福岡空港に覚醒剤密輸 インド国籍男性に無罪判決
福岡|
11/15 20:21
スーツケースに隠し入れて約2キロの覚醒剤を密輸したなど罪に問われていたインド国籍の男性の裁判員裁判で「輸入は故意ではない」として福岡地裁は15日、無罪を言い渡しました。
判決文などによりますとインド国籍の72歳の男性は今年2月、カタールから韓国・仁川国際空港経由で福岡空港に到着した際、スーツケースに隠した覚醒剤約2キログラムを日本に輸入したなどの罪に問われていました。
男性は、運ぶ前に「スーツケースの中に不審物がないか確認した」などと無罪を主張していました。
15日、裁判員裁判の判決公判で福岡地裁の富田敦史裁判長は「スーツケースを解体しなければ覚醒剤の存在などは認識はできない」と指摘。
違法なものかもしれないと疑いがあれば日本に運ぶのを拒否していたと考えられるなどとしました。
そのうえで「覚醒剤輸入の故意がなかった」として男性に対して無罪判決を言い渡しました、(求刑:懲役10年、罰金400万円及び覚醒剤3点を没収)
福岡地検の細野隆司次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしています。