三浦春馬さんにインタビュー

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三浦春馬さんにインタビュー

大切なのは、海で過ごす時間
波にうまく乗れる人間じゃないと

 映像だけでなく、舞台にも活躍の幅を広げる三浦春馬さん。この冬挑むのが、劇団☆新感線の「ZIPANG PUNK ~ 五右衛門ロックIII 」。2008年の初演以来、劇団の代表作ともいえる人気シリーズで、三浦さんは今回が初参加。近年の新感線作品はすべて見ていて、「好きな先輩たちが出演していて、本当にカッコよくて。出ることが決まったときは、思わずニヤニヤしました(笑)」と話す。三浦さんの役は京都所司代盗賊目付・探偵方、明智心九郎。空海の埋蔵金をめぐり、古田新太さん演じる石川五右衛門とのやりとりも見どころに。

 劇団の看板役者でもある古田さんについて、「力を抜いていても、決まるところは決まるしカッコイイ。あの魅力をずっと見ていたいし、自分もそうなりたい」。過去に出演した地球ゴージャスの公演では、ダンスのキレと歌唱力で高い評価を得た三浦さん。新感線で楽しみにしているのは殺陣。「殺陣は好きなので、強い役のほうがうれしいですね。ロックな歌も好きなんです。でも、最近“あなたの中に、ロックな要素はまったくないよね”と言われて、ショックで。けっこう、落ち込みましたね(笑)

 多忙な毎日をリセットしてくれるのは、サーフィン。「波はいつも違うし、同じ場所にいても同じ波がくることはなくて、それに適応していくことがうまくなる秘けつ。ある人から“人生に置き換えて考えてみても、適応していくのは大切だし、波にうまく乗れる人間じゃないと上には行けないよね”と言われて。もっと海が好きになったし、今の自分にとって、海で過ごす時間はとても大切です」。最後に、「この公演が終わったとき、本当にすごかった、と言われるように頑張ります」と締めくくってくれた。

三浦春馬

新感線☆RX「ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックIII」東京公演は、渋谷の東急シアターオーブで12月19日(水)~2013年1月27日(日)
www.goemon3.com

PROFILE

1990年4月5日、茨城県生まれ。AB型。1997年朝の連続テレビ小説「あぐり」でデビュー。2007年映画「恋空」で、第31回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ドラマ「ブラッディ・マンディ」シリーズ、「大切なことはすべて君が教えてくれた」、舞台「星の大地に降る涙」「海盗セブン」と幅広く活躍中

撮影/黒澤義教、取材・文/石黒香、ヘアメイク/西岡達也(ビタミンズ)、スタイリスト/高橋毅(N・E・W)

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