すっかり暖かく汗ばむほどの気温になったと思ったら、寒の戻りによる寒暖差。メンタルと体調に大ダメージを食らう季節ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて、今回はハウリング川柳ということで紹介していこうと思うのですが、そもそもハウリング川柳とは何なんでしょうか。知らなくて当然、私の造語です。説明します。

 ハウリング川柳とは？

 ゲイ向けマッチングアプリ 9monsters(通称:ナイモン)において、周りのユーザーに自分が何を求めているかをアピールできる機能が「ハウリング」です。短い文章で周りにいる人にアピールするのですが、その文章は多種多様。ただ単にヤリたいだとか、遊びたいだとか、一緒にご飯に行きたいなど、目的に応じて使われています。 その一覧を眺めていると、時々リズムが5･7･5になっているものがあります。ただの偶然でしょうが、それは妙に面白く、目を惹くリズム感があります。私はこれをハウリング川柳と名付けました。偶然と人の欲望が織り成す絶妙な詩性、そこにハウリング川柳の面白さがあると思います。

 今回は初回ということで、5句紹介します。なお、性的マイノリティが利用するアプリという性質上、個人が特定できないように配慮しております。また、かなり露骨な性的表現があるため、苦手な方は閲覧をお控えください。

エントリーNo.1

 非常にオーソドックスな川柳。年下の相手を募集していることが分かりやすく、最後の絵文字が焦りや謙遜を感じさせる。年下の人ではなく、年下の「方」と言っているあたりにも、作者の控えめで丁寧な人柄が滲み出ている。

エントリーNo.2

 こちらも分かりやすい川柳。趣味の合う彼氏が欲しいという内容で、ユニバやディズニーといった遊園地が好きなことが伝わってくる。敢えてのひらがな表記が作者のあどけなさ･若さを感じさせる。

エントリーNo.3

 これぞハウリング川柳という内容。日程･場所･希望する内容を全て詰め込んだハッピーセット。リズムもとても良く、かなりの高評価。卑猥な内容ながらも、最後の絵文字で少し恥じらいを持たせている点も見逃せない。

エントリーNo.4

  ４句目にして英語川柳のエントリー。後半を意訳すると「俺のア○ルをめちゃくちゃにしてくれる野郎を探してるぜ！ 」といったところか。英語の場合、575のリズムは大体で問題ない。日本語では描写しきれない独特の表現に可能性を感じる。

エントリーNo.5

 最後にかなり強めの川柳が登場。性癖を全面に押し出したパワータイプの川柳。「き」で終わる言葉の繰り返しにより、韻律が整っているのが高評価。何かの標語になってもおかしくない。(おかしい)

 以上です。ゲイの皆さんはよかったらハウリング川柳を探してみてください。何かの間違いでノンケさんがこの記事を読んでいた場合は、面白半分で登録するのはやめてくださいね。それでは、第2回ハウリング川柳(未定)でお会いしましょう。