◇変わりゆく景色


こんにちは。
寒いです。1週間前まで夏布団を蹴飛ばしながら寝ていたのが信じられないくらい、一気に気温が下がりました。猫も羽布団に埋もれております。

季節って、こうも急激に変わるものでしたっけ?


最近ずっと忙しくて、気がつけば10月も1週間以上過ぎてしまいました。
なかなかブログが書けません。もし寄稿記事の宣伝が無かったら、多分もっと書いてないですね。


というわけで(どういうわけ?)、寄稿記事が公開されておりますので、まだお読みいただいてない方はどうぞ。

こちらから→有料化してまで花火大会を開催するなら止めてしまった方がいい、これだけの理由


ちょっと今回のは釣りタイトルですかね。「これだけの理由」と言いながら、特に記事内に理由は書いていないので。f(^_^;


お祭りや花火大会の有料化には、様々なご意見があろうかと思います。

「有料化してでも現在の規模を維持して、豪華な花火大会や賑やかなお祭りを開催して欲しい。毎年楽しみにしているのだから」

と考える方々もいらっしゃるでしょう。
私は、

「花火や祭りを観覧するのにちょうどいい場所がほとんど有料化してしまうくらいなら、もう止めちゃったら?それか、拡大を目指すのではなく、適正な規模にダウンサイジングしましょう」

と考える派です。これはお金だけの問題じゃないと思うので。


もし花火大会やお祭りが有料になり、しかも良い場所ほど高額で、その地域の地元民が気軽に楽しめるものでなくなるとしたら、地元民がお祭りや花火大会に協力しないといけない理由って何ですかね?

会場となる場所に住む人たちは、交通渋滞や騒音に我慢して、外から来る人たちが置いて帰るゴミの後片付けをしないといけないのに。
お祭りって、まず第一に「自分や家族が楽しむものだから」「この地域の人たち皆んなのためだから」、開催に協力しなきゃって気持ちが自然と芽生えるものですよね。


でも、その地域に住む人たちが平等に楽しめるイベントではなくなり、住民にとってのメリットが分からなくなってしまったら、イベントへの協力を拒否する人たちが必ず出てきます。
そうでなくても地方は高齢化が進んでいて、騒音問題にうるさくなっているのですから。

あの阿波踊りですら、町内会の反対で演舞場の設置ができなかったくらいです。

こちらから→阿波踊りは「迷惑」?繁華街の演舞場設置、町内会の反対で中止に


まあ、阿波踊りは数年前から不穏なニュースの多いお祭りですけどね。


わが地元のよさこい祭りも、「色々と見直さないと、このままでは保たんやろなぁ」というところまで来ています。寂しいとは思いますが、そろそろ商店街の競演場は減らした方がいいんじゃないかしら。


高知市の中心部から外れた競演場や演舞場は、バスをチャーターできないチームは移動が大変なので、わざわざ踊りに行きません。そうすると見応えがないので、お客さんも集まりません。
踊り子もお客さんも集まらないと、せっかくお祭りのために各商店が食べ物やビールを販売していても、あまり売れている様子がない。

色んな意味でスッカスカの競演場や演舞場の様子は、見ていて寂しくなりました。
もう、踊り子さんたちが歩いて移動できる、街の中心部だけで賑やかにやればいいのではないでしょうか。


この先、参加者減少に合わせてお祭りの規模をダウンサイジングしていくとしたら、最終的に残る競演場と演舞場は、大手筋、帯屋町、京町、はりまや橋、中央公園、高知城、高知駅くらいかなと思ってます。

愛宕商店街、升形商店街、菜園場商店街は、街の中心部から歩いて移動できる距離だけど、商店街そのものが寂れていて瀕死の状態なので、いつまで競演場を設置できるか分からない。
それらの商店街の組合も、組合員の減少と高齢化に歯止めがかからず、いつ解散してもおかしくない。

なので、もし今後もそれらの商店街で競演場を続けるとしたら、商店街組合には運営を任せられなくなるはず。
だけど、組合が会場の設置にお金と人を出せなくなるとしたら、誰が出すの?町内会?地元企業?

企業の体力は削られて、町内会も少子高齢化しているのに、そんなの背負えるかしら?


お祭りも花火大会も、私が子供の頃に比べると格段に豪華になっています。
これまでは一貫して規模を拡大してきたからこそ、豪華になって、見応えが増し、集客力も高まりました。その一方で、運営に人手もお金もかかるようになり、地元住民にとっては大きな負担となっています。

続けていくために観覧席を有料にして、もし金銭面の問題が解決しても、担い手不足は解決しません。
今、地方ではすごい勢いで若者と子供の数が減っていますから。


すぐに答えが出る問題ではないと思います。
きっと、みんな限界まで持ち堪えようと頑張るだろうから、中止や縮小が決まる時は、もう本当に「打つ手なし」ってなった時ですね。


地方の景色は、この10年ですっかり変わりました。
これからの10年では、もっと変わるのでしょう。

好むと好まざるとに関わらず、変化に合わせて生きていくしかないなと思うこの頃です。