RTA in Japanで一夜にして伝説になった走者は1年間どう転がり続けたか

通知が鳴りやまないってレベルではなかった…
20+という通知の数を読み取ったら1秒後にはすぐ20+という表示
RTA in Japanが始まる前は1,000人程度だったフォロワーも10,000人を超えていた。
その瞬間世界で最も注目されているマッチョだった。

ただのマッチョから一夜にして伝説に、そして人気者になったRTA走者は一年間どういった想いで活動を続けていったのか。そんな記事である。

えぬわたスカウトRTA

イベント終了から4時間44分後、RTA in Japanの協賛である無敵時間さんより「無敵時間というブランドのアンバサダー的なことをやりませんか?」という連絡を頂く。
ここからさらにVALXアンバサダー、テレビ出演(実は遊戯配信以外にもう1件あった)、Twitchパートナー、UUUMネットワーク、その他メディアのインタビュー…イベントから1か月半くらいの間は色々な仕事の連絡が立て続けに発生した。

基本的には受ける方針で進めつつ、自分の方針と合わないときはハッキリと断った。
この方針に関しては後述する。

自分にとって何が一番大事なのか決めた

一般サラリーマンのえぬわたはイベント終了後は会社を辞めてタレントとして活動していくか否か悩んだ。周りから「独立出来るでしょ」みたいに言われ、事実SNSの伸び具合や案件の連絡など含め、会社を辞めても食っていけるとも思った。ありがたいことに仕事を回してくれるコネが多い頼もしい人もいた。

ただ自分がそのタレント活動をしたいのか、改めて考え、「自分にとって何が一番大事なのか」考えた。

自分はハッキリと夢があって仕事をしている人間だ。仕事にやりがいも感じている。職場の人も給料も悪くない。夢はまだ叶っていないが、諦めてもいないし、ちゃんと徐々に夢に近づいているとは思っている。
もし、仕事が嫌いだったり、夢が叶う気配がなかったら間違いなく会社を辞めてえぬわたとしての活動にシフトしたと思うがそうではなかった。

イベント終了から2週間くらい考え、自分の中で「本業を一番大事にして、えぬわたとしての活動はあくまで趣味の延長で頑張らない」と決めた。「自分がやりたいことしかやらない」と。

SNSを伸ばすときに頑張る人って多いと思うが、このとき「どこまで本気で伸ばそうとするか」線引きをしておくのは非常に大事だと考えている。
基本的に伸ばそうとするのは面倒な事ばかりだから。
配信で言えば、毎日同じ時間に配信するとか、配信スケジュールを公開するとか、Twitterで言えば役に立つ情報を発信し続けるとか。

自分もはじめは出来るだけ同じ時間に配信しようとか、事前に配信スケジュールをお知らせするなどしていたが、思ったよりも自分の気持ちに負担になっていると気が付きやめた。

もちろん視聴者の方からお金を頂いている以上、視聴者フレンドリーなことはしたいが私ははっきりと「えぬわたとしての活動はあくまで趣味の延長で頑張らない」とか「見返りを求めて欲しくない」とか配信でよく言っているし、「配信は自分がやりたいゲームをやる垂れ流し」で、例えば視聴者に遊ぶゲームを決めてもらうとか、視聴者参加型の企画をやるといったことは基本的にはやらない。視聴者から求められても面倒なことはやらない。Twitchのチャンネルポイントとか心拍数表示とかNight botコマンドとかである。全部やらない。やろうとしたこともあったけど面倒でやめた。気が向いたらやるかもしれないが。
Twitterもたぶん健康情報を定期的に流したりとか、上裸の写真上げたりすれば伸びるのは分かっているものの面倒くさい、ガチ恋勢、変態が沸きやすくなる、といった理由でやめた。これも同じく何より自分がやりたいことではない。えぬわたの合言葉は「筋肉はおまけで本業はゲーマー」。筋肉ではなくゲームで認めてほしいのだ。

活動のモチベーションが「有名になりたい」ではない

「やりたくないことはやらない」って言ってたら「それってある程度地力がついている(有名になっている)からだよね」ということを言われてしまった(嫌味とかではなく、普通に友人に言われたレベルです)
まさにその通りだ。
ただ、振り返ると元々自分がRTAを始めたきっかけって有名になりたいじゃなく、
ただ出ようとしていたフィジークの大会に出られなくなって、仕上げた体をぶつける先が欲しかったとか、自己満足で始めたものである。今ならニュースになりそうな、世界初のリングフィットRTA100%負荷30不眠不休をやった当時もTwitterのフォロワーはほとんど増えず、3桁止まりでしたが、別に不満はなかった。当時もやりたいことだけやって、やりたくないことはやらないで有名にもならなかった。
有名になりたいという気持ちで配信活動をやるなら、面倒なことも通らないといけないと思うし、逆に有名にならなくてもいいという気持ちであれば、自分の好きなことだけして楽しく配信活動などが出来ると思う。

仕事を受けるか否か

私はお金が好きだ。もっと言うと物欲が強い。特にオタクとしてのグッズ収集にお金がかかる。だからお金が欲しい。
なので基本的に案件は受ける。もちろん相場からあまりにも低かったりしたら受けないこともある。
ただ、やっぱり大事にしているのは「それが自分がやりたいことか」
イメージとして「やりたい度」みたいなものがあるとしたら、
フォロワー向け(無料)にはやりたい度100%~80%くらいのものしかやらない、つまりやりたいものしかやらない
案件はやりたい度100%~30%くらいまではやるつまり、つまりやりたくないものでなければやるみたいなイメージ。
ちなみに無料で相談乗って欲しいみたいな連絡も受けるが面白そうだったら受けている。コラボとかも同じく。
でも色んな仕事を受けて、やってて楽しかったり、依頼者が真摯だったり、すごく感謝されたり、自分が貢献できたりとかそういうことは大事だなと思っている。

変わらないえぬわた

有名になったからって調子に乗ったりしたくないと思っている。態度を変えたくないと思っている。ちなみに元々お手本のような炎上しないSNSの使い方をしているしその辺りは特に変えていない。

RTA in Japan後に友人と話して印象的だった言葉をいくつかピックアップ
「えぬわたさんから変わらずポケモンGOのギフト送られてきて、やっぱえぬわたさんは変わらないんだなと思った」
「えぬわたさん自身は変わっていなくて、えぬわたさんの魅力がより多くの人に伝わってとても嬉しい」
「有名になって変わっちゃう人を見てきたけど、変わるべきでない部分と、変わらないといけない部分もあると思う」

有名になったら、前付き合いのあった有名じゃない人との付き合いが薄くなるってのは何となく見かける光景ではあるが、有名じゃないから相手しないとかではなく、有名になって色んな付き合いが増えて忙しくて全体的に付き合いが薄くなっちゃうってだけだと思っている

自分はむしろ昔からの付き合いの方も大事にしたい気持ちが強いけど、どうしても予定の優先順位的に顔出せないコミュニティとかあって悔しい気持ちもある。

有名になってから繋がってくれた人も大切だが、昔からの付き合いで態度を変えずに付き合ってくれ、同時にこっちの忙しさなども理解してくれる友人には本当に感謝しており、一生大事にしたいと思っている。

えぬわたさんと話せるなんて畏れ多いみたいに言われることは多いが、同じ人間なんだし普通に接してくれると嬉しいと思っている。
様付けで呼ばれるのもおかしいと思っている。仕事以外の連絡は初めましてでも「えぬわたさん」でお願いしたい。

最後に

まとまりのない文章になったが、こんな感じで活動してきた。
趣味の延長でお金を貰えるなら嬉しいし、有名になれるなら嬉しいといったところ。
それでも応援してくださっている皆様にお礼を申し上げたい。ありがとうございます。

ただ、一方でやりたいことはどんどん増えてきて、そのためにはさらに知名度も必要ということを考えると、SNSを伸ばすことも真面目に考えなければとたまに思う。

「一発屋で終わりたくない」その想いで1年間活動してきた。RiJ出場決定から終了の余波の約2ヶ月で増えたTwitterフォロワーは1.1万人ほど。そこから現在までの11ヶ月で増えたTwitterフォロワーは4千人ほど。
RTA in Japan Summer2021以降もメディアに取り上げられ、一発屋止まりにはならなかったと思っているが、まだそれを超えるインパクトは残せていないし。えぬわたを知っていてRTA in Japan Summer2021のリングフィットRTAを知らない人はほとんどいない。いつかは「え!?えぬわたさんってRTA in Japan出てたの?」って驚かれるくらい他の大きな実績を残したいところである。
To Be Continued

関連記事


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。
リングフィットRTA走者のえぬわたです。100%カテゴリやany%カテゴリの負荷30の世界記録保持者。RTA in Japan Summer 2021で大トリを務めました
RTA in Japanで一夜にして伝説になった走者は1年間どう転がり続けたか|えぬわた