完了しました
さいたま市のJRさいたま新都心駅周辺を舞台に、5日開催された自転車ロードレース「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」。9回目となる今回も、会場には大勢のファンが集まり、国内外のトップライダーたちの熱戦に声援を送った。メインレースでは、2020、21年のツール・ド・フランス本大会で総合優勝したタデイ・ポガチャル選手(25)(スロベニア)が、初出場初優勝を果たした。
最終盤で加速 「狙い通り」
注目の初出場選手として大会に臨んだポガチャル選手は、トップでゴールラインに飛び込むとVサインを高々と掲げて喜んだ。
レース前半では第2集団にとどまり体力を温存した。終盤の16周目で一気に加速し、残り2キロ付近でセップ・クス選手(米国)との一騎打ちに持ち込んだ。ゴール手前250メートル付近で車体を左右に振りながらさらにスピードを上げて勝負を制し、「狙い通りのレース運びだった」と試合巧者ぶりを見せつけた。
ツール・ド・フランス本大会で総合優勝2回、区間通算11勝を挙げ、今年の本大会でも2位となった実力者。試合後の記者会見では「さいたまスーパーアリーナの中や、アンダーパスを走る、楽しいコースだった。日本での忘れがたい思い出になった」と語った。
個人タイムトライアル 藤田再びパラ最速
市街地の約3・1キロを順番に走り、タイムを競う個人タイムトライアルでは、パラサイクリングと男子ジュニア、女子の各部門から計15選手が出場した。
パラサイクリングでは、事故で両膝の下を切断し、義足でレースを戦う藤田征樹選手(38)が前回大会に続いて最速タイムをたたき出した。前回大会よりも13秒18速い4分13秒13を記録し、「コンディションが良く、いい走りができた。パラ選手を見て、自転車の新たな楽しみ方を知ってほしい」と述べた。
男子ジュニアは、北海道科学大学高校3年の渡辺一気選手(18)が全部門中トップの4分4秒45でゴールした。「国内大会でここまで応援をもらいながら走ったのは初めて。自転車ファンが日本にもたくさんいることを実感できた」と喜んだ。
女子トップは、京都府立北桑田高校3年の岡本美咲選手(18)。今年6月のジュニア全日本選手権のロードレースを制した実力の持ち主で、「苦手のカーブが多いコースで苦労したが、大観衆を前に走れて楽しかった」と笑顔だった。