◇夢破れても人生は続く
おはようございます。
いきなりですが、皆さん。ブログはお金になりません。
私もかれこれ8年ほどブログを書いていて、記事のストックはそこそこあるのですが、ちっともお金を生んでくれません。
一応、広告(Googleアドセンス)は貼ってますが、そこから入る収入は「小遣い程度」「無いよりはマシ」っていう程度。
ブログで稼げないなら、じゃあnote(有料)やThe Letter(有料)に移れば稼げるのかと言えば、それも難しいでしょうね〜。
稼ぐために有料でコンテンツを配信するとなると、今のように「時間があり、気が向いた時にだけ不定期に書く」なんて気ままなことはできません。お金をいただく以上は、「定期的にちゃんとした取材記事を書く」「旬なテーマで読み応えのあるオピニオン記事をほぼ毎日配信する」くらいのことをしなくっちゃね。
実際、課金制で上手くいっておられる方は、皆さんそうしておられます。
上手くいっていると言っても、それ一本で食べていけるかと言えば、心許ない収入にしかなりません。あくまで他の仕事もしつつ、ですよね。
新聞や雑誌でキャリアを積んだベテランライターといえどもそうなのですから、文章で稼ぐって本当に大変です。
なのになんで、「ブログを書いて生活していける」って、何者でもない一般人が思っちゃったのでしょうw
おはようございます。
いきなりですが、皆さん。ブログはお金になりません。
私もかれこれ8年ほどブログを書いていて、記事のストックはそこそこあるのですが、ちっともお金を生んでくれません。
一応、広告(Googleアドセンス)は貼ってますが、そこから入る収入は「小遣い程度」「無いよりはマシ」っていう程度。
ブログで稼げないなら、じゃあnote(有料)やThe Letter(有料)に移れば稼げるのかと言えば、それも難しいでしょうね〜。
稼ぐために有料でコンテンツを配信するとなると、今のように「時間があり、気が向いた時にだけ不定期に書く」なんて気ままなことはできません。お金をいただく以上は、「定期的にちゃんとした取材記事を書く」「旬なテーマで読み応えのあるオピニオン記事をほぼ毎日配信する」くらいのことをしなくっちゃね。
実際、課金制で上手くいっておられる方は、皆さんそうしておられます。
上手くいっていると言っても、それ一本で食べていけるかと言えば、心許ない収入にしかなりません。あくまで他の仕事もしつつ、ですよね。
新聞や雑誌でキャリアを積んだベテランライターといえどもそうなのですから、文章で稼ぐって本当に大変です。
なのになんで、「ブログを書いて生活していける」って、何者でもない一般人が思っちゃったのでしょうw
私に関していえば、「実態が分からなかった」からです。
実際にブログで大きく稼いだのは、筆力で勝負したのではなく、「ブログを書けば儲かりますよ!儲け方を教えます!」と言って、法外に高額な情報商材を販売し、その中身がインチキだと分かる前に売りぬけた人たちです。
つまり、煽る側の人間はブロガーではなく、悪質な情報商材屋だったってわけ。
それなのに、多くの不器用だけど最低限の良識はあった若者たちは、自分の凡庸なキャラクターや拙い文章力を武器に生きていこうと試みました。
命綱をつけずにバンジージャンプして、新卒フリーランスという「夢見る無職」になり、「目立って爪痕残そう」と試みて、炎上して黒歴史を残し、1人ずつネットの波に飲まれて消えちゃった。
今回の記事は、そんな「新卒フリーランス(夢見る無職)」だった1人の若者の後日談です。
こちらから→ブログは不労所得をもたらしてはくれなかった
記事中の若者のnoteは、気になる方はご自分でお探しください。
多分、すぐにみつかるでしょう。ただ、見つけたところで課金しないと読めません。
「課金するほどの興味はないかな」って方がほとんどですよねw
彼のnoteを興味深く読んでいた時、たまたまこちらの本も読みました。
「ブログで稼ぐ」ブームの頃に、著者の羽田圭介さんが界隈を見て、その時に感じた違和感や怖さをテーマに書いたんだろうなと思われる本でした。
>>見世物としてのビジネス界を舞台にした地下芸能界のようなものがあることを、華美は最近知った。
『まだ円経済圏なんかであくせくしてるの?』『モノや金にしがみつき排ガスにまみれたタコ部屋で暮らす馬鹿』といった、たまたま目についた挑発的なタイトルの本は、二冊とも末の本だった。
帰宅した華美がネットでムラの動向をチェックしたところ、川井恵子以外にも、見世物ビジネス界の人たちが長野のムラに続々と集結し、皆そろいもそろって、ムラに来ない人たちに疑問を投げかけるような言葉や動画を、都心で働く人たちがつくり支えている情報インフラを用い田舎から発信していた。
無名信者たちも各SNSで、見世物ビジネス界で有名になることを切望しているかの如く、目覚めていない大衆たちを馬鹿にするようなコメントや発信をしていた。
信者たちは皆、ムラを宗教だと決めつけてくる人たちをなにより馬鹿にし、非難している。怒りよりもむしろ、憐れみの態度の方が多く見受けられる。「大衆」という語がよく目についた。ムラに入っていない大衆を、かわいそうなレベルの低い人たちとしていた。
教祖や見世物ビジネス界の人たちの言葉の受け売りコピーしかしていない大勢の自分たちのことを、大衆だとは自覚していないようだった。
これって、どう見てもイケダハヤトと高知の限界集落、そこに集っていた若者たちのことですよねw
「流石は芥川賞作家!」と、思わずうなってしまう表現の鋭さです。
だいたい、タイトルが「Pantom」(幻影、まぼろし)ですから、言い得て妙ですね。
ただ、惜しいかな。この作品、小説としては面白くないんですよ...。
もし面白かったら、もっと売れただろうし、アンチブロガー界隈でも話題になっていたでしょう。
なので、残念ながら「面白いので、ぜひ読んでください」とはお薦めできません。もし気になる方は、お近くの図書館で探してみて下さい。
小説の中で、ムラは崩壊して信者たちは散り散りになります。現実のブロガー界隈も、誰も結果を出せずに崩壊しました。
けれど、あの頃イケダハヤトに憧れて、高知に集まっていた若者たちの人生は続いています。
有料noteを書いて、どうにか文章で食べている若者も、今では全く違う道を進んでいる若者も、ネットから完全に消えてしまった人も、みんながそれぞれに生きている。
「新卒フリーランス」になってしまった若者たちは、とにかく若かったことが救いでした。あれから7、8年経った今でもまだ若いですから、人生のやり直しがきくんですよね。
頑張って欲しいです。
実際にブログで大きく稼いだのは、筆力で勝負したのではなく、「ブログを書けば儲かりますよ!儲け方を教えます!」と言って、法外に高額な情報商材を販売し、その中身がインチキだと分かる前に売りぬけた人たちです。
つまり、煽る側の人間はブロガーではなく、悪質な情報商材屋だったってわけ。
それなのに、多くの不器用だけど最低限の良識はあった若者たちは、自分の凡庸なキャラクターや拙い文章力を武器に生きていこうと試みました。
命綱をつけずにバンジージャンプして、新卒フリーランスという「夢見る無職」になり、「目立って爪痕残そう」と試みて、炎上して黒歴史を残し、1人ずつネットの波に飲まれて消えちゃった。
今回の記事は、そんな「新卒フリーランス(夢見る無職)」だった1人の若者の後日談です。
こちらから→ブログは不労所得をもたらしてはくれなかった
記事中の若者のnoteは、気になる方はご自分でお探しください。
多分、すぐにみつかるでしょう。ただ、見つけたところで課金しないと読めません。
「課金するほどの興味はないかな」って方がほとんどですよねw
彼のnoteを興味深く読んでいた時、たまたまこちらの本も読みました。
「ブログで稼ぐ」ブームの頃に、著者の羽田圭介さんが界隈を見て、その時に感じた違和感や怖さをテーマに書いたんだろうなと思われる本でした。
>>見世物としてのビジネス界を舞台にした地下芸能界のようなものがあることを、華美は最近知った。
『まだ円経済圏なんかであくせくしてるの?』『モノや金にしがみつき排ガスにまみれたタコ部屋で暮らす馬鹿』といった、たまたま目についた挑発的なタイトルの本は、二冊とも末の本だった。
帰宅した華美がネットでムラの動向をチェックしたところ、川井恵子以外にも、見世物ビジネス界の人たちが長野のムラに続々と集結し、皆そろいもそろって、ムラに来ない人たちに疑問を投げかけるような言葉や動画を、都心で働く人たちがつくり支えている情報インフラを用い田舎から発信していた。
無名信者たちも各SNSで、見世物ビジネス界で有名になることを切望しているかの如く、目覚めていない大衆たちを馬鹿にするようなコメントや発信をしていた。
信者たちは皆、ムラを宗教だと決めつけてくる人たちをなにより馬鹿にし、非難している。怒りよりもむしろ、憐れみの態度の方が多く見受けられる。「大衆」という語がよく目についた。ムラに入っていない大衆を、かわいそうなレベルの低い人たちとしていた。
教祖や見世物ビジネス界の人たちの言葉の受け売りコピーしかしていない大勢の自分たちのことを、大衆だとは自覚していないようだった。
これって、どう見てもイケダハヤトと高知の限界集落、そこに集っていた若者たちのことですよねw
「流石は芥川賞作家!」と、思わずうなってしまう表現の鋭さです。
だいたい、タイトルが「Pantom」(幻影、まぼろし)ですから、言い得て妙ですね。
ただ、惜しいかな。この作品、小説としては面白くないんですよ...。
もし面白かったら、もっと売れただろうし、アンチブロガー界隈でも話題になっていたでしょう。
なので、残念ながら「面白いので、ぜひ読んでください」とはお薦めできません。もし気になる方は、お近くの図書館で探してみて下さい。
小説の中で、ムラは崩壊して信者たちは散り散りになります。現実のブロガー界隈も、誰も結果を出せずに崩壊しました。
けれど、あの頃イケダハヤトに憧れて、高知に集まっていた若者たちの人生は続いています。
有料noteを書いて、どうにか文章で食べている若者も、今では全く違う道を進んでいる若者も、ネットから完全に消えてしまった人も、みんながそれぞれに生きている。
「新卒フリーランス」になってしまった若者たちは、とにかく若かったことが救いでした。あれから7、8年経った今でもまだ若いですから、人生のやり直しがきくんですよね。
頑張って欲しいです。