コンストラクションマネジメント部で、ホテルや分譲マンションの内装デザインや建築意匠全般を検討する作業に携わる。利用者に快適な空間を提供するため、設計事務所や施工会社、家具メーカーらとの綿密な打ち合わせが欠かせない。一つのプロジェクトに従事する期間が長期にわたるケースも少なくないが、「ものが出来上がっていく状況」にわくわくしている。
植物好きが高じて大学では植物の遺伝子研究を専攻していた。だが「ゼロからイチを生み出す」ことに興味を持ち、大学院では植栽の配置などをデザインするランドスケープの研究に没頭した。郊外のホテル開発も得意とする森トラストは「自分が学んだ知識を生かせる」と強く感じ、入社を決意した。
デベロッパーという立場上、事業コストや開業スケジュールなどで折り合いがつかない時もある。
そんな時は、多くの関係者と関わる中で培ってきた知見やノウハウを生かして「他物件で採用された工法を施工会社に提案する」など先手を打った対応で乗り切る。
手掛けてきた物件のうち東京都中央区に完成したホテル「東京エディション銀座」を印象深い仕事の一つに挙げる。「設計担当者やデザイナーが提案した壁や家具の仕様を選びながら完成させた」と胸を張る。入社から6年。「この仕事をずっと続けたい」と語り、ものづくりの楽しさをかみしめている。
(みやた・みさき)