社会心理学から導き出された
人の承諾・行動のカギをにぎる
6つの影響力の原理。
- 1. 返報性 (reciprocation)
- 2. 希少性(scarcity)
- 3. 権威 (authority)
- 4. コミットメントと一貫性 (consistency and commitment)
- 5. 好意 (liking)
- 6. 社会的証明 (social proof)
そして今、第7の原理が加わる。
世界中でロングセラーを続ける『影響力の武器』に、“第7の武器”が登場。
人を、社会を、そして世界を動かすメカニズムを自分のものにできる。
時代に即した用語にアップデートし、さらに事例・文献も追加した。
3つの特色
1. 人を動かす「7つ目の原理」が登場
これまで紹介されてきた6つの原理「返報性」「希少性」「権威」「コミットメントと一貫性」「好意」「社会的証明」に加え、新たな承諾誘導戦略の原理が登場。この新たな原理が、ビジネスや政治、スポーツそして紛争解決など、世界中のあらゆる場面でその力を発揮している様を、あなたは目にすることだろう。社会心理学理論が導く「影響力」について、前版同様、知的好奇心をくすぐる多数の事例が、より大きな視点で社会を、そして世界を考えるきっかけを与えてくれる。
2. ネット社会で活用される「影響力」を紹介
新コーナー「Eボックス」では、SNSやEコマースなど、インターネットの世界で活用されている「影響力」について紹介する。ネット広告、ショッピングサイトの口コミなど、普段から目にすることの多い具体例を使って、使用方法や効果までわかりやすく解説している。承諾誘導戦略が身近なところにどれほど潜んでいるのか、これを読めば一目瞭然でわかるだろう。
3. 事例・実験研究紹介がさらに充実
これまでも承認誘導戦略に関する多くの事例・実験研究を紹介してきたが、今回はさらに原註を大幅にアップデート。本文で説明している研究の補足にとどまらず、その他の関連研究についても多数紹介している。2020年の研究など、最新の知見までしっかりと網羅されており、学術的観点からも「影響力の武器」について知り、さらに深く理解を深めたい人にはぜひ読んでほしい。
第三版との違い
- 人を動かす第7の原理が登場
- インターネットでの影響力の活用を紹介するコーナー「Eボックス」
- 事例・文献の差し替え
- 時代に即した用語にアップデート
- 原注・文献が大幅増量されたため、PDFでのダウンロードに変更
[第三版]もこれまでと変わらず数多くの学びを与えてくれる
影響力の武器[新版]が個から社会、世界へとその対象を広げているのに対し、
影響力の武器[第三版]は個から個への心理的な力についてより深く解説した1冊として今後も皆様の役に立つ日を待っている。
紙幅の都合上[新版]で新しい事例を掲載するために入れ替えた事例もいまだに有効であるし、
また、[新版]で別のコーナーと差し替えになった「設問」を利用すれば理解度をより深められる。
影響力の武器シリーズを[新版]で初めて知った方にも読み比べることによりこの書籍の積み重ねてきた年輪を感じていただけるはずだ。
目 次
第1章 影響力の武器―説得の(強力な)七つ道具
- クリック・実行
- 思考の近道に賭けて単純化する
- 誰が得をしているのか
- 柔 術
- まとめ
第2章 返報性―昔からある「ギブ・アンド・テイク」だが……
- 返報性のルールはどのように働くか
- 譲り合い
- 防衛法
- まとめ
第3章 好 意―優しそうな顔をした泥棒
- 第3章 好 意―優しそうな顔をした泥棒
- 好意から利益を生む
- あなたを好きになるのはなぜ? その理由を考えてみよう
- 防衛法
- まとめ
第4章 社会的証明―真実は私たちに
- 社会的証明
- 効果を最適化する条件
- 大きな間違い
- 防衛法
- まとめ
第5章 権 威―導かれる服従
- 権威の持つ影響力の強さ
- 盲目的な服従の持つ魅力と危険性
- 中身ではなくうわべ
- 確かな権威
- 防衛法
- まとめ
第6章 希少性―わずかなものについての法則
- 希少性―少ないものがベスト、失うことはワースト
- 心理的リアクタンス
- 最適の条件
- 防衛法
- まとめ
第7章 コミットメントと一貫性―心に棲む小鬼
- 流れに沿って進む
- コミットメントが鍵
- 頭で考えることと心で感じること
- 防衛法
- まとめ
第8章 一体性―「私たち」とは共有された「私」のこと
- 一体性
- 一体性 その1-共に帰属していること
- 一体性 その2-共に活動すること
- 一つになる
- 防衛法
- まとめ
第9章 手っとり早い影響力―自動化された時代の原始的な承諾
- 原始的な自動性
- 現代の自動性
- 近道は神聖なもの