スカイツリー、東京タワー超え高さ日本一
東武鉄道が東京都墨田区で建設中の東京スカイツリーが29日午前、高さ338メートルに達し、333メートルの東京タワーを超えて国内で最も高い建築物となった。完成時は634メートルと自立式の電波塔として世界一の高さになる予定だ。2012年春の開業を目指している。
同日の作業で高さ約10メートルのエレベーター関連部品をつり上げ、東京タワーを抜いた。09年4月に最初の鉄骨を取り付け、今年2月16日に300メートルを突破していた。約1年で東京タワーを超えた。
スカイツリーの展望施設は高さ450メートルに関東一円を見渡せる第2展望台を設置する。高さ350メートルの第1展望台にはレストランなども設ける。
地上デジタル放送用の電波塔として、東武鉄道の業平橋駅周辺の操車場跡に08年7月に建設に着手。ツリー本体の事業費は約650億円で、周辺に整備する複合商業施設を合わせると総事業費は約1350億円になる。
複合商業施設は約3.7ヘクタールの敷地に300店が入る商業施設や水族館、プラネタリウムなどを建設する。3000人が働くオフィス、教育施設なども併設する。
東武鉄道はスカイツリーに年間約540万人、周辺複合商業施設を含めると約2500万人が訪れると推計している。地元の墨田区は商業施設も含めた年間消費額として約780億円を見込んでいる。
関連企業・業界