6月22日公開の「ある町の高い煙突」という映画はご存知ですか。
この映画は、主演の井手 麻渡さん、ヒロイン役の小島 梨里杏さん、吉川晃司さんといった方々のキャスト、松村克弥監督のもと撮影されました。
茨城県にある日立鉱山の大煙突がモデルとして描かれています。
そして、全国公開に先立ち、6月9日(日)に茨城県の日立市民会館で映画上映が行われました。
ある町の高い煙突映画公開 映画公開日とあらすじは?
「八甲田山」「劒岳 点の記」の原作で知られる昭和の文豪・新田次郎氏によって描かれた、およそ100年前、明治38年の茨城県にある日立鉱山の煙害から始まった物語です。
公開日は2019年6月22日(土)からになっています。
茨城県では、6月14日から「ユナイテッド・シネマ水戸(JR水戸駅南口)」と「シネプレックスつくば(つくばYOUワールド内)」で先行ロードショーされています。
『八甲田山死の彷徨』『劒岳 ―点の記』などで知られる文豪・新田次郎は、1969年に発表した小説『ある町の高い煙突』(文春文庫)の後書きで「日本は世界一の公害国であり、あらゆる種類の公害が発生し、そしてひとつとして完全に解決したということを聞いた事のない奇妙な国である」と指摘している。
続けて「公害は、もともと人間が作り出すものが圧倒的に多く、被害を蒙るのも結局は人間である。公害を解決せんがためには、まず人間の考え方を改めねばなるまい」と書いている。
そんな彼が、茨城県の日立市天気相談所所長の山口秀男氏から聞いた「日立鉱山の煙害問題について、鉱山側と被害者側の農民とが、互いに誠意を持って、忍耐強く交渉にあたって、ついにこの難問題を解決したという夢のような話」に感銘を受けた。それをモチーフに書き上げた小説が『ある町の高い煙突』である。
その小説を実写映画化した作品が本作。6月14日よりユナイテッド・シネマ水戸、シネプレックスつくばといった舞台となる茨城県で先行公開される。そして6月22日から有楽町スバル座ほかで全国公開される予定だ。煙害をなくそうと命をかけて環境破壊と闘い、誇りを守るために立ち上がった若者たちの姿を描き出している。
■日立鉱山の煙害問題とその解決策を描く
物語の舞台は、1905年に開業した日立鉱山。豊かな銅の埋蔵量を誇った日立鉱山は、軍備拡大による日本の産業の近代化という時流にのり、開業からわずか数年で日本有数の銅山に成長した。だが、鉱山での銅の生産量が増加することに比例して、周辺地域におよぼす煙害が本格化。鉱山から排出される亜硫酸ガスは、周辺の草木や農作物を枯らせるなど、甚大な被害をもたらした。
そんな惨状を目の当たりにし、立ち上がったのが、旧制一高に合格して外交官になるという夢を捨て、村に残ることを決意した地元の若者・関根三郎(農民側の代表として煙害問題に立ち向かった関右馬允がモデル)である。
主人公・関根三郎には、俳優・仲代達矢主宰の無名塾の舞台を中心に活躍し、映画『抱きしめたい』などにも出演する井手麻渡。そして、企業・日立鉱山側の交渉役として、三郎と熱い友情を育むこととなる加屋淳平に渡辺大。その他、仲代達矢、吉川晃司、小島梨里杏、伊嵜充則、螢雪次朗、小林綾子、石井正則、大和田伸也、六平直政、渡辺裕之、斎藤洋介ら実力派俳優が勢ぞろいしている。
監督は、東日本大震災の復興支援映画として完成させた『天心』や、おびただしい若者達の命を奪った小型特攻機「桜花」を題材に描いた『サクラ花─桜花最期の特攻─』などで高く評価される松村克弥が務めている。度重なる煙害に農民たちが蜂起した足尾銅山のような悲劇を、なぜこの日立鉱山では克服することができたのか、実話をベースにその問いかけに応える骨太の人間ドラマとなる。
引用:東洋経済ONLINE
この映画では、煙害問題が主となっていますが、環境問題は現代でもいまだに種類もたくさんあり、なくなることがありません。
あまり身近には感じられないような話ですが、現実的にはわたしたちももっと関心をもって考えていかなければならない問題ですね。
ある町の高い煙突の映画ロケ地はどこ? 目撃情報からリサーチ
この映画のロケ地は、モデルが日立の大煙突ということで舞台は茨城県日立市になります。
日立市はわたしも行ったことがありますが、町全体が工業を思わせるような少し独特な感じのある町です。
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