「AI向けの半導体と言えばNVIDIA」阻む2つの要因 フアンCEOはクラウドサービスとの協業を促進

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2023年8月のGoogle Cloudの年次イベント「Google Cloud Next」に登壇するNVIDIAのジェンスン・フアンCEO(右)(筆者撮影)
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生成AIを中心にAI向けのGPU(画像処理装置)を引っ提げて、AI時代の寵児となったアメリカの半導体大手NVIDIA(エヌヴィディア)。実際、「AI向けの半導体と言えばNVIDIA(エヌヴィディア)」というのが多くのAI開発の現場にかかわる関係者の偽らざる認識だろう。

同社は、2010年代の半ばからAI向けの半導体、それを活用してAIを開発するためのソフトウェアソリューションに多大な投資を行っており、その両方が組み合わさってアドバンテージを構築。それが、事実上AIソフトウェアを開発するなら「NVIDIA一択」というような状況を実現してきた。

「NVIDIA一択」を崩しかねない2つの要因

しかし、AIソフトウェアの開発がより大規模に、かつ社会のより広い階層に使われるようになり、そうした状況にも変化が出始めている。

本稿では「NVIDIA一択」を崩しかねない2つの要因について解説する。

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