サントリーは11月21日に、2024年4月から一部のウイスキーについて値上げをすると発表しました。

シングルモルトは5割以上値上げ

まずシングルモルトやシングルグレーン、高級銘柄においては、5割以上の大幅な値上げとなっています。
商品名 容量 希望小売価格(税別) 価格改定率
サントリーウイスキー 響 30年 700ml 160,000円 360,000円 125%
同 響 JAPANESE HARMONY 5,500円 7,500円 36%
サントリーシングルモルトウイスキー 山崎 25年 160,000円 360,000円 125%
同 山崎 12年 10,000円 15,000円 50%
同 山崎 4,500円 7,000円 56%
サントリーシングルモルトウイスキー 白州 25年 160,000円 360,000円 125%
同 白州 12年 10,000円 15,000円 50%
同 白州 4,500円 7,000円 56%
サントリーウイスキー 知多 4,000円 6,000円 50%
SUNTORY WORLD WHISKY 碧Ao 5,000円 6,000円 20%

さらにトリス、レッド、ホワイトとといった安価な銘柄、輸入ウイスキーにおいても値上げが発表されました。
商品名 容量 希望小売価格(税別) 価格改定率
サントリーウイスキー ホワイト 640ml 1,174円 1,410円 20%
同 トリス〈クラシック〉 700ml 900円 990円 10%
同 レッド 640ml 884円 970円 10%
ザ・マッカラン 30年 700ml 351,360円 550,000円 57%
同 12年 700ml 9,990円 12,500円 25%
ボウモア 12年 700ml 5,060円 6,600円 30%
バランタイン ファイネスト 1L 2,310円 2,400円 4%
メーカーズマーク 700ml 3,080円 3,400円 10%

昨今の物価高、コストプッシュが要因

サントリーはこれらの値上げにおいて、
  • 円安、ウクライナ戦争の影響による原油高を発端とする原料費、輸送費の値上げ
  • 国産原酒の不足
という原因を挙げています。

前者においては、すでに多くの食料品においても同様の影響を受けていることであり、やむを得ないといえるでしょう。

後者については、増産を続けていても海外からの需要が未だに上がり続けていることが理由といえるでしょう。
それこそスコッチやバーボンのような規模にまで上げていかないと追いつかなくなってしまう可能性もあり得るでしょう。

いずれにしても、サントリーが前々から想定している以上に、世界が日本のウイスキーを欲していることも背景にあるかもしれません。
そういう意味でも、今後はサントリーのウイスキー、ハイボールを手軽に飲める時代も終わってしまうかもしれませんね。