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この作品「TS薬混入事件 ― その時男子は更衣室で歓喜し女子は嫉妬する」は「TSF」「集団TSF」等のタグがつけられた作品です。
TS薬混入事件 ― その時男子は更衣室で歓喜し女子は嫉妬する/XJ(改)投棄場のようなものの小説

TS薬混入事件 ― その時男子は更衣室で歓喜し女子は嫉妬する

43,241文字1時間26分

学校の給水塔にTSが混入されたことで男子が女になってしまった結果、元男子は女の子のボディ見放題触り放題で喜び、女子はきれいスタイルよしになった男子に嫉妬し、主人公はそんな両社の板挟みになってストレスマッハになっている話。
こちら消失した再アップ品。ただし色々加筆しているので元とは多分違ってると思う。

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プロローグ.


「お前結構デカいんだな。メロンじゃね? それ」
「そこまでデカくねーって」
「けどデカいのはうれしいけど、やっぱさすがに肩こるよな」
「だなー。けどそれがいいってことも」

どうしよう、ここ男子更衣室なのに……
俺、キミヒサは繰り広げられる刺激の強い会話で、非常に肩身の狭い思いをしていた。



事の始まりは数日前、学校の給水塔に何者かの手によってTS薬が混入されてしまった。
そこから供給される学校の水道がTS薬によって汚染されてしまったのだった。

ウチの学校、給水器が充実しているので多くの生徒が利用していた。なにせタダで利用できるから学生身分にはありがたい。
そして食堂で使われる水道もまた給水機の水を使っている。必然的に食事に混入するわけだ。
つまり、大半の生徒がTS薬で汚染されてしまった水を飲んだということ。

TS薬は割と最近開発された薬で、その効能は男性を女性に変える効果を持つ。
そのため水道の汚染された水をくちにした女子には全く効果がなく何ら問題なかった。
が、男子には当然のように効果が。つまり、口にした男はほぼ全員女になってしまった。

ウチの学校は共学だ。しかし、そのTS薬の汚染によって男女比は同数だったのがわずか数日で女子ばかりになってしまった。
俺はその前後、インフルエンザで休んでいたから汚染された水は口にしなかった。つまり、男のままで、女にはならずに済んだ。
今はすでに業者が入って清掃済み、もう給水塔からの水は飲んでも問題なしと連絡があった。

が、そうなると今後の学校生活に大きな問題が出てくる。
共学の学校、いくらなんでも急激に増えた女子に対応できるほど女子用の設備はない。工事しようにも期間はかかるだろう。

そして本物の女子達は女子になってしまった元男子を素直な受け入れられるかというと、そうとは限らない。
なにせ数日前まで正真正銘の男だ。そんな男子たちに対してどう接するかというと……

「冗談じゃないわよ男と一緒なんて」
「あんたたち元の男子用使いなさいよ」

という具合。つまり、トイレや更衣室を元男現女子が使用されるのを断固として拒否。
ある意味当然だろう。見た目は確かに女子だけど、中身は男のなわけだし。

こんな短期間で中身が変わるはずがない。
ではどうするか? 結果、この光景となる。

「しかしさー、毎日好きなだけおっぱい身方だって最高じゃね?」
「そうそう、昨日なんてつい鏡の前でいろいろやってたらすっかり遅くなっちまって」

何をいろいろやっていたのかとツッコミ入れたい気分を必死にこらえる。というよりも、シャットアウトして会話を聞かないようにしている。
水泳授業後、男子更衣室で元男子の女子が恥じらいもなく肌をあらわにして繰り広げられる刺激の強い会話を聞かないように。

困ったことに女になった元男子達は全員スタイルがいい。当然のように胸がデカい。下手なグラビアモデルもしっぽを巻いて逃げるぐらいに。
聞かないようにしていながらも耳に入ってしまった会話からしてEとかFは当たり前、人によってはIとかJに達しているようで。
何のアルファベット? って言うまでもない。

だから男子更衣室であちらこちらで胸が、巨乳が、動くたびにぷるんぷるん揺れてる。
もしかして女子たちが更衣室やトイレ利用拒否したのって嫉妬もあるんじゃね? って思ってる。
つまり自分たち本物は心もとないのに、なんで偽物たちはあんなにスタイルいいのか胸がデカいのか、って。

さらに言えば女子になった男子は見事に容姿がいい。文句なしに、カワイイ綺麗美人がそろってしまっている。
それこそ元々はキモブタとか地味眼鏡とかチビとか散々なことを女子から言われていた男子も、見事に変身してしまいまして。
胸だけでなく顔も自分たちよりレベル上がったことに嫉妬も強かろう。

まあ、俺の勝手な推測、本心は知りませんけどね。けど俺の印象、ウチのクラスの女子って性格悪い気がしてならないんだよね。
自分、昔女子から散々な言われようがありまして、ちょっと女子と接するのはどうにも苦手というか。
そういう気持ちも相まってか、女子のダメな性格のところ見ちゃって性格悪いって印象が強くなっちゃいまして。俺って女運が悪い未定でして。
まあ、本当のところはわかりませんけど。

ただ、そんな本物女子たちの拒否のせいで俺は非常に居心地補悪い思いをしなければならないのは事実。
今現在元男子現女子たちは遠慮なく全裸になって体を拭き、着替えをしている。もう一度言う、全裸だ。

恥じらいもなく遠慮もなく一切隠すことなく、すべてをオープンにして着替えてまして。
本物女子だったらたとえ同姓であってもタオルで隠しながら着替えるらしい。やはりオープンにしちゃうのは男子ゆえか。

そんな女体だらけの空間にいる男一人、俺。
ウチのクラスで女にならずに済んだのは俺だけである。良かったのか悪かったのか知らんが。
ハーレム展開なんて誰もが夢見るだろうか。しかし、現実に直面すると歓喜してなどいられない。

正直目のやり場に困る。気持ちが落ち着かない。なんとかして下半身をなだめる。落ち着くのだ、相手は男だぞ、と必死に言い聞かせながら。
先ほどから展開されるエロトークも耳に入れないように、無心になって、隅っこで着替えを続ける。
そしてとっとと着替えてここから脱出するのみ。

「キミヒサくぅ~ん。そういえばお前だけ男のままだっけぇ」

しかしこんな奴らにとって面白い状況を元男子たちが放っておくわけがなかった。
隅っこで必死に目立たないようにしていた俺に全裸のまま元男子現女子が迫る。
そして距離を詰める、わざとらしく俺に密着してセクハラ攻撃を開始してきた。

「そんな隅っこで着替えてなくてもいいだろぉ♪」
「そうそう、別にオレの見たっていいんだぜぇ♪」

わかってて仕掛けてきやがる、こいつら。
柔らかいものが腕や背中に当たる感触。それが何かはあえて言わない。できる限り考えない。

最上級の時かもしれないが、これはウツボカズラが昆虫を誘い出し、とらえようとしているための誘惑的な甘い誘いだ。
そうだ、甘い誘いなのだ。これにのってしまったら、俺はこの後大変なことになるに決まっている。

とにかく急ぐのみ。そしてここから逃げ去ればいいのだ。
腕の動きを最小限にして着替え、片付け、完了。ここから脱出……

ぽにゅっ

「あんっ、えっちぃ」

できなかった。周囲をすでに包囲されていた。
しかも結構な人数で固められて。振り返った俺が衝突したのは、おっぱい!?

「ちょっとぉ、キミヒサぁ、そんなにおっぱい揉まないでぇ♪」
「も、揉んでねーよっ!!」

断固として名誉のために言うが俺は決してこいつらの胸なんて揉んでいない。
今の状況は俺を取り囲んですきを見て人の手をつかんで自分から触らせてるだけだっ!!

「やんっ、キミヒサったらモノ好きぃ♪」

うがあぁぁぁっっっ!! あっちもこっちも胸の柔らかい球体ばかりっ!
お前らボディプレスしかけてんじゃねえっ! そしてわざとらしくエロい声出してんじゃねえよっ!!
とっととどけぇぇぇっっ!! 次の授業に遅刻するだろうがあぁぁあぁぁっっっ!!

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