押収されたナンバープレートや偽造の車検ステッカー=31日、群馬県警大泉署
偽造の車検ステッカー=31日、群馬県警大泉署

 偽造した車の検査標章(ステッカー)を使ったなどとして、群馬県警交通指導課と大泉署などは31日、道路運送車両法違反などの疑いで、いずれもベトナム国籍で、伊勢崎市の派遣社員の男(24)と、同法違反ほう助の疑いで、大泉町の男(25)を再逮捕した。県警による同容疑の摘発は初めて。

 伊勢崎市の男の再逮捕容疑は8月16日午後5時50分ごろ、偽造ステッカーを車に貼り付け、無免許で運転した疑い。

 大泉町の男の再逮捕容疑は5月ごろに偽造ステッカーを伊勢崎市の男に提供し、使うのを助けた疑い。

 県警によると、伊勢崎市の男は「(偽造ステッカーは)警察官から声を掛けられにくくするため」などと容疑を認め、大泉町の男は黙秘している。

 伊勢崎市の男は入管難民法違反、大泉町の男は無免許運転の容疑で逮捕されていた。

 3月に大阪税関関西空港税関支署で「食料品」と書かれた輸入品から大量のステッカーが見つかった。情報提供を受けた県警が、関与した人物の特定を進めていた。

 偽造ステッカーはベトナムから輸入し、大泉町の男が交流サイト(SNS)で販売していたという。県警は偽造ステッカー825枚、ナンバープレート14組、台座453個、封印477個などを押収し、詳しい入手経路を調べている。