■2013年08月12日(月)10:22
交響曲第五番「韃靼人の踊り」
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 | 初版:2013年8月11日(日) 参加:コミックマーケット84 B5サイズ 32P イベント頒布価格500円(18歳未満の閲覧禁止)
通販:メロンブックス特設ページ
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チャイナドレスが描きたい。それも刺繍がいっぱいついてるやつ!
前段階として、森薫の『乙嫁語り』を語るスレを覗いていて「こういう遊牧民の生活とかいいよねえ。あとオリエンタルとかエスニックとかなんかそういう感じ」というボヤけた構想をもち着想に至った経緯があります。初期段階ではどちらかというと真面目な話でした。いくさで夫を亡くした寡婦の営む宿に流れ者が辿り着いて、過去の話をするうちに一晩だけの恋をするとかそんな感じの。軌道修正されたのは資料を漁っていてトルコ系の民族の話を見ているうちに「じゃあトルコ風呂の話だな」と考えを翻した結果によります。トルコに風俗としてのトルコ風呂はありません。トルコ国民の皆様には申し訳ない。偏見であることは明記しました。
「乾燥地帯を旅する男」「迎え入れる売春宿」という流れの話で、筒井康隆の『旅のラゴス』と酒見賢一の『後宮小説』の内容を思い出し、パロディではないけど一部オマージュとしてその内容を紹介するか、と、『薬菜飯店』の毒液を膣内射精される中華娘へのオマージュも含めて登場人物はデザインされました。カカラニとニキタというヒロインは『旅のラゴス』に搭乗するラゴスの旅の道中に出会った花嫁のふたりの名前です。キャラ的な関連性はありませんが。名前は出していませんけど竿役の男も「ラゴス」という名前をもっているはずです。
白黒のメリハリとチャイナドレスの柄は手描きにこだわろうと、時間はかかりましたがシコシコと描き込みました。熱意はある程度エロさとして伝わったのではないかな……と願っております。 | | |