【第2回】リングフィットアドベンチャーRTA世界記録に挑んだ感謝と感想(Any% - Intensity Level 30, Intended)

※追記 9/17世界1位としてSpeedrun.comに登録されました。応援ありがとうございました。


先日「Not Intended」に認定された記録に再度「Intended」狙いで挑戦してきました。
リングフィットアドベンチャーRTA(リアルタイムアタック)、Any% - Intensity Level 30, Intended、分かりやすく言うと「コンプリート率を問わずクリア」、「負荷最大(30)」、「正しい姿勢」です。
今回もみなさまへのお礼と攻略ポイントを残しておきます。各Worldの攻略メモとか当日のプレイ時の心境とかは長くなりそうなので追記か別記事にします。
攻略ポイントは前回から変わった箇所を中心に書いていきます。
前回の記事はこちら
https://note.com/nwata1122/n/n5ba17b083609

細かい攻略メモの記事はこちら
https://note.com/nwata1122/n/n7da5f6459f8f

応援してくださったみなさまに感謝

今回は記事になったこともあり、記事を観てきてくださった方や前回初めてえぬわたを知り今回も来てくださる方もいて嬉しい限りでした。もちろん昔から繋がっているフォロワーの皆さんも応援してくださり本当に感謝です。

朝早く配信前から待機してくださっていた方がいたにも関わらず最初配信が遅れてしまったのは本当に申し訳なかった一方で、その分頑張らなければという気持ちが強く最終的に良い結果が出せたと思っています。

コメントも前回と比較してくださる方や自分が事前にTwitter上で告知した内容に言及してくださる方もいてまた一つの新しい楽しみ方が生まれたのかなと思っています。

前回一番残念だった「コメントがアーカイブに残らない」というのも今回はなんとか回避したので後でみなさんのコメント全部拝見させていただきます。
あとちゃんと自分の声で応援してくださった方々にお礼を言いたかったのでマイクも使ってみました。一応走っている最中もマイクオンにできたのですが、しゃべる余裕もなかったので走り終えた後だけになりました。このフラフラの中話すのはマラソン走り終えた人達のインタビューみたいな感じなのかなみたいな気持ちで話しながらも、伝えるべきことを伝えられて良かったです。

改めて応援いただきありがとうございました!


攻略ポイント

今回のチャートはこんな感じ

・1-1周回をLv59まで
・World7のドラゴ戦までにLv101に達してリングアゲサゲIIを取得
・World9のジョーワン戦後のレベル上げでLv136まで
・World20のドラゴ戦までにLv188に達してアームツイストIIIを取得

今回はレベル、ウェア、スキルマップ、フィットスキル、敵の防御力、バフデバフ、弱点の有無を入力すればダメージが出るバトルシミュレーターを作り、戦闘の最適な立ち回りを計算。
ボスの体力を一定(だいた半分)まで削るとムービーシーン挿入の攻撃が入るので極力避けたいところ。それを基準に計算したときにWorld7のボスでリングアゲサゲIIが欲しかったのと、Worl20のボスでアームツイストIIIが欲しかったのとで全体のレベル上げペースが決まりました。

敵との戦闘について

ダメージ計算式は下記の通りです
攻撃力×3.4-敵の防御力
攻撃力=ステータス+ウェア+スキルマップで取得した攻撃力+フィットスキル

攻撃アップのバフは攻撃力に1.1倍、攻撃力超アップは1.15倍になり、
弱点だと防御力をひいた全体のダメージに1.5倍がかかります。

敵の防御力に関しては上記から逆算
敵のHPに関しては倒したときに与えた合計ダメージから計算(ただしOverkill分があると不明になるので厳密な値は出しにくい)
またHP回復量は表示されないため敵が回復したときのHP計算は定規で測って算出していました。ヨガマッタから倒せば回復なしでボスを倒せるので累計与ダメージからHP計算はできますがそのために1周クリアするのも面倒だなと思い…定規計算でもかなり正確な数字は出るので。

このシミュレーターを使ってムービーシーンをスキップしながら戦闘を回避できる最速の立ち回りを計算してました。スムージーを使ったりもするので、それを作る時間で結局時間が長くなっていないかとかも計算しつつ。
また立ち回りも必死で覚えました…が結局当日は不安でカンペをちらちら見ながら…ここもちゃんと覚えたかったですね。
スムージーの作る量も計算していたのですが、足りなくなった時とかの予備も踏まえてちょっと多めに作っちゃったり、ただ前回よりかはギリギリ攻められたのでよかったかなと。

今回はとにかくこの戦闘の立ち回り最適化研究を頑張りました。一つの戦闘あたり10秒くらいしか縮まらなかったりもあるけれどもものによって5分くらい縮まるものもあります。
そういった地道なものの組み合わせが積み重なり好記録を生んだのだと思っています。スムージーの量減らしたりよろず屋に寄り道する数減らしたりとかそういったものも積み重なりました。戦い方が決まれば必要なスムージーもよろず屋訪問回数も決まるので。

下図が当日のラップですが、World12以降は前回と同じルート。にも拘わらず毎World数分ずつ更新できているのはその小さな積み重ねだと思っています。

画像1

姿勢への向き合い方

実はタイムを縮めることもそうですが、それ以上に今回は綺麗な姿勢で運動を行うことに注力しました。前回は設定ミスというかルールの把握ミスというか恥ずかしながら全体的に楽な姿勢で通していたのでここは大きく反省。
最初のもも上げ設定時に脚を上げないで動かすだけでやっていたのでそりゃリジェクトされるわといったところ。

もちろん最初の設定をちゃんとやるだけでなく、途中の細かい姿勢も頑張りました。バンザイコシフリやリングアゲサゲは肘を伸ばす、モモアゲアゲは肘を曲げ伸ばしする椅子のポーズはしっかりと腰を落とす、リングコン引っ張りはリングコンを下げすぎない、レッグレイズやハサミレッグは背中をつけない、道中のもも上げは素早く高く等々…正直言って記録以上に拘ったところです。最低限申請が通る姿勢でもよいのだけれども、それ自体は本質的ではないということを前回の走りで気づかされたので。ある意味当たり前と言えば当たり前のことなのですが、記録を目指すとどうしてもおろそかになってしまうところ。これからもこういった細かいところは大事にしていきたいと思います。

嬉しかったのは「前回よりも姿勢が綺麗になっている」と気づいてくださった方がちらほらいたこと。今回の努力が報われた感がものすごくありました。


RTA in Japanの影響

心の持ちようで一つ大きく刺激を受けたのが8月中旬に開催されたRTA in Japanでした。
私自身RTAに挑戦し始めたのが2020年5月のリングフィットが初めてでした。動画やイベントなども見たことなく、今回初めてイベントを見たのですが何年も競技に挑まれている方は技の習熟度が人間離れしていますし、その努力もすさまじいもの。
前回の自分のお粗末なプレイを見返すと恥ずかしい限り。このイベントを見て私も詰めるところは徹底的に詰めなければと、研究もそうですし、苦手な箇所は何十周もして絶対ミスなく臨めるよう詰めました。リングフィット以外のRTAからも学ぶところや刺激を受けるところは大きいので今後もちょくちょく見ていこうかなと思っています。

またカンペ(攻略チャートのメモ)というものが一般的に使われていたり、チャートはみんなで作り上げるものといった文化も知れて良かったです。

RTA in Japan自体はリレー形式なので長時間のリングフィットは適さないかと思いますが、何かのイベントとか挑戦できたらいいなと勝手に思っています。


体力切れ

実は前回よりも動きのキレはなかったです。
特に終盤は飛翔中に上腕三頭筋が攣ってしまいリタイアも脳裏によぎり汗と涙が入り混じったモノが流れていました。配信には載っていないけどものすごいうめき声を上げていました。でもこれだけ事前告知してたくさんの人に来て頂いた中それはないだろうと。その気持ちだけで乗り切りました。…美談とかではなく下記反省です。

考えられる要因は下記の通り。
① コロナでジムに通えなかった
② 水分不足、栄養不足

まず前回は4,5月ジムに通えなかったものの、緊急事態宣言明けたこともあり週2回程度で6月はジムに通っていました。しかし7,8月は状況が悪化したこともあり、7月は週1回程度、8月は第1週に一度行ってそれだけ。リングフィットをやるのにはリングフィットで鍛えれば何とかなるだろうと思っていたのですが何とかなりませんでした。特に前回は翼の能力対策でケーブルを上から下に動かすトレーニング(ローププレスダウン)をかなり徹底していたので。
今回羽ばたきのスピードが落ち、攣ってしまったのもここの影響はあったかもしれないと思っています。
コロナ次第ではあるのだけど上手にジムに通わなければと思っています。

もう一つの考えられる要因は水/ナトリウム不足と栄養不足。8月末という気候も関係しているかもしれません。
1週間前の通し練習でトイレに4回も行ってしまったこともあり当日はちょっと水を控えめに(それでも前回よりも飲んでいたのですが)それが裏目に出たのかもしれません。汗は前回よりもかいていて喉も乾いていましたから。トイレに行くタイミングを含めここの戦略は見直す必要があるかもしれません。
また走る前の食事もおにぎり1個(前回は2個)しか入らず、走っている際のウィダー摂取ペースもお腹が空かなかったこともあり前回よりもやや遅め。この辺りも影響してしまったかなと思っています。


記録の縮まる余地

現在の自分の頭ではこれ以上最適なチャートが思いつかないです。新鮮な考えで臨めるよう別カテゴリ走ってみて何か発見があれば輸入するくらいのイメージ。

細かいミスがなく、前回のように万全の体調で走れたなら理論上30分縮まるかな程度。

色んな寄り道(チアシードスムージーやかぼちゃスープのレシピ、バンザイコシフリII、モモアゲアゲIII、舟のポーズIIIの取得)も検討の余地はあるのだけれども、寄り道の時間と天秤かけて計算しても速くはならなそうだけれども走ってみると意外と見えるものも見えたりするので試しに走るのもありなのかもしれない。

100%の練習をすれば取得スムージーの幅も広がって視野も広がるのでそちらに挑戦しながらアイディア出しをするのも良いかも。

確定のラッシュを発生させる乱数を見つけるとか(あるのか?)同じ技を毎回バジルスムージーでリセットできる条件うまく見つけて活用するとか、何か根本的な仕様の裏をとる発見とかないと記録更新は厳しい気もします。そういうの見つける上手なRTAの選手入ってきてほしいし、あるいはそういう方の動画を見て何か参考になるものないか考えようかなと。


最後に

前回悔しい思いをした分、今回の挑戦に懸ける想いは強かったです。
そして何度も気軽に走れるものではないので、このタイミングでベストなものを持ってこられるように詰められる努力はとにかくしたと思っています。今回走るルートで3周走っていたのはこの好記録の礎だと思っています。
それでもやはりミスは出るし、100%満足とは言えません。でもこれだけ長いレースで90%の成功を出せたのであれば、それは満足して次のステップに進むべきなのかと考えています。

とまで書いてNot Intendedだったらどうしたものかと悩みどころではありますが、その時はその時また考えます。
まずは早速100%負荷30への練習に取り組みたいと思います。
今後とも応援よろしくお願いします。

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リングフィットRTA走者のえぬわたです。100%カテゴリやany%カテゴリの負荷30の世界記録保持者。RTA in Japan Summer 2021で大トリを務めました
【第2回】リングフィットアドベンチャーRTA世界記録に挑んだ感謝と感想(Any% - Intensity Level 30, Intended)|えぬわた