渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

右直事故で死亡

2023年11月12日 | open

【事故】バイクと軽自動車が
交差点で衝突 バイクに乗っ
ていた21歳男性が死亡



また二輪乗りが右直事故で死亡
した。

二輪車と四輪車の右直死傷事故
は年間約2,500件。
のべにすると1日約70名が死傷
している。

四輪車運転者は二輪車を発見で
きない、として二輪車は運転し
たほうがよい。
そして、交差点で停止して右折
しようとしている四輪車は、二
輪車が直進して来ようがおかまい
なしでまず100%に近い四輪車は
右折する、と二輪運転者は考える
べきだ。
道交法がどうだとかは関係ない。
直進が優先だ云々は関係ない。
そんな事を言っても事故は防げ
ない。

右直事故は、二輪車と四輪車の
双方が交差点で十二分に安全確
認をしていれば防げる。
二輪車の側からすると、規制速
度、法定速度以下で遵法走行し
ていても、突然目の前に壁が
出現したら必ず激突する。これ
はもう必ず。
これは二輪の側からは防げない。
四輪車の運転者次第だからだ。
かといって、未然に防ぐ方法も
無い事は無い。
それはやはり遠方と周辺をよく
見て、対向車の動きに注意する
事だ。
車の動き方、様子、運転者の
表情等を確実に目視で捉える。
それでも防げないのが右直事故
なのだが。

右折四輪車の運転者が右しか
見ていない場合には、二輪車
側は予測もできる。
一番危ないのは、右折四輪車
が一度右折しかけて止まった
時だ。
そこを二輪車が通り過ぎようと
すると突然右折するケースが
ある。
これはまず激突する。
四輪運転者の全員が同じ事を
言い分として言う。
「先に曲がれると思った」
と。
二輪車は小さいので遠方にまだ
いると目測を四輪運転者が誤っ
たのだ。

右直事故の四輪車側の言い分を
分類すると凡そ以下のようだ。
・二輪車に気づかなかった
・二輪車がまだ遠いと思った
・先に曲がれると思った
いずれにしても、このような判断
で急に右折するのだから、二輪
直進・四輪右折の衝突事故は無
くならない。
また、二輪車のほうも、「先に
進めると思った」というのが
大半だろうが「右折に気づかな
かった」「いきなり曲がって
来た」というのも多い。
つまり、二輪車も四輪車も共通
した認識なのだ。
・気づかない
・まだ遠い
・先に行ける
この認識を二輪も四輪も双方が
改めないと、右直事故は減少し
ない。

目の前に突然予兆もなく四輪が
現れたら二輪は止まれませんよ。
交差点の中で。
私はそれで死にかけた。
3ヵ月寝たきり、半年入院の
厚生省認定の後遺症付きの身
体となった。
退院後はリハビリをしながら、
膝と関節の医療具足を装着し
たまま、すぐにまた二輪に乗
り直したけど。
失うものは多かったが得たもの
も大きかった。
得たものでは、交差点での事故
回避の具体的な注意点だった。
そして最大に得たものは命だ
った。
しかし、死ななかったのは
たまたまだ。
相手の車のボンネットはへしゃ
げて「へ」の字に曲がっていた。
あれが四輪がバンだったり、ト
ラックだったり、軽自動車の
側面だったりしたら「壁」な
ので、まず死んでいた。
私はボンネットを超えて空中
を飛んで20メートル程先に転
げ落ちたから命だけは助かった。
空中で丸くなって着地に備えた
が、やはり正面衝突のダメージ
深刻だった。
ちょうど40年前のちょうど今頃
の事だ。
場所は横浜。

皆様も、どうかご注意ください。

二輪車も四輪車も。
四輪運転の方は、右折時には
十分すぎる程に対向車線を確認
してください。
そして、二輪車を現認したら、
たとえ遠くに見えても、それは
誤認なので通過するまで待って
ください。
二輪運転者の方は、対向車線の
四輪はまず確実に先に曲がろう
とするものだと思って注意を
してください。






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