ハマス襲撃の音楽フェス主催者「安全上問題ないと判断」
【スドットヤム(イスラエル中部)=共同】イスラム組織ハマスの襲撃で多数が死亡したイスラエルの野外音楽フェスティバルの主催団体が11日、イスラエル中部スドットヤムで襲撃後初めての記者会見を開いた。ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザから約5キロの砂漠地帯でフェスを開催したことについて「ガザとの境界近くでも(当時の)イスラエルでは安全上問題ないと判断した」と述べた。
主催団体はイスラエル軍から開催許可を取得し、会場には武装警察官27人、警備員80人が配置されていたという。しかし侵入した大勢のハマスの戦闘員が「対戦車ロケット砲や手りゅう弾を所持していた」とし、警備がハマスの武装規模に対応しきれなかったとの見方を示した。
主催団体によると、フェスは「愛と平和」をテーマとし、25〜30歳を中心に国内外から約3500人が来場。襲撃で約360人が死亡し、約30人が行方不明やハマスの人質となったとしている。
主催団体は襲撃後、心の傷を負った生存者らを精神的に支援しているといい「トラウマを克服し、また以前のように踊れる世界をつくるのがこの戦争に勝つ唯一の方法だ」と訴えた。
パレスチナのイスラム組織ハマスが10月7日、ロケット弾や戦闘員の侵入によってイスラエルへの大規模な攻撃を仕掛け、イスラエルが報復を開始しました。最新ニュースと解説記事をまとめました。