TS学園の男の娘
男子校がTSしてみんな女の子になった中で、一人だけ男に戻って男の娘になった話。
こちらも再アップ作品、ですが挿絵追加してます。調子に乗って結構イラスト生成しました。
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この日は重大な学校全体集会がある、くれぐれも欠席しないように、欠席したら大きく成績にひびくぞ。
担任にそう脅されたこともあってか、今日の全体集会には欠席者はいないようだ。
実のところ担任の先生もその集会で何があるのかは詳しく知らないようだった。ただ、職員会議でそう伝えるようにとお達しがあったようだ。
で、いざ当日。全校生徒が体育館に集まり、男ばかりの暑苦しい空間ができあがる。
男子校だから女子がいないのは当然。そんなことはわかっている。逆にいたら問題だ。
でも教師まで女性がいないってのはどうかと思うんだよね。せめて保険室の先生ぐらいは。
どうしてそこまでこだわってんだろうちの学校。本当によくわかんない。
そんな男ばかりの空間の体育館に、さっそうと演壇にあがったのはものすごい美人。
びしっとレディーススーツに身を包み、抜群にスタイルがいい。そしてウェーブのかかったパープルヘアが特徴的。
当然のようにこの体育館に集まる生徒及び教職員の視線がその美人に集まった。
先ほどまでざわざわと落ち着きなく、私語に興じていた生徒たちは一瞬にして沈黙した。
美人の力は絶大だった。男ばかりの空間に一輪の美しい花が現れたからだ。それも極上の。
『初めまして。私は新しい校長のフタバです』
その自己紹介に静かだった生徒たちがざわつき始めた。
さて、これはどういうことだろう。別に新学期でもないのにどうして急に校長が変わるんだ?
あの髪の毛の後退が激しく中年太りも立派すぎる生徒たちの間では評判がよろしくない校長は一体どうなったのだ?
やたら厳しく小言が多いイメージだった校長だが、実は裏で何かやらかしたのかな? それで急に辞任で交代?
あれこれと憶測が飛び交うが、そんなものを吹き飛ばすとんでもないことを新校長は言い放った。
『今日からわが校は女子校になります!!』
おい、なに言っちゃってんだよ。
あまりにもひどい発言に体育館は静まり返った。だが、それは一瞬だけだった。
次の瞬間、美人の校長はいつの間に謎の物体を手にしていたのだが、鏡なのかスマホなのか、そう見えたと思った瞬間に――――
強烈な光が、体育館をつつんだ。
「うおっ!?」
「わっ、眩しっ!!」
「目が、目があぁぁぁっっっっ!!」
あちこちで起き上がる絶叫。手に持っていたちっぽけな物体が何でこんな強い光を、と考える間もなく。
あたりで響く絶叫や奇声や悲鳴が次第に遠くなって、一瞬意識を失っていた。
だがそれは本当に一瞬。次第に強烈な光はおさまっていき、次第に視力も取り戻していく。
一体何だったんだ? と思ったところで、別の光景が目に飛び込む。
場所は同じ体育館。移動はしていないはずだった。
だが、その周りにいたのは―――大勢の女子だった。
「え、何?」
「は? 何で女の子が…」
「だ、誰だよ?」
その反応は皆同じようなものだった。突然の出来事に混乱しているものがほとんど。
それも皆レベルが高い。顔よしスタイルよし胸も大きい。
どこかのアイドルグループか、はたまたグラビアアイドルだといわれても納得するぐらいの可愛い女の子ばかりだった。
しかも着ている制服はアイドル衣装にもなってそうなピンクの可愛いデザインで、それでいてミニスカートのちょっと魅惑的な。
何でそんなレベルの高い女子がこんなに、という疑問の前に、ふと違和感を感じる。
自分の体に違和感。足元がスースーする。そう思って下を見たら……
え? 何このふくらみ。胸になんか入ってる?
いや、入ってるんじゃない。肩にかかる重量感、そしてそこから神経を通して感覚が伝わってくる。
スースーするのは周りの女の子たち同様、僕もスカートを穿いているから。
これは、まさか……
「え? なんだこれっ!」
「は? 何でスカート!?」
「む、胸っ!?」
「な、ないっ!?」
周囲の女の子たちも僕と同様の反応をしている。はたと気が付き、隣に一番近くにいる女子と視線が合った。
驚いた表情で僕を見つめる。きっと僕も似たような表情だったろう。
うん、すごく可愛い。可愛いけど、僕の脳はその子が誰なのかを不思議と認識していた。
「と、トモアキ?」
「え、キミハル?」
間違いなく、その子はクラスメイトのトモアキだった。
どことなく顔に面影が残っているけど、顔も体もどう見ても男じゃない、女の子だ。
「は? アキマサなのか!?」
「げっ、ヨシムネがこんな……」
「うわっ、タカユキめっちゃ可愛いっ!」
「な!? 先生がめっちゃ美人に……」
周囲も同様の反応だった。
生徒たちが……いや、教師までも、みんな、女になってる!?
『は~いっ、これで皆さん今日から女の子でぇ~すっ♪』
どこか間の抜けた声が響き渡る。マイクを通して体育館に響くその声の主は校長。
突然のことに混乱していた生徒教職員たちはその声の主に一斉に振り向いた。
周囲で起こる混乱をわかっているのかわかってないのか、ニコニコとした表情を崩さない。
この感じからするとこの美人の校長も、もしや……
『みんなぁ、こぉ~んなに可愛くなったんだからぁ、これからの学校生活楽しんでいきましょうね~♪』
特に長ったらしい説明もなく、ただその一言で終わってしまった。そして校長はさっさとその場を去ってしまう。
残されたのは、呆然とする生徒及び教職員。
「うん、まあ……確かにいいかな?」
「だな。こんなに可愛くなったし」
「俺が、美少女? ブ男だといわれていた、俺が?」
「これはこれで、楽しくなりそうかな?」
なんとなく皆納得する。
周囲を見れば皆かわいい女の子になっていた。トモアキも、ツネヨシも、タダマサも。
それなら、僕も可愛くなってるよね?
自分、背が低くてさえない顔だってことは自覚している。それが、女の子になったけど、見た目良くなっているなら、それはそれでいい。
そうなったら早速、鏡を見に行かなきゃ!
それからはもう、女の子を楽しみましたよ。さっそくとばかりにみなにトイレや廊下にある鏡に向かって自分の姿を確かめて。
といっても学校にそこまでたくさん鏡があるわけじゃない。だから鏡の前には人だかりができて、なかなか自分の姿を確認できなかった。
とりあえず手持ちのスマホのカメラで顔は確かめてみたけど……めっちゃ可愛い。
本当にこれが僕? って感じ。ビックリですよ。
ひとしきり教室でスマホ見てたらその日は早々に授業は終了ってことになった。まあ確かにこのまま授業は難しいみたいだからね、皆変わった自分の姿に夢中だし。
というわけで以降の授業は中止、全員帰宅となった。といっても最初からその予定だったかもしれないけど。
で、僕もさっさと帰宅。しようとしたところではたと考えた。
家族に、なんて説明しよう。今日学校で女の子になりました。なんて言ったとしても信じるか普通?
どう考えても頭のおかしい女の子がいきなりうちに来たとしか思えないだろう。
どうやって自分を証明するか、それって意外と難しいぞ。
と思っていたのだが、帰宅すると母さんは「あらお帰り、早かったのね」とごくごく普通だった。
あまりにも普通なので拍子抜けしてしまい、「ねえ、どこか変じゃない?」と聞いたけど、「うーん、すごく可愛くなったわねぇ」の一言。
いやいや、息子が娘になっているんですよ。もうちょっと驚こうよ何でちょっと髪切って来たね程度の反応なのさ。
不思議だったけどとりあえず無駄に心配しただけだった。とにかくその時僕はじっくりと自室の鏡で自分の姿を確認したかった。
自室に入り、厳重に鍵をかけ、窓も閉めカーテンも閉め、緊張の中鏡の前に立つ。
改めて鏡で顔と全身を見て驚いたよ。なにこれどこのアイドル? って具合。
決してイケメンなどではない冴えない自分が、こんなかわいい女の子になっているなんてっ!
やたらかわいいデザインの制服がよく似合う。しかも、スタイルもいい。
そしてなにより男だったら気になるよね、このふくらみ。胸、おっぱい。
もちろん触ってみた。大きい、柔らかい。うんうん、ずっと揉んでいてもあきないぐらい。
それとスカートの中、そっとたくし上げて、中を見ちゃったら……ぱんつ! そしてまったいら!
う、うん。これはもっとよく観察しなきゃ……脱いでも、いいよね? 自分の体なんだし。
それからは制服脱いで、ブラ外して、おぱんつ脱いで鏡の前でじっくりと、ですね、見てるだけでなくちゃんと触ってみて……
あ、はい。ヤッちゃいました。女の子ってすごく気持ちいいものですねぇ。
ショーツ汚してしまって……なんで汚したのはあえて言わないけど、着替えなきゃって思った。
それでタンス開いたらこれまたびっくり。服が、全部女の子ものになっていた!
下着もですよ! いつの間に!? 一体どうなってるのさ。
などとと驚きながら一日があっという間に過ぎていき、翌日。どうやらみんな同じだったみたい。なんだか寝不足な生徒が多かったです。
なんで? って言わなくてもいいよね? 女の子になっても中身男子なんだから、当然女の子の体に興味はあるよね?
特に女子校化翌日は盛り上がったね。女の体ってすげーみたいな。
あとおっぱい自慢。みんなオッパイ大きいもんねぇ。EとかFとか普通で、トモアキに至ってはJカップだってよ、すごい爆乳!!
ちなみに僕はDカップ。一応巨乳の域にはなってるし美乳だけど、みんなと比べると小さい方。うーん。
制服だってみんな大満足。ピンクの可愛いデザインでアイドルっぽさが引き立ってるしねぇ。
ただスカートが短いのがちょっと気になるのは同意見。意外とスースーするのがね。
女子ってこんなの着てるのかと改めて感心しちゃったよ。
ただしさらに強者がいて、そこからさらに腰の部分を折り曲げてぎりぎり短くしているのも。
男としてエロを追求するのは当然だろ! なんて言ってたけど、今は女の子だよね?
ところで体操着、どうしてブルマなのさ。一体誰の趣味? これ誰が決めたんだ?
といってもエロい中身男子な面々は大半は好印象。クラスメイトのブルマ姿にお互いに鑑賞しているから。まあいいけどね、僕も見ている分にはうれしいし。
そんなこんなで女の子になってちょっとエッチな話題に花開き、女子校化はおおむね盛り上がっていたのだった。
しかし、どこにも例外という者はあるんだよねぇ。
「どうして……」
自宅のトイレの個室の中で便座に腰を下ろし、僕は茫然としていた。
ウチの学校が女子校化して、僕自身も女の子になって数日後、僕もみんなも女の子の体に慣れ始めた頃だった。
その日も朝起きて、いつものようにトイレに用を足しに入った。
女の子のおしっこの仕方も慣れ始めた。最初は自分自身が女の子としておしっこすることにドキドキしたものでして。
こう、ダイレクトにシャーっと出てくる感じが、ちょっとね。
それとかならず座ってしなきゃいけないことにはちょっと不便だった。
なにせノズルがなくなったせいで立ってできなくなっちゃったからね。
あと、女の子の我慢の仕方も男とは違うんだなーと実感。
最初は我慢の仕方がよくわからなくて、危険ギリギリな状況もあったし。
けど、そろそろ慣れた。女の子の我慢の仕方も、おしっこの仕方も。だからいつもの通りトイレに入って座って用を足す。
というのに、なんだか違和感があった。寝起きの覚醒しきってない思考回路で下半身に違和感が。
下腹部が、ショーツの中がちょっと苦しい感じがして。締め付けられるような感じで。
なんでだろ、変なもの食べたかな? そう思いながらショーツをおろしてみたら……これだった。
僕に、おちんちんが生えていた。
どうして? だって僕女の子だよ? 昨日寝る前だってちゃんと座っておしっこしたし、夜も……その、指入れてちょっと気持ちいいことしちゃったし。
だというのに、昨日指を入れていたその穴は、なくなってる?
どうして急に生えてきた? いやそうじゃなくて……僕はもともと男だったわけで、つまりここだけ戻っちゃったということ?
のぞきこめばしっかりと見える。ぴくぴと鼓動しているそれ。
すごくグロテスクに見えてしまう。自分の体なのに、元々僕にあったモノなのに、なんだか別の生き物にも見えてしまって。
今までずっと自分にあったものなのに……そうだこれ自分についていたんだ。
僕は男だった。だからこれ、自分についていたもの、男だったら、あるはずのもの。
なんとなく思い出してくる、自分の男の体の感覚。この数日女の子になって女の子の体を満喫して忘れかけていた自分の男だった体の体感。
その下半身の、僕の男の証を触れてみる。あ、この具合……確かに僕のだ。
手にするとしっかりした固さ、そして熱い。サイズ感、しっくりする感じ、間違いなく僕についていたもの。
うわすごい久しぶり。なんだか久々の再会みたいな、なつかしさみたいなものが。
あ、ちょっと硬くなってきて、ちょっと感じるものが。わ、もうすっかりカタくなっちゃった。
んっ、あ……ダメっ。久々で、つい、手が、こ、このままは……ちょっと、あぶな……
や、やってしまった。つい手が止まらなくなって、朝からヤッてしまった。
うわぁ、いっぱい出ちゃったぁ。便器の中が白い液体でいっぱいになっちゃって。そしてつんとくる独特の匂いが。
久しぶりで気持ちよかったなぁ、と。やっぱ女の子とは関し方が違うなぁ、と。
それとやってくる……虚無感。
あー、うん。男って抜いた後はなんでこうして恐ろしく頭がクリアになっちゃうんだろうねぇ。不思議だなぁ。。
でもすーっと、体が軽くなった感じで、胸のつっかえているものがなくなってくみたいな。
……ん、胸?
今になって気がついた。肩にかかる負担の無さが、胸の軽さが。
あわててパジャマの上から胸を抑える。そこにあった手ごたえは、スカスカになったブラの手ごたえ。
あ、あぁぁぁぁぁっっっっっ!! 僕のおっぱいが、なくなってるぅぅぅっっっっっ!?
Dカップが、僕の美乳が、まったいらに。AAAどころではない、完全に、まったいら。
これは明らかに女の子の胸などではなく、男の胸板というのではないか?
つまり、完全に男に戻ったってこと? ど、どうして? そして、どうしよう……