日本共産党

2004年7月8日(木)「しんぶん赤旗」

まど

自民の創価学会詣で


 ついに表面化しました。今回の参院選での自民党の創価学会頼み。七日付「朝日」や「日経」が伝えています。

 ◯…五日深夜、自民の安倍幹事長が公明の冬柴幹事長に約十選挙区のテコ入れを要請、公明党が受け入れました。その直前の自民党本部。小泉首相ら幹部が選対会議を開き、その結論が「最後はやってくれる。学会しかない」だったそうです。自民党幹部の信濃町(学会本部)詣では、早くからありました。学会は秋谷会長らが個別に対応してきたといいます。

 ◯…同様の取引は昨年の総選挙でもありました。「比例は公明」を条件に小選挙区は自民候補を推す。蒲島郁夫東大教授の分析(『世界』五月号)では、自民党の小選挙区当選者百三十三人中七十七人は公明=学会票なしに当選できなかったといいます。「学会は自民の生命維持装置になった」という指摘がいよいよ現実化しようとしています。

 ◯…支援の見返りが、自民候補の後援会名簿の提出。動員力のある学会がこれを利用するという構図。朝日新聞はこれを「政党の手の内を明かすこと」といいますが、そんなものではない。名簿に載った会員のプライバシーを売り渡す行為です。その一方で学会は、善良な信者たちを、その政治信条を無視して取引の道具に使う…。民主主義を踏みにじり、信仰の尊厳をも破壊する行為です。もう一つ見逃せないこと。昨年の総選挙では一部民主党候補も「比例は公明」という“隠れバーター”に乗っていたことです。

 (虎)


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