完了しました
自身の支持者について「マザームーンの故郷を散々おとしめている人たち」とし、「なぜ私どものような某国の宗教勢力と強くつながっている政治家を支えるのであるか」「矛盾が生じている」と発言させた。
マザームーンとは、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のトップ、韓鶴子総裁への賛辞を込めた呼び名とされる。宗教勢力とのつながりを認めるような発言をさせ、「支持者が私を妄信してくれたおかげで、長期政権を確立できた」とも述べさせた。
この偽動画を投稿したのは兵庫県の男性(25)だ。
今年6月末にアップした別の偽動画では、安倍氏にロシア国歌を歌わせ、「(c)内閣広報室」の文字が入った映像も使用。首相官邸がホームページで公開している安倍氏のスピーチ動画が加工されたとみられる。今月5日には、安倍氏と旧統一教会の幹部夫妻が親子という設定で、一部をアニメ化した偽動画もネットにアップした。
一方、今年3月には、菅義偉・前首相の偽動画を投稿。菅氏に「失敗に失敗を重ね、日本中を敵に回してしまった」などと発言させている。
■パロディー
政治家の偽動画を巡っては今月初旬、日本テレビのニュース番組を悪用し岸田首相に卑わいな発言をさせた偽動画がX(旧ツイッター)で拡散した。作ったのは大阪府の男性(25)で、安倍氏の音声を学習させたデータをネット上で公開していた。
安倍氏の偽動画を作った兵庫県の男性は昨秋、このデータを利用。その後、ネット上で偽動画の作り方を調べ、記者会見の動画などを生成AIに学習させた。安倍氏の偽音声に変換するソフトなどを使い、AIで口の動きをセリフに合うように加工して作り上げたという。