F.W.W.
(=FOR WONDERFUL WOrldMAN)
”これまでに出会ってきた、そしてこれから出会うであろう素晴らしい世界に敬意と感謝を込めて、美しい女性をモチーフとしたデザインを通して物語を描いていきたいという想いがブランド名の由来です。”
マコ モリヤス
お歌歌う人です。
よろしくおねがいします。
-
音楽家、画家、モリヤスマコ。物質的価値観が優先されやすい現代社会で、目に計れない サウンドや感覚にも同等の真実が象られていると感じ、そこかしこに散らばる実在へのフラ グを、自らアンテナとなりオートマティスムに写しとっている。
幼少期の頃は、その時々に抱いた感情や空気感をキャラクターに置き換えたり、言葉から 膨らんでいく世界を読み歩いたりと、自分一人にしか感じ知れていないファンタジーな現実 に触れていた。10代に入り、古くからの友人と出会えたかのように自己の深層部との接点 を見つけたのが歌の存在であった。国際言語コミュニケーションを学ぶ大学在学中の21歳の時、世界的なファッション・ディレクター、ニコラ・フォルミケッティ氏によるオーディ ション『POP ICON PROJECT TOKYO』を受け、3000人の中から3人組ダンスボーカルユニ ット”color-code”として選出され、2013年より音楽活動を開始。
パフォーマンスを重ねてゆく中で、ステージ上にいる自分、それを冷静に俯瞰するもう一 人の自分、そして、その二人とは別地点にて、楽曲を通じて流れ込んでくる情報を瞬発的に イメージへと転換させる役割を果たす本来の自分がいることに気づく。その体験(例えば、 交響曲のような壮大なオーケストラサウンドが降り注ぐ時には、蠢く線の映像となって現れ る)をペンでトレースすることで、やがて幼少期の頃からモリヤスが知覚していた現実をも アウトプットさせられるようになる。
色彩を取り入れた2019年からは、無意識または意識的にも、まるで誰かが残した人生を ロードするかのように、不意に頭に飛んでくる15秒程の映像に映るそれぞれの花、風、水、 皮膚といったモチーフが絵の中に登場しはじめている。「”感じる 想う”世界の中だけにい られる。これこそが力の抜けた本来の私だと思っている。描きたいモノは目の前の景色では なく、自分の心に映る真実だと感じるモノ。」と、語るモリヤス。それは、この世界のわか らなさへと手を伸ばし、掬いとろうとダイヴした痕跡ともいえるだろう。
-