世界平和家庭統一連合(旧統一教会)への解散命令請求が裁判所に提出される事が正式決定となったのは、すでに皆様御存知の通りです。

 

本来、統一教会というのは、文鮮明師が90年代半ばに終わらせようとしたものです。

 

統一教会から世界平和家庭統一連合とは、ただの名称変更の事ではなく、制度組織化された宗教の時代が終わって、神様を中心とした家庭による平和運動への転換のはずでした。

 

しかし、宗教団体という組織が出来上がってしまうと、そこには指導者や牧師の階級が出来上がり、解体する事に対する抵抗が生まれます。

 

その抵抗が、1998年に、文顯進会長が後継者として教会員の前に現れた時に、リーダー達の中で起きた事でした。

 

2001年、私が日本教会の監査をした時に起きたことも、既存の日本のリーダー体制を変えることの難しさでした。韓国人の若いリーダー達の代わりに、劉総会長の下に、3人の日本人リーダーが支える体制を文顯進会長は作ろうとしたのですが、それをまともに受け止めた人は、多分いなかったでしょう。

 

文顯進会長は、1998年から2008年まで、本当に教会から家庭連合への転換をしようとしました。しかし、教会組織と体制を維持する事に優先を置く、リーダー達の抵抗はどんどん強くなり、韓夫人と文顯進会長の兄弟姉妹を巻き込みました。そして、カトリックの聖堂を模範としたかのような、韓国の教会施設と、独生女信仰という新しい教義による、新しい教会になりました。

 

独生女信仰を最初から教えられ、文鮮明師の教えをよく知らない若い世代にはよくわからないかもしれませんが、独生女信仰というのは、エバの堕落を祝うような信仰です。それは、神様を侮辱する事です。

 

エバの堕落というのは、アダムに対して主管性を転倒し、アダムが神様を捨てるようにさせてしまった事です。独生女信仰においては、文鮮明師は、洗礼ヨハネのような立場となり、独生女を待たなければならない人です。その信仰観は、文鮮明師のアダムとしての資格と血統を否定するものです。神様の復帰摂理の努力を無駄にするものです。

 

統一教会の会員は、このように言うと、反対派牧師や反対派弁護士やマスコミが批判することと一緒にして、私に書くことも、「サタンの仕業」とか、「(悪霊の)分派」とか、受け取る事が多い事でしょう。

 

しかし、去年から今年、事態は急激に変化しました。U C I裁判も同じです。

 

摂理の同時性の説明で、原理講論は、神様には、Time Table (予定表、時刻表)があることを語っています。そのTime Table がどのようなもので、今年がどのような年かも、すでに統一教会では見失われています。

 

今の状況をお話しする中で、文顯進会長は、内的刷新と外的粛清という、原理講論の内容に結びつけて話す事はないですが、天の審判については語られます。私は、外的粛清というのが、本当に起きる事がある、と思います。そして、歴史的に、外的粛清を受けた人たちは、その当時、「迫害する人たちは悪い人たちで、自分達は正しく、神様が守る」と思っていた事でしょう。

 

 

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