レジェンド一家の14歳・張心澄 強メンタルでプロ入り
大出公二
あまたの名手を育て上げ「大木谷(だいきたに)」と称された曽祖父、木谷実九段から数えて4代目。張心澄(ちょうこすみ、14)は、囲碁界のスーパーレジェンドの家に生まれた。
祖父は小林光一名誉名人、祖母は木谷の娘の小林礼子七段、父は張栩(ちょうう)前名人、母は小林の娘の小林泉美六段だ。名流を受け継ぐプレッシャーはないのか。「ありますけど、おかげで囲碁に打ち込めました」。少女のメンタルは、なかなか図太い。
棋士・張心澄の誕生は、囲碁史的にもう一つの意味がある。父の張栩の師匠は林海峰(りんかいほう)元名人。林の師匠が、木谷の友でありライバルであった昭和最強棋士、呉清源(ごせいげん)九段だ。つまり木谷、呉の系譜が、心澄で一つにつながったのだ。
おなかに身ごもったとき、母…
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