2006年 11月 29日
第45回運営会議のまとめられた「ぷらっとこうちの意義と今後の方向性について」について、運営委員の方たちが協議していたのは運営会議の公式の場だけではなかったことが明らかになりました。 この会議の配付資料から第44回から第45回運営会議が行われる間に、県庁5階会議室の使用申請を管財課に対して「業務打ち合わせ」と偽り欺いて会議室を使っていたのが、運営会議の議長、副議長が(民間人を含む運営会議の委員だけに)呼びかけた任意の「今後の方向性を考える会」という会議名が新たに突然出てきました。 運営会議の議長は政策推進課企画監である県職員であり、副議長は民間の人たち(2人)です。 その人たちが呼びかけた、ぷらっとこうちの運営について特定の者だけが任意に集まって意見を交わす集まりに、県財産の県庁本庁5階会議室を使用していたものと思われます。 (これについては公文書開示請求を行っています。) そのような県職員以外の民間人(事業者を含む)も自由に、しかも任意に県庁の営業時間後も出入りできるのが、堂々と認められていたことに、私は大変驚きました。 運営委員の中には県の物品や工事入札にも参加するような会社の従業員や経営者も含まれているのはないでしょうか。 県庁各課室は営業時間後は、きちんと鍵がかけられているのでしょうか。 誰か常に外部侵入者がいないか、チェックされているのでしょうか? 県職員以外の民間人含む任意の集まりの会議室使用に関して、どこの部署が、課が管理上の責任を持つのでしょうか? 県庁にはたくさんの機密や個人情報や行政の情報、工事入札に関わる極秘情報などが担当の県職員の机の周辺や書棚、事務所内に多数存在します。 自由に出入りできたということは、つまりそうした書類や情報を自由に入手できる機会を提供したことになるでしょうか。 しかも自由だから誰がいつ県庁内に入室して退出していったのかはわからない、ということは大いにありえます。 仮に管財課に対して不正使用の申請が行われ、目的以外に会議室の使用方法がずさんであったということは、こうした危険を招いていることになります。 管財課がどれだけ会議室の真正な使用結果を検証できているのかはわかりません。 申請に対し、使用後は一切その内容を確認し検証していないのでは?とも聞きます。 (これについては公文書開示請求を行っています。) 運営会議のやりとりで気がついたこと 運営委員のある一人からは、良識を持って3ヶ月の閉鎖に関して運営会議としてお詫びすることの文章を入れてたらどうかとの提起も出されていましたが、上記提案書の原案づくりに携わっていた県職員からは、その意見に関して耳を貸さないほどの「却下」との見解が強硬に述べられていました。 しかも、その理由としては「私たちはこれまで非公式の場、つまり管財課へは「業務打ち合わせ」として会議室の使用をしておきながら、非公開の密室の場や運営委員だけが参加できるMLなどでこれまでずいぶんと協議してきたから、今頃になってこの提案書の内容について今頃意見するのはおかしい。」などと、運営委員である県職員Y氏から反論が運営委員のある一人に行われていました。 一般参加者を寄せつけない議論をいくら重ねてみたものの、その結果としてこれだけ低次元の内容の結論や逃避行的な放り投げで、後始末すらせずに、しかも誰でも気軽に参加できる「掲示板」機能を凍結あるいは削除して、一部の管理者だけが参加や発言を規制、承認できる「会議室スタイル」だけしか、今後は認めないやりかたは、どう考えても橋本知事の提唱する「開かれた県政」「県民と向き合う県政」「協働の場」の姿勢からは到底結びつきません。 そういう考え方でありながら、ぷらっとこうちに参加していた県民に対して「協働」の持つ意味をわかっていないなどと愚弄すらしているのです。 つまり愚かなことに、運営委員である県職員Y氏自らが、ぷらっとこうちの参加者本位の掲示板型HPではなくて、協働の場ではなくて、あくまでも運営委員だけのシステムであったことを露呈し、密室での協議や打ち合わせと称した秘密会議があったことが、これからもうかがい知れます。
by ziyuu3
| 2006-11-29 22:36
| 高知県の公共掲示板
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アバウト
自由民権発祥の地、高知県が運営する電子掲示板で、ある県民の発言する権利が一方的に奪われたことに端を発し、陳情書提出や住民監査請求、住民訴訟が次々と起こる。県と県民との協働とは何かを問う記録である。 by ziyuu3 カレンダー
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高知県行政経営改革室(当時の所管)より突然に配達証明で送られてきた書類(3年前のもの)
【これまでの経緯】※近いものから順に。 平成19年10月2日 県は、県政への県民参加を目的に開設した電子掲示板「ぷらっとこうち」の廃止を最終的に決めたが、県議会議員の委員からは批判が続出。執行部の総括不足も露呈する結果となった。 平成19年2月6日 事件番号 18行ウ第21号「ぷらっとこうち」管理委託訴訟の公判が行われる。次回で結審されるようだ。 平成19年1月22日 ぷらっとこうち停止措置にかかる住民監査請求に関する請求人及び執行機関の陳述が行われる。 平成18年12月28日 ぷらっとこうち開設費用の返還を求める住民監査請求書が受理される。 平成18年12月20日 「ぷらっとこうち」管理委託訴訟の裁判の第二回目の口頭弁論が高知地裁で行われる。 平成18年12月11日 「ぷらっとこうち」書き込みの再開について元運営委員2名を含む陳情書10数通を12月11日16時半高知県庁知事室秘書課を訪れ、高知県知事宛に提出する。12月15日に予定される知事と県政情報課との協議により今後の動向が注目される。 平成18年11月30日 ぷらっとこうちHPに「ぷらっとこうち」の意義と今後の方向性についてを初めて発表する。県民はここで初めて今後の運営について知ることになる。 平成18年11月28日 第45回運営会議にて「ぷらっとこうち」の意義と今後の方向性について、を運営委員はまとめ11月末で辞任する旨を明らかにする。 平成18年11月21日 「ぷらっとこうち」管理委託訴訟の裁判の第一回目の口頭弁論が高知地裁で行われる。 平成18年9月6日 17年度の「ぷらっとこうち」保守管理費515,025円の内の18.4.28に支払われた400,029円の返還を求める住民監査請求がなされる。 平成18年9月2日 「自由な高知を創るぜよ」を設立。わが愛する高知県に自由なる「土佐」の爽風をおこし、改革と創造の場を設ける。 自由な高知を創るぜよ groups.google.co.jpでアーカイブを参照_LINK 平成18年8月24日 ぷらっとこうち運営会議の独断により、ぷらっとこうちが突然閉鎖されました。8月15日には知事の熱い想いが語られていたのに残念です。突然の出来事ですが、県民不在の県政の兆候でなければいいのですが・・・。 平成18年8月15日 高知県知事橋本大二郎氏、ぷらっとこうちに当事者として、今回表面化した問題をもとに、今後に向けた考え方を述べるが、依然登録抹消処分はそのままに・・・。 平成18年8月8日 竹内隆志は、高知地裁に高知県知事等を相手に地位保全仮処分命令申立書を提訴 事件番号 高知地方裁判所 平成18年(ヨ)第35号 18.8.8 事件名 地位保全仮処分命令申立事件 高知県知事等は、すみやかに竹内隆志の「ぷらっとこうち」参加登録を復帰させるよう地位保全の仮処分を申し立てる。と提訴した。 2006年8月4日 「ぷらっとこうち」の事務局員への内部請負が発覚し、そのホームページ保守管理委託契約に違法な契約手続きがあったことがわかり、ついに市民オンブズマン高知から契約無効の確認を求める住民監査請求を起こされる! 2006年7月24日 ぷらっとこうちトピックスにおいてぷらっとこうち運営会議名で、竹内、西村氏の参加登録を抹消したとの報告がある。7月13日以降実質的に書き込み不能状態は依然続く。しかしいまだ当該処分を行った公文書での通知がこない。 この参加登録の抹消の決議に関わったとされる現在の運営委員・事務局員の名簿(委員の一部はその後辞任)です。 2006年7月13日 高知県総務部副部長、県政情報課長を交え「ぷらっとこうち」の改善策につき話し合いを持とうとこちらから代理人を通じて交渉する。 第三者も交えた話し合いの場は得られたが、運営会議議長は強行に竹内、西村氏の登録削除をするとし後日連絡するとした。 同日夜、会を終えて帰宅後、すぐに竹内、西村氏はぷらっとこうちへの意見や情報告知の書き込み不能となり、事実上登録抹消となる。 2006年6月1日 同年5月12日にぷらっとこうちに投稿した、竹内隆志と西村健一氏の発言が突然削除される。削除理由は「過去に削除した内容をリンク掲載したため削除した。」とある。削除の賛否大論争が再び起こり、ぷらっとこうちが活発になる。 2003年9月27日 竹内隆志の参加登録一時停止の措置につき、県行政経営改革室長をまじえ、当事者間で話し合いがもたれる。高知県は「確約書」の請求は取り下げ、竹内隆志の参加登録停止処分を解いた。 2003年9月16日~26日 ぷらっとこうち上で発言削除や書き込み権停止のありかたが大論争になる。 2003年9月17日付 高知県より配達証明で通知書が届く。確認書とした誓約書類を出さないと今後も参加登録は認めないとのこと。 2003年9月15日未明 竹内隆志、ぷらっとこうちへの書き込みが突然不能になる。 2003年9月14日23時 竹内隆志、ぷらっとこうちに[109-7]【委員は使い捨て!? 考察その4】を投稿 2003年9月1日 高知県の公共電子掲示板「ぷらっとこうち」開設される。同運営に係る事務局を高知県総務部行政経営改革室に置く。 カテゴリ
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