- 1こういう感じのSS下さい23/11/08(水) 22:37:05
いつものようにトレーナー宅でコーヒーを嗜んでいたら偶然この世ならざるものが家を徘徊する姿を見てしまって、トレーナーに接触されたかを聞くと眠るときに廊下から足音が聞こえたり身体に何かがのしかかる感覚があると言うが本人は慣れていると危機感の欠片もない様子なので、それに腹を立てたカフェがそのまま家に泊まることを決めいざ真夜中になると、トレーナーを助けるためとは分かっていながらも男女が同じ部屋で眠るという状況に少し期待をしてしまったりで布団の中に潜って二人きりの世界に没頭する傍ら、お友だちが件の怪異に格ゲーさながらのラッシュを叩き込み翌朝にはなんやかんや解決してトレーナーとカフェの距離が限界突破するSSはありますか?
- 2二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 22:38:13
でたわね
- 3二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 22:39:33
そこになければ書いてくださいお願いします
- 4二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 22:40:27
出たわね野原しんのすけスタイルかんたんカフェの人
- 5二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 22:44:53
お久しブリーフ
- 6二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 22:59:00
翌朝頑張ったから褒めろと言わんばかりに並んで座る2人の膝の上に寝っ転がるお友だちに動きを封じられて仕方ないですねーとか話しながらのんびり朝の時間を過ごす3人が見られると聞きました
- 7導入はこんな感じでイイですか?23/11/08(水) 23:45:00
「アナタと飲むための...そんなコーヒーを淹れてきました......」
ホワッと湯気が上がる二つの白と黒……猫のシルエットがプリントアウトされたマグカップ…………、リビングには先ほどからパソコンを相手に唸ったり…マウスをクリックする音を響かせるアナタ……。
少しだけ……、少しだけこちらを見て欲しい…、そんなわがままな想いと、休憩の意味も込めて。
「アナタが好きと言ってくれたブレンドを用意しました。」
「あぁカフェありがとう...ってこんなに経ってたか、やっぱり家に持ち帰るより、仕事はトレーナー室でするべきだな。」
そう言ってアナタはコーヒーを啜る、この静かな世界もとても愛おしくて……幸せだと思います……。
「そういえば…アナタは気付いていますか?沢山の『彼ら』に……。」
アナタは私からの言葉を聞いて、少し思案していました…、その間にも『お友達』はアナタの周りをグルグルと回っていますし、廊下から『ひたひた』でしょうか?……それとも『ペタペタ』……でしょうか?音がしていますが、アナタは顔色一つも変えずに、ただただ思案していました…。
「そうだな、たまに寝るときに廊下から音がして、そのたびに、急に身体が重くなったり、扉が開いたり、電灯が点いたりと色々あるけど───」
どうしてアナタはいつもそうなのか……そう頭を抱えそうになります。
「慣れてきた!」
アナタの元気な姿を見て、『お友達』はビクリとして少し離れてしまいました…それと同時に、廊下の方からも『ゴトッ』と音がしました。
「そう…ですか……。」 - 8導入はこんな感じでイイですか?23/11/08(水) 23:45:13
アナタは本当に…世話が焼けるのも中々楽しいですが、依然言ったことを忘れていることを指摘しなければいけません。
「私は以前に言いました。…アナタは…トレーナーさんは『彼ら』に好かれやすいと……、なのでおかしなことがあればすぐに言ってくださいと……。」
「ゴメン」
「なので、私は今日はここで泊まります。」
そう言って、アナタに外泊届を見せる、驚いた顔、きっと宝石にも負けない素敵な顔です……。
「か、カフェ?」
「はい…、”アナタ”のマンハッタンカフェです」
「い、いやそうじゃなくてさ、本当に泊まるの?」
驚くアナタに少し意地悪をしたくなってしまうのも、仕方のない事だったのです…。
「それでは、私は野宿をします…。大丈夫です…一日くらいならば……。」
それを聞いたアナタはすぐに外泊届のトレーナー欄に判を押してくれました。
「心躍るとは、こういった時の事を言うんでしょうね…、安心してください…私と『お友達』でアナタをお守りします。」
そんなことを言った後、マグカップには、…もう湯気が上がらなくなっていました…。 - 9二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 00:15:09
お帰りなさいませ!!!!!
- 10二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 00:21:09
ちょっと強引なカフェもいいよね…
- 11二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 00:22:28
- 12二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 01:17:06
かんたんカフェの人!
お久しぶりです! - 13123/11/09(木) 02:26:01
- 14二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 02:38:28
波動キックでハイキックするキャラがパッと出てこないがナイスキックである
- 15二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 06:09:37
「トレーナーさん…今のは…?」
トレーナー宅にて怪訝な顔をするカフェ。どうやら部屋に良くないモノが取り憑いているらしい。
「なんか身体が寒くなったり、引っ張られる気がするのはそれか…」
「……!駄目です!このままでは…!」
「でもまぁ疲れの延長線みたいなもんだしな…」
カフェの心配に対して楽観的なトレーナー。そんな姿にムキになったのかカフェは立ち上がる。
「泊まります…」
「へ?」
「私、泊まります!何事も起きないように見守るためにも!泊まらせていただきます!拒否権はありません!よろしくお願いします!」
そんなこんなで良くないモノが出る時間帯。カフェの出番だが当の本人は気が気ではなかった。
(勢いで言ってしまった…しかも支度も無かったからトレーナーさんの服を……!)
「カフェ?」
「ひゃ、ひゃいっ!?」
「布団が一つしかないからカフェが使って。俺は…」
「駄目です!私が守るんですから!一緒に寝てください!」
勢いで口走ったのだろう。直後カフェの顔が真っ赤に染まる。
(やだっ…!私勢いで…まるではしたない…!)
「分かった。頼むよ、カフェ」
「———!」
そんな彼女の意図を汲んだトレーナーは笑顔で承諾。二人で布団の中に潜り込む形になった。布団は二人では狭く、体を寄せ合うカフェとトレーナー。互いの心音が聞こえるくらいの距離であった。
「確かに…霊障の類だと分かるとなんだか怖いな…」
「大丈夫です。私が…お友達がいますから。だから私に任せて委ねて下さい…」
互いの境界線が無くなるくらい、抱きしめ合いながら二人は眠りに落ちていった。
『汝ニハ本気ヲ出サセテモラオウ…ヌウゥゥン!』
一方、見えない者同士の死闘の幕が上がっていた。 - 16二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 06:10:20
翌朝カフェが目を覚ますと目の前には幸せそうに眠るトレーナーの顔。
(良かった…それにありがとう、お友達…)
カフェが内心そう思ったのと同時にトレーナーも目を覚ます。
「おはよう…カフェ、何ともなかったよ…」
「ええ…私と…それにお友達で守る事が出来ました…」
「お友達が…」
「そうですね…スーパーリバーススラム?とか何とかでやっつけたって言ってました……だからもう大丈夫です」
ホッと一息付く二人だったが置かれている状況を
思い出し、顔を真っ赤に染める。しかし……
「カフェ…もう少しだけこのまま…いや、これからも守ってくれないか?」
「——ッ!…はいっ! これからも、私とお友達をよろしくお願いしますね…!」
再び身体を寄せ合いながら微笑み合う二人。
そんな二人をお友達は優しく見守り続けていた… - 17二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 07:38:05
この後壁際に追い込んでバスケですね分かります
- 18二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 08:46:11
- 19二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 14:28:55
- 207,8続き23/11/09(木) 15:01:44
「なぁカフェ……。」
ポツリと…。アナタは耳元でそう呟きました。
「はい…、なんでしょうか?」
アナタの方に身体を向けて、次の語句を待つ、それは至高の一滴を待つようで楽しく、幸せな一時です。
「なにも一緒の布団に入る必要は…」
しかしコーヒーと言うのは最後の一滴までドロップすると雑味が出てしまいます…なので私は……。
「そんなことは…ありません……。『彼ら』が嫌がる…恐れ…慄くのは…何よりも私たちが現実に居ること…縛られた者同士であると認識させることです。…なので───。」
そこまで言い切ったのちに、私は一呼吸おいて、アナタの影と私の影が溶け合う寸前まで寄り添います……。
「こうして、心音を…、温もりを…、なによりも幸せを、私の宝物を共有しているのです……。」
ここまで言った私の頬は、きっと柘榴石よりも、山に登りやすくなった頃の木々よりも…、赤い事でしょう。
「それとも、アナタは嫌……でしたか……?」
アナタの瞳を直視できなくなる、しかし見たくなる、『カリギュラ効果』でしたか…?たまにはタキオンさんの話す戯言もたまには意味があるのだと、思い返します。
「それならば、無理にとは言いません…、離れま……」
アナタは私の言葉を遮るように、力強く、優しく、暖かく声をかけてくれます。それはいつでも…。 - 217,8続き23/11/09(木) 15:01:54
「そんなことはないよ、カフェと初勝利をあげた時、重賞を取れた時、G1に手が届いた時、足元をケアしている時、こうして心配をしてくれている時、頼もしく見える時、楽しそうにしているとき。そのどれもが代えがたいかけがえのない、他のナニモノでもない、『マンハッタンカフェ』との大切な時間なんだと、そう思うよ。」
そう言うアナタの顔は、陰に隠れないほどの、淡く優しく暖かい朱に染まって、私の早鐘を打つ心臓の音に合わせるように、アナタの音が大きく、深く響いてきました。
「それは…、とても恥ずかしいです、が。とても、嬉しいことです。」
そこから他の音も光も関係なくなりました、廊下の方から推定『彼ら』と『お友達』の楽し気なセッションの音も、窓から優しく落ちる月光のカーテンも、部屋に立ち込めていたコーヒーの香りも、関係なくなりました。
「月が沈まなければ…そう思うのは贅沢でしょうか……?」
わがままな私は、アナタの瞳を見てしまます、優しいアナタなら、きっと…。
「明日の君も見てみたいかな、昨日の君も、今日の君も、明日の君も……大切な『マンハッタンカフェ』だから───。」
星々の瞬きも、虫たちの歌声も、灼熱の太陽も、肌に纏う布たちも。気にならなくなる、全てがまじりあう、まるで茹だる二つの白と黒、カフェとミルクが混じりあった時、『お友達』が一仕事終えたと満足げに戻ってきました。
「カフェ」
「はい…、なんでしょうか……?」
コーヒーを用意しながらアナタの話に耳を傾ける、それは幸せの音で……。
「これからもよろしく」
それはなんて事の無い、幸せの一片なのだから。証人は『お友達』とこの指にはまる契約の証と、画面の向こうにいて、私たちを描く困った『彼ら』なのだから。 - 227,8,20,2123/11/09(木) 15:09:35
稚文に付き合っていただきありがとうございました。スレ主のイラストに蛇尾を添えただけな気もしますが、アノイラストの幸せな一時を、アルバムの一片の様に感じ書かせていただきました。素敵なイラストをありがとう。
- 23二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 23:37:02
幸せだ……
大変よい………… - 24123/11/10(金) 02:40:01
- 25二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 06:42:09
カフェさんの魅力的なのに表現し辛い魅力で書き辛いのは辛いですね、感想を書いてくれてありがとう、イラストをありがとう。
カフェのアロマはそれはもう素晴らしい匂いを発していて、その妖艶さと危うさに混じる芳香は素晴らしいものです
- 26二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 06:58:02
ある休日のこと———
マンハッタンカフェとトレーナーは近くの街へお出かけをしていた。様々な店へ行き、買い物もして帰り道、近くにトレーナーの家があったので休憩に立ち寄ったところ、突然の豪雨に見舞われたのである。
「明日まで雨は続く、しかも外出は控えるようにか…タクシーでも呼ぼうか…」
「……外泊申請できました。それにこの雨だとタクシーも来れないでしょうし…コーヒー淹れますね」
それもそうかと思いトレーナーはカフェがコーヒーを淹れている間に簡単な食事を用意する。
「何もないけど…好きにして良いよ」
そう言ってトレーナーは机のパソコンを開き仕事を始める。そんな彼の姿をカフェはじっと見つめていた。
(休日なのに自宅でも仕事…何故でしょう…このままでは何か取り返しのつかない事が起きるような…)
ふと横を見ると箱…それも栄養剤が入ったビンの箱が何箱か置かれていた。
- 27二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 06:58:24
その瞬間カフェは確信した。
(このままじゃトレーナーさんが!)
彼女はトレーナーに呼びかける。
「今日はもう遅いですし、お休みになられたら…」
「大丈夫、それに君のためならば……」
その瞬間、背後からカフェが抱きしめる。
「私のためなら…無理をしないで下さい…!あなたをボロボロにしてまで…走りたくなんてない…!」
静寂な空間に響く嗚咽。それは彼の心にも響いたようだ。
「分かった。今日は休むとするか…ありがとう」
「トレーナーさん…」
そうしてシャワーを浴び、服を着替える。突然の事だったのでカフェはトレーナーの部屋着を着ることになった。カフェを寝室へ案内し、トレーナーは別のところへ布団を敷きに行こうとすると…
「トレーナーさん…今日はその…一緒に…」
先にベッドに入ったカフェが毛布をあげながら呼びかけてきたのである。
「いや流石にマズイかな…」
「誰も居ませんし、それに心配なんです。このまま仕事に戻ろうするかもしれない、私のいない所で何かあるかもしれない、だからお願いします」
そんな彼女に根負けしたトレーナーは恐る恐る毛布の中へ入り込む。
すると暖かいのか疲れていたのかトレーナーはすぐに眠ってしまった。そんな彼にカフェはその身を更に寄せる。
「トレーナーさん…暖かい…」
彼の胸に耳を寄せる。するとドクンドクンと心音が、彼が生きている証の音が聞こえてくる。
(この暖かさも…この音も…トレーナーさんがここにいる証…もしできるなら…私だけがこの暖かさを感じていたい…私だけがこの音を聞いていたい……)
そう思いながら彼女もまた、夢へと落ちていった。 - 28二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 06:58:49
———とある日のこと
「今日も忙しかったでしょうし休みましょう」
「そうだな、カフェの言葉に甘えさせてもらうよ」
二人はシャワーを浴び、服を着替え、寝室へと移動する。
「それでは今日もまた…一緒にね、あなた?」
そう言って毛布をあげて微笑みながら囁くカフェ。
そんな彼女に対してニコリと微笑み返して毛布の中へ入り込む彼。
手を繋ぎ目を瞑る二人。その手には二人だけの証が薄明かりを受けていつまでも輝いていた。 - 29二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 13:48:43
この妖艶な視線がトレーナーを魅了する…!
- 30123/11/10(金) 13:49:24
- 31二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 21:58:43
影がいい味出してる!
- 327,823/11/10(金) 22:16:07
実際カフェって何でこんなに可愛いんだろう
- 33二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 22:24:48
- 34123/11/11(土) 02:39:52
- 35二次元好きの匿名さん23/11/11(土) 02:42:27
夜中にパンパンパンっておとが鳴り響くんだよね...(お友達がバスケしてる音)
- 36二次元好きの匿名さん23/11/11(土) 02:48:39
ほんとかー?ほんとにお友達のバスケかー?
- 37二次元好きの匿名さん23/11/11(土) 05:20:52
最初は1週間に一度程度だったのに
今では週末含めて週三日が当たり前
初めは恐る恐る部屋に入っていたのに
今ではキッチンで料理を作るのも当たり前
昔はそろそろ帰っていたのに
今では支度を持ち込みお泊りだって当たり前
あの時想いを伝えてから
二人で生活する事が多くなった
トレーナーさん
私の大好きなトレーナーさん
この胸に秘める情熱をぶつけたい
あなたの全てを貪りたい
でも、それはまだできない
それを現実で越えるのはもう少し我慢してから
だから———
トレーナーさん、今日も夢の世界へ行きましょう
今回はどうやって楽しみましょうか?
夢の世界なら"どんな事"でも出来ますから…ね
だから……どうぞ…私の側へ…
互いの秘める想いを夢の世界へ委ねましょう……?
- 38二次元好きの匿名さん23/11/11(土) 15:19:52
このちょっと退廃的な雰囲気も良い
- 39二次元好きの匿名さん23/11/11(土) 22:02:51
布団から覗く足がたまらない
- 40123/11/12(日) 01:34:13
- 41二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 09:30:58
かんたんカフェも可愛いよね
- 42二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 19:01:17
かんたんウマ娘ラバーストラップ……?
- 43123/11/13(月) 02:13:08
- 44二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 03:39:52
雀のさえずりと、にゃあと鳴く猫の一声が鼓膜を揺らす。
カーテンの隙間から差し込む日の光が目元を照らして、意識を覚醒させた。
「ふわ……あ、今何時だ……?」
まだふわふわとしている頭で時計を探し、時刻を確認する。
10時過ぎ、一瞬ひやりとするものの、すぐさま今日が日曜日であることを思い出し、ため息一つ。
軽く身体を起こすと、身体がぶるりと震える。
最近はすっかりと冷え込んで、布団から出るのも億劫になってしまった。
それに、今日は妙に布団の中から温もりを感じて、尚更出る気が失せてしまう。
……いや待て、この温もりと重みはなんなんだろう。
湯たんぽなんて用意した覚えはない、俺は恐る恐る、ゆっくりと布団をめくりあげた。
「……すぅ……すぅ」
そこには、美しい黒い長髪を広げながら、猫のように丸くなっている一人のウマ娘。
冬らしくもこもことしたパジャマ姿は愛らしくと、どこか芸術品のような気品を感じさせた。
彼女────マンハッタンカフェはしがみつくように俺にくっつきながら、安らかな表情で寝息を立てていた。
時折、俺の胸元で頬ずりをして、その都度幸せそうに口元を緩ませている。
規則正しい生活を送る彼女には珍しく、寝坊助さんなご様子。
まあ、昨日は色々とあって寝るのは遅かったので、仕方がないだろう。
ずっと見ていたくなるほどの可愛らしさなのだけれど、流石にそろそろ起こした方が良いだろう。
俺は彼女の身体が優しく揺らしながら、耳元に小さな声で囁いた。
「カフェ、朝だよ」
「んっ…………トレーナー、さん? おはよう……ございます……」
「……なんだか懐かしい呼び名だね、当時の夢でも見てたのかな?」
「ふふっ……おかしなトレーナーさんですね…………まだ……すやすやですか?」 - 45二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 03:40:06
カフェはとろんとした目つきで、俺の目元に手を伸ばして優しく指先で触れた。
起きたと思ったのだが、どうやらまだ半分くらい夢の中らしい。
今の彼女からトレーナーと呼ばれるのはくすぐったいが、悪い気はしない。
……担当とトレーナーという関係でこんなことをしていたら大問題だろうけれど。
俺は、彼女の目を覚ますべく、彼女の耳を軽く揉み込むようにしながら撫でてあげた。
さらさらとした毛並みの感触と、こりこりとした骨の感触。
彼女は一瞬ぴくんと身体を跳ねあがらせたが、次第に弛緩し、目を細めていく。
「ひゃ…………それ……気持ち良い…………ですね」
「カフェはこうされるのが好きだもんね」
「もっと…………してください……トレーナーさん……」
「……りょーかい」
本当は刺激を与えて目覚めてもらうのが目的だったのだが、逆効果だったようだ。
とはいえ、カフェから素直に求められるのが嬉しくて、ついつい応じてしまう。
……最近は気持ち良い、と言葉にするのが恥ずかしいらしく、無言のままなんだよなあ。
必死に声出すのを我慢してたり、緩む口元を頑張って引き締めたりしている、
その癖、すぐにやめたりする不満気に尻尾でぺしぺし叩いて来るんだから、本当に可愛い。
しばらくの間、彼女の耳を弄んでいると、気づけば二人して布団に潜り込んでいることに気づいた。
……いかん、起こすという目的がどこか彼方に飛んで行ってしまっていた。
俺は慌てて彼女の耳から手を離して、身体を起こす。
ばさりと晒されるカフェの身体、彼女は寒そうに身を縮こませて、物欲しそうにこちらを見つめていた。 - 46二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 03:40:18
「……もう少し……ぬくぬくと……しませんか?」
「でも、朝ご飯もまだだし、せっかくのお休みが勿体ないでしょ」
「……確かに…………アナタとのお出かけは……大切で……幸せな時間です……」
いつの間にか目を覚ましていたのか、カフェの黄金の瞳ははっきりこちらを射抜いていた。
そして、彼女は俺を誘うかのように布団を広げて、微笑むを浮かべる。
「ですが……こうしてゆっくり惰眠を貪るもの…………大切で……幸せだと……思いませんか?」
────これは無理でしょう。
俺は大きくため息をついて、カフェに誘われるがまま、布団の中に戻った。
ふわりと俺達の身体が、ふわふわと布団に包まれていく。
お互いの体温が混ざり合って、優しくて、穏やかな温もりが布団の中に充満していった。
「……お昼過ぎたら、お出かけしようね」
「ふふっ…………今日は喫茶店巡りが……良いですね」
「仰せのままに、お嬢様」
「…………さっきの続き……お願いできますか……?」
カフェはそう言うと、耳をぴこぴこと動かしながら、催促をする。
俺は先ほどと同じように、彼女の耳を撫でて、くにくにと揉んで、そして撫でると繰り返す。
心地良さそうに、そしてどこかもどかしそうに身動ぎをする彼女は更に注文を続ける。 - 47二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 03:40:31
「頭を……撫でて欲しい……です……」
「こう、かな」
「……はい…………それと……髪や尻尾を……梳いてもらえると…………」
「……構わないけど、今日は注文が多いね」
「ええ…………私は……我儘な……お嬢様ですから……」
にやりと、カフェは悪戯っぽく微笑む。
こりゃあ一本取られたな、そう思いながら苦笑し、彼女の頭や、尻尾に手を伸ばした。
耳に触れ、頭を撫でて、尻尾を梳いてあげて、髪も梳いてあげながら、また耳を軽く揉んであげる。
なかなか忙しいけれど、彼女の気持ち良さそうな声や顔を見ていると、苦労はあまり感じなかった。
「されてばかりでは……フェアではないので…………」
「うわ!」
カフェは小さくそう呟くと、突然ぎゅっと、正面から抱き着いてきた。
華奢ながらも女性らしい柔らかな肢体は少しだけ汗ばんでしっとりとしている。
肉感と共に伝わる体温も高めで、珈琲の香りが混じったの甘い匂いと共に理性を刺激してきた。
そして、彼女はすべすべとした頬を、俺の頬に重なり合わせながら、耳元でそっと囁いた。
「お返しに……私を…………存分に…………堪能してくださいね?」 - 48二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 07:01:13
すげぇ…
尊い… - 49二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 11:42:29
アッ(心のデジたんが尊死)
- 50二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 12:01:13
- 51二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 21:02:19
本当にありがたい
- 52123/11/14(火) 02:10:33
- 53二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 06:13:56
静寂な空間に時計の針の音が響く
電波障害で愛するトレーナーとも連絡がつかない
暗闇に浮かぶ仄かな灯りの中、カフェは待ち続ける
すると鍵が開く音、ドアが開く音、明かりが付く音が次々に聞こえる
「ごめんカフェ!大丈夫か!?」
そして愛する彼の声が部屋に響く
「大丈夫ですよ。電波障害で連絡つかないのは仕方ありませんから…」
二人で遅めの夕食を済ませ、風呂に入る。そして寝室に入るとカフェが一緒の布団に入ろうと毛布を広げてトレーナーを誘う
誘われるままにトレーナーが入り込むと突如カフェに抱きしめられる
「よかった…無事でよかった……!」
「カフェ…」
「怖かったんです…このまま帰ってこないと思うと…怖かったよぉ…寂しかったよぉ…辛かったよぉ……」
「大丈夫、君を置いてどこかへ行かないから」
「なら暖めて…怖かった私の心を暖めてよぉ…」
その言葉に答えるように強く抱きしめ返すトレーナー
互いの暖かさを分かち合いながら二人は夢の中へと誘われていった… - 54二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 15:40:54
この視線堪らない!
- 55二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 00:58:03
いいねぇ
- 56123/11/15(水) 01:26:18
- 57二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 07:00:27
あ"っ"(昇天)
- 58二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 09:20:22
- 59二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 16:42:16
左手の下の空間の空気絶対いい匂い(力説)
- 60二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 21:27:40
真っ白カフェいいねぇ…
- 61123/11/16(木) 01:23:44
- 62二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 06:01:54
漫画!楽しみ!
- 63二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 16:56:29
待ってます
- 64二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 23:05:50
カフェ…ハロウィン…最高の組み合わせ
- 65123/11/16(木) 23:08:51
- 66二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 03:59:45
字コンテ的な…
- 67二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 06:00:34
- 68二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 17:14:28
楽しみにしてるぜ
ところで「カフェトレの部屋の玄関前に良くないものが出待ちするようになったから『なにか強い意識がこもった物を置けば…』とかで鍵をもう一つ作り、カフェに鍵の一方を渡して朝に鍵を交換、トレーニング終わりにまた交換することで1日分カフェの霊力的なものがこもった鍵を使って追い払うことにして、自分が使う訳ではないが合鍵を持つことに機嫌を良くしていたがよく考えるとやってることだいぶ恥ずかしい事なのでは?と悶々とするカフェ」っていいと思いませんか - 69二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 22:47:34
部屋に戻り扉を開ける
開いた先にはソファで微睡む愛バの姿
風邪を引くぞと毛布と自身の上着をかける
幸せそうに寝息を立てる愛バの顔
寝ているのだからとまじまじと近くでそれを眺める
その頬を、その肌を触りたい気持ちが強くなる
するとそれを感じたのか彼女は目を覚ます
どうしたのかと尋ねるような顔に邪念を消し去り笑顔で答える
だが、彼女達にはそれがお見通しだったようだ
後ろからナニカに背中を押され、彼女の方へ吸い込まれる - 70二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 22:47:50
夢から覚めようとしたその時
扉が開き愛しい人の足音が聞こえる
すると毛布の暖かさと彼の香りに包まれる
暫く寝息を立てていると近くで感じる視線
この部屋にいるもう一人から伝えられる彼の思考
可愛いと思いつつ驚かせるように目を開く
それを知ってか笑顔で返される
だけどお見通し、それに———
私の想いを読んだのかもう一人が彼の背中を押す
吸い込まれるように
引き寄せられるように
私の顔と彼の顔が向かい合う
この頬を、肌を触られるのは構わない。
だけど…
———触られるだけじゃ足りない
———見つめられるたけじゃ足りない
———だから欲しい、あなたが…あなたの…
私のその想いを読んだのか
二人の影が重なる
二人の距離がゼロになる
「正解です」
そう言って私はまた、その正解を求めたのであった - 71二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 22:48:24
>>65の構図を見て思いついたお話を
解釈違いだったらすみません
- 72123/11/18(土) 03:08:48
もうやばい……マンガやばい……ただでさえ1枚仕上げるの時間かかるのに、これ後3枚あるってまじ?
自分よりクオリティもペースも段違いな人がごろごろ居る事実に嫉妬で憤死しそう
あとカフェの部屋のドアにあるステンドグラスみたいなやつ、地味にきつい
時間をおいて見たら酷い出来だったので、マシなとこだけ切り取って投下します
良いね……合鍵に限らずカフェの私物を置くことでそれを魔除けにすれば、カフェはトレーナー宅を自分なりに模様替えする大義名分が立つわけですよ
文字とコマがあるだけの何かを見て、どうして良質なSSが書けるんです?
頭の中で情景を反芻するほど、良いシチュだと感じられる……次の漫画を描くときまで覚えておこう
- 73二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 04:04:31
👍
- 74二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 08:26:44
- 75二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 17:55:25
- 76123/11/19(日) 01:45:16
- 77二次元好きの匿名さん23/11/19(日) 09:32:44
おお!すげぇ!
- 78二次元好きの匿名さん23/11/19(日) 14:56:58
いいですね
- 79二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 00:12:32
- 80123/11/20(月) 02:10:48
- 81二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 04:47:18
今日はハロウィン。そのため学園内はいつもより賑やかな声が聞こえる。しかし賑やかなのは他にもあった。
「お久しぶりです。去年のハロウィン以来ですね」
とあるトレーナー室、そこにマンハッタンカフェはいた。何気ない光景、異なる点があるとすれば周囲の物体が浮き上がっていることである。
「今年も皆さん楽しんでますよ……私?私は…その…ト、トレーナーさんと……」
「……ッ、駄目です…そんな事…」
何やらここにいる者達に囁かれ顔を真っ赤にするカフェ。暫くすると先ほどまで浮いていた物は元の場所に戻っていった。
「はぁ……で…でもハロウィンなら…仕方がない…よね?」
自分で納得し、吹っ切れたのか小刻みに跳ねながら口ずさみ始めるカフェ。
「君の愛バがトリックオアトリートと囁き〜♪トレーナーさんにキスをする〜♪こんな〜ハロウィン〜はーじめて………え?」
次の瞬間カフェは氷のように硬直した。何故なら振り向けば目の前にトレーナーが入口で立っていたからである。
「……ただいまカフェ」
「い…いつから…ですか…?」
震え始め、比例するように真っ赤に顔を染めていくカフェ。
「今年も皆さんのところから…」
カフェの震えは強くなりますます真っ赤になっていく。
この時、トレーナーは防音の部屋である事とこの部屋の扉を閉めていた事に改めて感謝する事になる…… - 82二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 07:09:11
可愛いねぇ!
- 83二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 17:24:12
赤面カフェからでしか摂取できない栄養素がある
- 84二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 00:13:47
やっぱりカフェにはミステリアスが似合うね
- 85123/11/21(火) 02:43:45
カフェの線画を描き終わったので投下。2コマ目は色々修正するかも
この漫画のストーリーとしては、
『ハロウィン当日、カフェの部屋からまるで何人もの友人と話すような彼女の声が聞こえてくるので様子を見てみると、そこには辺りの家具やらがふわふわと浮いていて、トレーナーは彼女が人ならざるものと会話をしているのだと理解する。しかし最初は楽しげにしていたカフェだったが次第に顔を赤らめたり俯くような仕草が多くなり、それに反比例するように呻き声のような、それでいて愉快そうな声が大きくなっていく。何の会話をしているのかなど到底分かりそうもないトレーナーをよそに、「そういったことまではしていませんが……いつか、トレーナーさんと……」とか「あの人とは……そういう関係ではありません。……まだ、早すぎますから」とか意味ありげな事を言うカフェ』
みたいなかんじ。
年相応な感じ……いいね
本来は保健体育レベルしか知らないのに色んな幽霊から入れ知恵されたせいでキャパオーバーになって真っ赤になるカフェも居る、たぶん
- 86二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 06:55:31
これはトレーナーに聞かれて熱々甘々MAXコーヒーになるパターン
- 87二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 12:28:03
ストーリーいい…
- 88二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 23:32:43
保守
- 89123/11/22(水) 02:16:37