これに対して、自らも体は男性で自認する性別は女性の上田代表は、知事の発言は性同一性障害者への誤解を生み、基本的人権を侵害しかねないなどと抗議しています。

紫の風 上田地優 代表
「ある時は男の人の服装になって、ある時は女性になって、そういう(性を使い分ける)ことはちょっと出来ない。そういったことを、もうちょっと知って欲しいです」
知事は抗議文を受けてその日の内に、
「性同一性障がいの方が困っておられるという事実、不便だったり、差別があったり、十分な理解がなかったり、という状況について、改善しなければならない、そういう認識に立って仕事をしている。
一方で制度を悪用する人のことを心配される方々がおられるのも事実であり、こういった方々を含めた相互理解が大事であると考えている。
県としては、性的少数者に対する誤解や偏見の解消に努め、県民の理解が進むよう普及啓発に取り組んで行く」
とのコメントを発表しました。
これに対し上田代表は、「制度を悪用する可能性に対する懸念についても私も理解いたしておりますし、相互理解の促進が大切であるとのお考えにも共感します。知事が示されるリーダーシップに期待しております」などとした知事コメントに対する返答を発表しました。