精選版 日本国語大辞典 「因数分解」の意味・読み・例文・類語
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一つの整式が二つ以上の整式の積に等しいとき、積に現れる各整式をもとの整式の因数といい、与えられた整式をその因数の積で表すことを因数分解するという。たとえば、
2x3+4x=2x(x2+2)
a2-b2=(a-b)(a+b)
における右辺が左辺の因数分解である。因数が数または文字であるとき、それを数因数あるいは文字因数という。また与えられた式の各項に共通な因数を共通因数という。前記の第一の例で、2は数因数、xは文字因数であり、これらはまた共通因数でもある。
一般に因数分解はできるだけ(各因数がそれ以上因数分解できないまで)分解することが普通である。たとえば前掲の第二の例で二つの因数a-b、a+bはもはや因数分解できない。また第一の例で因数x2+2は、係数を実数に制限すれば、もはや分解できない。しかし係数に複素数を許せば、これはさらに
と分解される。したがって、どこまで分解可能かは、式そのものと、係数の許容範囲に依存する。因数分解の正しい指示としては、係数の許容範囲を明示すべきであるが、その指示がないときは、慣行として係数の範囲を実数域とする。
任意の整式を因数分解する一般的方法は存在しない。与えられた式に即して分解の方法がくふうされる。しかし、基本的な因数分解の公式が応用される。たとえば、公式a2-b2=(a-b)(a+b)を用いて、
9x2-4y4=(3x)2-(2y2)2
=(3x-2y2)(3x+2y2)
と分解される。また公式a2+2ab+b2=(a+b)2を用いて
を得る。これらの公式は右辺から左辺を得るとみなせば、いわゆる乗法公式(または展開公式)となる。
方程式論と関連して、係数を複素数まで許せば、n次代数方程式
a0xn+a1xn-1+……+an-1x+an=0
の根をα1、α2、……、αn(重根を含めて)とすると、
a0xn+a1xn-1+……+an
=a0(x-α1)(x-α2)……(x-αn)
と因数分解される。
[竹内芳男]
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…このとき,整数ν,qkと正則関数g(z)を,が成り立つようにとることができる。これをfの因数分解という。例えば,
[無限遠点]
複素平面に,新たに1点をつけ加えてとおく。…
※「因数分解」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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