渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

キャスティング練習

2023年11月07日 | open




フライキャスティングの練習
はどこですればいいの?
という問題に悩む人も多いか
と思う。
私は、鉤のフックをカットした
物にフライを巻いて、そして
近所の広い芝生の公園で練習
した。
フルラインキャストが出せる
ようになったのはそこでだ。
練習には7番ロッドのオービス
を使った。
広い実釣練習ポンドでは4-5番
ダイワ。
実戦渓流では4番バンブーと
#3-4ウエダを愛用していた。
一番アクションが良かったの
がウエダの廃盤モデルで、こ
れはそれまで使ったあらゆる
フライロッドの中で最高の
動きだった。

東京時代にはフルラインキャスト
はできなかったが、地方に転勤
転住してから練習してできるよ
うになった。
飛ばせるのは50ヤード位か。
前後合わせて30数メートル程
どライン出して振る
事になる。
シュート後はラインが出きって
バック
ラインまで出てチーッと
リールが鳴って出て自然に止ま
るまで。

ただ、実践渓流では25ヤード以上
のフルラインを出せる場所は殆ど
ど無い。出せる場所があっても、
渓流では距離がありすぎてドラグ
処理ができない。湖とかの止水で
ないと。
一番使う距離は15~20メートル程

ではなかろうか。
磯の投げでは120メートル程の投げ

はよく使うが、渓流では20メートル
以内が勝負圏だ。18メートル前後
の近距離が一番多い。野球のマウ
ンドからキャッチャーまでの距離。
弓道の的までの距離。
だが、フルラインを出せる腕が
あるのと無いの
では、実釣にお
いては大きくスキル比
が異なる。
また、ロールキャストやその他
多くのテクニックが実践渓流で
は生きてくる。
芝生の上で20メートル程先に空き

缶を置いて、そこにフライをシュ
ートインさせる練習もかなりやっ
た。
あと、アメリカ人が殆ど知らない
ようなテンカラ風に短距離で叩く
釣りも渓流の源流域ではかなり
有効だ。

フライフィッシングの釣果の決
め手はキャスティングと流し方
とフライの選択に尽きる。
先行的パイロットフライでの反応
を見て、流れと鱒の摂餌を読む。
あまりピタリとした形のフライ
よりも「迷わす」フライを巻い
たほうがよく釣れる。
鱒族は鯉族と違い、見切るので
魚との駆け引きになる。
人間の側の英知と魚の側の命
がけの生存力との勝負。
ただし、ほとんどの西洋毛鉤師
が鱒はリリースするように私も
ほぼリリースする。
しかし、キャッチ&リリース
絶対主義ではない。
1~2尾獲って食す時もある。
だが、殆どがリリース。
スポーツフィッシングだからだ。
ヘラブラ釣りのようなもの。

釣りは餌釣りが10釣れるとする
とルアーが6、フライが3とか
言われている。
私の場合はフライで10近く釣っ
ていた。同行者総数5人で島根
のやや広い渓流を釣り上がった
時も、私は一番最後尾の配置と
なったが私が一番数を釣った。
先行者は初心者ではない。ベテ

ランばかりだ。
私がフライフィッシングで釣れ
るには理由がある。

それは秘密(笑
ヒントとして、狙い目は抜刀術(笑
抜きは逃さない。


峠の走りと同じで、一度遡上した

渓流はポイントを全て記憶して
いる。渓相から流れの詳細まで。
剣術では見の眼弱く観の眼強くが
セオリーだが、現場フライフィッ
シングでは両方を瞬時にパッパと
切り替えて使う。
オートバイでの峠の走りはほぼ
観の眼を使う。
二輪走行でも、ロードの状態は

どこどこでどう、とほぼ全て覚
えている。
それは毛鉤釣りもモーターサイ

クルでのロードライディングも
どちらもスポーツだからだ。
剣道経験者は知っているだろう。
対戦相手のすべての剣筋と試合
状況はつぶさに覚えている事を。
記憶できない者は、いつでも

いきあたりばったりなので強く
はなれない。当然巧くもなれ
ない。学習能力が低いからだ。
だが、それを向上させる方法も

ある。
そういうのは学問の勉強と同じ。
数やれば理解できたり覚えられ
るというものではない。
脳裏に記憶させる方法というも
のがあるのだ。それは術。
なので学業も学術と呼ばれる。

釣りもロードの走行も同じで、
その分野の知力を動員する。
バカでないと毛鉤釣りも二輪
走行も
できないが、本馬鹿に
はできない。




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