渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ロードは意外と覚えている(コーナー限定)

2023年11月12日 | open



このワインディングなんですけ
どね。
ここは1977年秋に走りました。
同級生の二輪仲間5人と一泊の
日光
ツーリングの時に。

ある誌面でこんな紹介がされて
います。
全国各地の快適ワインディング
峠を紹介するページで。


「生活道路からだんだん山越え
に入っていくため少しずつ気の
血が高まる。意地悪なカーブが
少なく、安心してバイクを寝か
せて曲がれるカーブがつながる
ので、曲がっているという醍醐
味が感じられるのが魅力となっ
ている」

これね、その通りなのですが、
快適だから快速でいけるから
と調子こいてると、
とんでも
ない事になります。

私が走った時、私は前から3番
目のポジションで走行した。
前走者は2台でかなりのハイペ
ースだが、私もそのすぐ後ろに
つけていた。
で、この画像の登り側一番最初
左コーナー。
前の奴(のちに国際A級)より
かなり速い速度でやや遅めに
ブレーキングしながらインに
つけたのね。筑波1ヘア
のイン
刺しのように

そしたら、旋回中にどんどん
アウトに
膨らむの。
生まれて初めて公道のコーナー
でオーバースピードによるセン
ターライン越えをしてしまった。
あれ、対向車が来ていたら正面
衝突で死んでいた。
かなりのバンク状態でそれなの
だから、多少ラインを変えても
回避は無理。
そして、結局前の2台にパァーン
と次の右までの短い直線で離さ
れてしまった。


快適走行できるワインディング
だからと、超過著しい速度で
走るとかなり危ない。
ほんのタイヤ1本、否、半分の
ライン選択のミスで思わぬ軌跡
を描いてしまうから。
まあ、17歳の若気の至りなのだ
けど、死なずによかったと思っ
た次第。
道路自体はとても快適でした。
俺らが走った時は有料道路でし
た。
新たに前年から通れるように
なったばか
りで、路面状態は
極上だった。

今でも路面状態やコーナーレイ
アウトは具に覚えている。
今から46年前になるのに。
乗り屋てのは結構そういうもん。
一度走ったロードは、無理に覚
えずとも、記憶の抽斗に整理さ
れて収まっている。
あくまで「乗り屋」はね。
レジャー二輪移動者はたぶん
走るのとは別な目的で二輪車
を利用しているのだろうから、
ロードの記憶などはほぼ無い
のではなかろうか。
そもそも、レジャーさんたちは
運転や走行には集中してないし。
走行技術の上達や上昇や昇華や
発展とは
無縁で、ず~っと同じ
位置、
同じレベルにいる。現状
保持。

そして、それでいいと思ってる
から、走行についての研究や
努力も全くしない。
要するに「走り」を楽しんだり
極めたりするのとは全く別位置
にいて、二輪を別目的に流用し
ている人たち。
当然、走り人(びと)でも乗り
屋でもない訳で、二輪に関する
アプローチが全く違うので、私
個人は移動用手段やレジャーや
動画アップ儲け集客集金の道具
として二
輪を流用する人たちと
は、根本
の部分では相容れない
と感じる。

なので、「オートバイは楽しい
よ~」などというところで交わる
つもりは、ロード上ではさらさら
無い。
ただ、動画とかは観てると娯楽
としては面白いけどね。
それでも、くっそ面白くもない
くだらない事をしゃべり続ける
人たちの動画は見てそれだった
ら1分で閉じる。益なしだから。






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