その日は天気が良くて、

機嫌が良い日だった。

 

 

自転車で駅まで行って、

電車に乗って用事を済ませた後、

また電車に乗って帰ってきた。



 

そんな何でもない日。

 


 

最寄りの駅に着いた時、

まだ17時になっていない少し薄暗くて

涼しい秋の風を感じたら、

 

「なんか1杯呑んで帰りたいな」

 

って思って。

 

 

でも近所のよく行くワインバルも、

最近できた角打ちの

ワインショップも定休日だった。

 

 

じゃあいいや口笛

 

っということで

家で呑むことにして、

スーパーで買い物をしながら、

 


そっか、

私は呑みたいんだ。


 

としみじみ思う。

 

 

 

好きな日に、

好きな時間に、

好きなだけ。

 

呑みたければ呑んでいる。

 

 

自分には「お酒を呑む」ということに、

制限なんてないと思ってた。

 

 

でもこの日、

私は自分の中のとっても小さくて、

でもとっても重要な自分の欲求を知った。

 


 

 


 

うちのお父さんは、

水の代わりにビールを呑むような人で、

休みの日は朝から呑み出しちゃう人。

 

朝から家族で出掛ければ、

お昼ご飯と一緒に呑みたくなって、

それで家族の1日を潰すような人。

 

 

今はもうみんな大人だから、

お父さんがいなくても

行きたいところには行くし、

 

「呑みたいなら呑めば」

 

という感じだけど、

幼い頃はお父さんが呑み始めたら

もうどこにも出掛けられない。

 

 

行くって言ってた約束は、

簡単に無かったことになった。

 


 

そんなお父さんの姿とセットで

聞き飽きるほど聞いてきた台詞がある。

 

 

「こんな時間から呑み始めて!!」

「これ何本目だと思ってるの!!」

 

 

お母さんの声が、

私の脳裏にべったり染み付いていたのだ。

 

 

 

呑みたいと思う日は、

その欲求を認識する前に、


「私はお父さんと違う!」

という反抗心と、

血は争えない私の内側で

まずせめぎ合いが起きていたようで、


そして内側のせめぎ合いは、

散々見てきた父と母の

休日の痴話喧嘩そのものじゃないかと、

その日不意に気付いてしまった。

 

 

 

好きな日に、

好きな時間に、

好きなだけ。

 

呑みたければ呑んでいる。

 

 

自分には「お酒を呑む」ということに、

制限なんてないと思ってた。

 

 

だけどそれは、

「私をお父さんと一緒にしないで」

という気持ちと、

「私はお母さんの言う通りにはしないから」

という気持ちも入り混じり、

 

何だかとっても複雑で、


「呑みたければ呑んでいる」

というほど、

私は自由ではなかったみたい。


 

 


 

 

壱岐島に家を建てている。

 

 

完成したにも関わらず、

引き渡しを目前に立ち止まっています。

 

 

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1億6000万のうち1億4400万円が、

自分自身のアイディアで回ってきたのだ。

 

 

引き渡しの1600万だけが

回らないなんて絶対にあり得なくて、

 

しかも自分自身の生活は

十分出来ているのだから、

なおさらあり得ない。

 

 

だからこれは私の問題で、

このまま引き渡されたら困る理由が

私の中に必ずある。

 

そう思い、正直になって

自分と向き合っているのだけど、

出てくる理由が、

まぁーーーーー小さいこと!!

 

 

 

そのうちの一つがこれでした。

 

 

 

飲酒問題笑い泣き

 

 

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私はこの家で何をしたいのかって、

昼間っから呑みたいんだよ。

 

 

ワインセラーも買って、

ここに滞在するときは

ナチュールワインを買い込んで、

 

 

囲炉裏の前で、

 

 

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料理をしながら、

 

 

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お風呂に入りながら、

 

 

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ウッドデッキで、

 

 

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私の頭の中で、

「この場所で何する?」

って考えると、

呑んでばっかりなのに笑い泣き

 

 

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好きなお酒を、

好きな料理と音楽と一緒に

のんびり好きなだけ楽しむ。

 

 

それ仕様に設計したと言っても

過言ではないのに笑い泣き

 

 

私の”飲酒”に対する根っこには、

 

「こんな時間から呑み始めて!!」

「これ何本目だと思ってるの!!」

 

という金切り声と、

ヘラヘラするしょうもない男の姿が…

 

 

 

そしてその存在を

自分の内側に受け入れて

生きてきた私は、

 

マノアを建ててきたこの数年の間に、

仕事とお金に追われてしまった部分も

少なからずあって、

 

「やることを終わらせてから」

「まだ、もう少しやってから」

「明日もあるから」

 

と欲求をコントロールして、

 

「もうだめだ、

呑まなきゃやってられない」

 

と、完全に休日の父親化してきたのだった。

 

 

 

はーーーーーーーぁ。

 

 

 

そりゃあさ、

あそこで呑むのを楽しみにしている私が、

結局あそこに行っても

楽しく自由に呑めないなら、

行きたくねーーーー👹

 

ってなるし、

そんな理由でストップしてるなら、

“そんな理由”とか言ってる場合じゃない(笑)




そんな(くだらない)理由だと思うことと、

私は真剣に向き合わないといけない。



 

染み付くほど見て聞いてきた、

父親の飲酒問題と母親の苛立ち。

 

 

私までそれに支配される必要はないんだ。

 

 

好きな日に、

好きな時間に、

好きなだけ。

 

呑みたければ呑んでいいんだ。

 

 

許可していたつもりのそれは、

今までは上辺だけだったけど、

心から許可を出すことにした。

 

 


 

そんな一連のことを、

スーパーで買い物しながら気付き、

心が自由になったことで

ルンルンで歩いて帰ったんです。

 

 

そうしたら後ろから、

 

「お姉さん!」

 

と声を掛けられて振り返ったら、

 


「はい!」


 

とまるでマラソンのバトンのように

ネギを渡された凝視



 

「ネギ、落としましたよ!」



 

そのお姉さんは笑顔で

私の腕をポンポンっと2回叩いて、

颯爽と走り去って行った。

 

 

「ありがとうございまーす!!」



とその後ろ姿にお礼を言って、

なんかそれがすごいおかしくて、

「あぁ、なんて自由なんだろう!」

って嬉しく思った爆笑

 


 

…余談…




家に帰ってから、

ちょうど来ていた妹にその話をしたら、

 

「チャリは?」

 

と聞かれて、

そういえざ自分が自転車に乗って

駅まで行っていたことに気がついた。

 

 

「今からアタシも

スーパー行こうと思ってたのに!」

 

 

と、そのチャリを

回収する羽目になった妹は、

みなさんご存知、

月柱 絶でございます(笑)

 


 




好きな日に、

好きな時間に、

好きなだけ。

 

呑みたければ呑んでいいよ。




そう許可をして、

最近はカフェのように角打ちに行く。





 

といっても、

そんな毎日呑みたいわけでもないし、

たくさん呑むわけでもない。

 


だって、

ストレス発散の衝動ではないから。



許可をして、やってみて思う。

私は、自由になりたかったんだ。




假屋舞

 




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