転機になったのは、妻が持ってきてくれた「いい先生がいる」というウワサでした。受診して先生の話を聞くと、その理屈が、これまで診てもらったどの医師よりも自分の中で“腹落ち”したんです。
アトピー性皮膚炎の治療は、だいたいステロイド(炎症を抑える強い薬)に頼るか頼らないかに二分されるのですが、その先生は「見た目が大変な時だけステロイドを塗って、治ったと思ったら使わないで」という方針でした。その代わりこれだけはやってほしいといわれたのが「保湿」です。医師がすすめる市販の化粧水と乳液をドラッグストアで購入し、お風呂上がりに塗るようになりました。
私は医者ではないのでわかりませんが、感覚的に両極端なのはあまり信じられなくて、アトピーに限らずなんでも「正解は真ん中にある」というのが持論なのです。だから先生と意見が一致。それで保湿を続けた結果、アトピーが出なくなったんです。あんなにグチュグチュしていた肌が今は跡形もありません。その変化に一番驚いたのは母親です。小さいときからひどい皮膚炎で血まみれだったので、久しぶりに実家に帰ったらびっくりされました。
独白 愉快な“病人”たち
あんなにグチュグチュしていた肌が…証券アナリスト森永康平さんはアトピー“克服”
いまも「保湿」を続けている
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