなものが理想的です。
面接官は、”自分で選んだ困難”よりも”防ぎようのない困難”の対応力をみているともいえますね。
仕事で起きる困難というのは大抵理不尽なものが多く、誰もが望んでないことなので、トラブルを思い返してみましょう。
② 困難を乗り越えた経験談を語る
次に「② 困難を乗り越えた経験談を語る」についてです。
「上手く解決できました!」だけだと、回答としては少々不足しています。
実際の仕事でも解決できるように、困難を乗り越えた経験談と絡め、「どうして上手く行ったのか」、再現性をある程度担保する必要があります。
2つの回答例では「どのように困難を乗り越えたのか」その理由を述べていますよね。
今後どういった困難があっても、そういった理由で乗り切れるであろうと思ってもらうことが大切です。
面接では、「他にも困難を乗り切った経験などありますか?」と問われることがあるので、そういった時も、上記の同じ理由を使って乗り切った経験を話しましょう。
③ 「あなた個人の考えと、そこでの行動」を意識する
最後に「③ 「あなた個人の考えと、そこでの行動」を意識する」についてです。
特別区の面接では、優秀な職員と受験者であるあなたに共通点が多いほど評価されるという特徴があります。
つまり「最も難しいとされる状況下で取った行動」が、特別区の優秀な職員と共通しているかどうかがみられています。
では、”優秀な職員”とは、どんな人を指すと思いますか?
正解は、自分自身で考え行動する人です。
つまり、困難に対して対策を自ら練り、解決に向けて遂行したという経験が最適な回答となるわけです。
この辺りについては下記の記事でも徹底解説していますので、ぜひご一読ください。
特別区の面接においては、”どうしてその行動に至ったのか”という考えや経緯の部分が問われることが多いので、事前に準備しておきましょう。
面接カードの3つ目の質問の書き方
③目標達成に向けてチームで行った経験において、チームへの貢献につながったあなた独自のアイディアを、ご自身の役割とともに教えてください。(250文字以内)
公務員という職業は、個人よりもチームやグループとして行動することが多いです。
1人でできる仕事というのは皆無なので、チームやグループの一員として協力することのできる人材かどうかをみられています。
では、こちらも同じように、回答例をみていきましょう。
一般的な回答例としては、
「目標達成に向けてチームとして活動する中で、何らかの困難が発生した。その困難を自分のアイデアと役割をもって解決した」
という流れが多いですね。
質問文に”独自のアイデア”とあるので、多くの受験生は難しく考えてしまいがちです。
ここでの”独自”というのは、独創性というよりは、チームで出なかったアイデアという意味合いが強いため、難しいものを求められているわけではありません。
実際の合格者の面接カードを見ても、驚くような斬新なアイデアなどはほとんどありません。
「こういう人はチームに1人はいるといいよね」と思ってもらうことが大切です。
今回の回答例の人物像としては、
・目標達成に向けて、具体的なアクションを取れる人物
・チームのために、自身の役割と責任を全うする人物
というところでしょう。
どちらの人物像も、チームの中には1人はいてほしい存在ですよね。
与えられた役割を担うことも重要ですが、能動的に自らチームに貢献する姿勢を見せてくれそうな人は評価が高く、こういう経験談があるとベストです。
また、質問文内の”役割”というのは、”役職”とは異なります。
アイデアを出す人、その場の雰囲気をよくする人、周りの意見を聞く人、まとめる人、それぞれの個性に近いものです。
もちろん、「リーダーがまとめる」といったように、役職と役割がニアリーイコールであるケースもあります。
今回の質問は、チームの一員となった時に自らどういう行動をもって貢献できるのか?という意味合いなので、”役職”ではないことを理解しておいてください。
また、書いた経験談は、自分のこととして変わらないポリシーのようなものであることが重要です。
面接では、どうしても自分をよく見せたくなり、あれもこれもと自分の長所を並べてしまう人が多いですが、特別区の面接では”一貫性”も重視されています。
自分をよく見せたい気持ちは重々分かりますが、自分の強みは「これ」と明確に決め、面接に臨むことが大切です。
例えば、1つ目の質問で自分の強みは「縁の下の力持ち」と表現したにもかかわらず、3つ目の質問で「リーダーとしてまとめ役になった」と経験談を話すと、どこかチグハグに感じてしまいます。
面接カード、そして実際の面接の際には、自分の強みや行動について一貫性を持った回答を意識しましょう。
これができる人は、面接官の印象にも残りやすく評価されやすいです。
あれもこれもと長所を伝えたい気持ちが前面に出てしまうと、面接官の鋭い質問に上手く返答できないことがあるので、注意してくださいね。
面接カードは1月くらいから作りはじめよう
冒頭でも紹介しましたが、令和5(2023)年度の受験申込は、3月17日(金)~4月3日(月)の期間です。
「4月まであるから大丈夫」と悠長にかまえていると、時間がなくなってしまいます。
年明けには取り組みはじめ、1月末までには完成しておくのがベストです。
「え?早すぎない?」と思った人も多いと思いますが、決して早くはありません。
なぜなら、面接カードというのは”寝かせるべきもの”だからです。
論文などにも同じことが言えますが、完成した時は「100点の出来!」と思っていても、日を置いて改めて見ると「こんなの提出できない…」と恥ずかしくなることがあります。
そのため、面接カードは寝かせて、日を置いて客観的に見返す必要があるのです。
理想のスケジュールは以下の通りです。
2月 見直し・修正
3月 完成
作り直すことを前提としているので、最初は100点の出来を求めなくて大丈夫です。
まずは”完成させること”をゴールとしましょう。
書いている最中は「よく分からない」「何も出てこない」「全然上手く書けない」と悩むものですが、一旦完成すると、「この経験談の方が良いかも?」「このワードを入れたいな」など、いろんなアイデアが生まれるものなんです。
一旦書き終えた2月以降は、時折自分の書いた面接カードを見返し、推敲の時間を取ってください。
そして、申込期間が始まるまでに納得のいくものを仕上げましょう。
面接時の「3分間プレゼンテーション」は構成が最重要
続いて、面接時の3分間プレゼンテーションについてお話していきます。
特別区Ⅰ類の面接は、軽いアイスブレイクの後、1問目の質問の回答について3分間のプレゼンテーションを行うところからスタートします。
①あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。(250文字以内)
※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションしていただきます。
アイスブレイクがあるとはいえ、皆さん緊張するとは思います。
ただ、この冒頭の3分プレゼンというのはあなたの第一印象を決めるものなので、十分練習して臨まなくてはなりません。
「第一印象」というものは一度根付くと覆しにくいと言われているため、その後の面接も良い雰囲気で進められるように、重点的に練習しておくことをオススメします。
さて、他の自治体の面接とは異なり、特別区が”プレゼンテーション”を設けている理由について考えたことはありますか?
それは、受験者の志望度合いを知ることができるからです。
プレゼンテーションというのは準備に時間がかかって当然のものなので、対策すればするほど良い成果を生みます。
特別区が第1志望の人はいわずもがな、このプレゼン対策を重視しています。
しかし、第2志望、第3志望の人は・・・というと、その時間をあまり取らない傾向にあるのです。
対策に時間がかかる分野なので当然といえば当然ですが、その差が実際のプレゼンテーションの評価に繋がるというわけです。
特別区は内定辞退者も多いので、「第1志望の受験者を内定させたい」という思いから、このプレゼンテーションが行われています。
プレゼンが得意という人はほとんどいなく、皆練習してスキルを向上させていくものですから、安心して取り組んでください。
重要なポイント
3分プレゼンでは、”どのような仕事にチャレンジしたいのか”がメインとして問われています。
3分間の限られた時間の中で面接カードの内容を話すのは難しいですが、「メイン」を忘れないようにしてください。
自分の強みをメインにしてしまう人や志望動機をメインにしてしまう人がいますが、これらはあくまでもサブ的立ち位置です。
メインの質問である”挑戦したい仕事”について、多く語れるように内容を考えていきましょう。
合格者に共通するプレゼンテーションの構成
プレゼンテーションの勉強をしたことのある人はご存知だと思いますが、プレゼン成功のカギは「構成」にあります。
構成をしっかり考えておけば、意外と何とかなります。
ここで、基本の構成の形を覚えておきましょう!
はじめに「挑戦したい仕事」について、次に「特別区を志望させていただいた動機」、最後に「私の強み」についてプレゼンテーションさせていただきます。
②挑戦したい仕事
特別区で挑戦したい仕事は○○です。その理由は、~
③志望動機
挑戦したい仕事をするには、特別区が最適だと感じました等
④自身の強み
私の強みは●●です。
「具体的な経験談」の場面で、この強みを発揮し、解決することができました等
プレゼンテーションの基本としては、結論を先に話すことが大切です。
面接官が求めている1番の部分は「挑戦したい仕事」についてなので、まずここを先に話しておきましょう。
合格者の構成のパターンとしては、上記が多いです。
いろいろな構成があり、正解は1つではないと思いますが、分からない方は上記の構成に沿って作っていくことをオススメします。
プレゼンテーションの字数
プレゼンテーションは「3分間」なので、短すぎても長すぎてもダメです。
3分間の原稿を文字にすると約900~1,000字ほどになるので、まずはこのくらいの原稿を作成していきましょう。
原稿完成後は、スマートフォンのタイマーなどを使用して、3分間で区切って練習していきます。
3分より長くなってしまう時は、話すスピードが遅すぎる可能性があるので、適宜調整していきましょう。
緊張しているとついペースが乱れるものですが、普段から「3分間」を強く意識して、自分の発しているスピード感を身体に叩き込んでいきましょう。
特別区の面接カードの書き方とプレゼンテーションの方法まとめ
今回は、特別区の「面接カード」と「3分間プレゼンテーション」について詳しく紹介しました。
面接カードは、”特別区から贈られる最初のメッセージ”と言われることがあります。
面接カードの質問内容やその意図を汲み取り、的確に回答することが受験者に求められていることです。
筆記試験対策もとても大切ですが、面接カードの記入と3分プレゼンも成功しないことには、その勉強が無意味になってしまいます。
時間には余裕をもって対策していきましょう。
また、受験者の中には、論文が苦手という方もたくさんいらっしゃると思います。
当サイトは、論文テーマの予想や論文の書き方といったコンテンツもあるので、併せて見てみてくださいね。